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モットーは「(知識の)レベルを上げて物理で殴れ」。趣味ブログといいながらほぼ競馬のみ。そんなブログ。

種牡馬展示会考察・社台SS編

はじめに

こんにちは。高津です。

前回に続いて、種牡馬展示会を見て種牡馬考察をしていこう…という企画の続きです。

今回は胆振社台スタリオンステーション編です。

 

アドマイヤマーズ(byダイワメジャー

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血統表

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種付け料:受胎確認後250万円

2018年朝日杯FS、2019年のNHKマイルC香港マイルを制したマイラーです。早熟性、マイル適性と父の後継者にぴったりといった印象です。しかし、中距離以上の実績を挙げたダイワメジャーに対して、アドマイヤマーズは共同通信杯2着、皐月賞で4着に敗れるとそれ以上のトライはなく、マイルに専念しました。セールストークでは「父は中長距離馬との組み合わせでマイラーを出したが、この馬はそのイメージで配合すると中距離向きの産駒が出るのではないか」(要約)と述べられていました。馬体を見る限りはその通りに思えます。しかし、血統表を見ると、母父のMedicianはマイルから中距離を戦場とし、祖母父のSingspielは産駒にマイラー傾向、3代母父のLinamixは代を経るごとにマイラーとしての色彩を強めています。これらのことからマイラー色が強く出そうに映ります。

また、ダイワメジャーサクラバクシンオーなどと同様に強くノーザンテーストの影響を受けていると思われ、インブリードサンデーサイレンスを再強調して瞬発力を引き出すより、異系との配合でダイワメジャーの主張を強くする配合の方が良いと考えます。

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そんなところで出てくるのがこの配合で、実際の配合でもあります。「なんだークロフネならダートじゃーん」とか「クロスうっすーい」という声が聞こえてきそうですが、今流行りのLyphardインブリードもきっちり搭載しています(Linamix→メンデス→ベリファ→Lyphardで8×5)。アドマイヤマーズ自身がHaloを3×5・3×5と抱えているので、Haloフリーな母系を持つ配合の方が合いそうというのが私の見立てです。

 

コントレイル(byディープインパクト

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血統表

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種付け料:受胎確認後1200万円

言わずと知れた2020年のクラシック三冠馬です。4歳は厳選したローテーションで実績を加える予定でしたが、初戦の大阪杯の重馬場ですべてが狂ってしまいました。それでもジャパンカップ処理を手土産にスタッドインとなりました。

配合組み合わせはコントレイル自身がディープインパクトと相性の良い組み合わせをすべて乗せた贅沢盛りのような血統表を持つため、わからないというのが正直なところです。産駒の馬格はない方が有利に働きそうなので、小柄な牝馬との配合がプラスかもしれません。成長力に不安があるところからステイヤー色の強い配合の方が合う可能性がありますが、サンデーサイレンスの瞬発力が犠牲になってしまうかもしれません。

彼の種牡馬としての成否がディープインパクト父系の運命を決めると言っても過言ではありません。期待して産駒を待ちたいと思います。

 

サートゥルナーリア(byロードカナロア

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血統表

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種付け料:受胎確認後700万円

2018年ホープフルS、2019年皐月賞を制したGI2勝馬です。2020年の金鯱賞など、勝つときは鮮やかで印象に残る勝ち方をする半面、案外という印象を残す負け方をする馬でもありました。

素直にベストトゥベストを求めるならディープインパクト牝馬との配合が最適になるでしょうが、サンデーサイレンスの3×4を求めるなら、祖母父サンデーサイレンスも選択肢に入るでしょう。

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↑は実際に2021年に配合されており、問題なければ2022年に生まれてくる予定の産駒です。母はホエールキャプチャの全妹であり、サンデーサイレンスの4×3以外はベストトゥベストに近い配合です。

現代日本競馬の極致にいる血統でもあり、これ以上の先は想像がつきません。

 

シスキン(by First Defence)

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血統表

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種付け料:受胎確認後300万円

血統表と挙げた実績が食い違っているように感じた種牡馬です。父系はバリバリのアメリカ血統のUnbridled's Songですが、本馬は芝8Fのアイルランド2000ギニーと芝6FのフィーニクスSのGI2勝。こういう馬を見ると「地域区分とは…?」となるのが世の常ですが、欧州競馬で成功できたということはトップスピードの高さがあったということで、それをディープインパクトを筆頭としたサンデーサイレンス系の極上の瞬発力と掛け合わせて2で割らない産駒が生まれたら…? という妄想をたくましくせざるを得ません。

2021年はアクシデントで20頭との配合に留まったようですが、順調なら150頭近い産駒が出てきてもおかしくありません。2年目からの産駒に期待したいですね。

 

ナダル(by Blame)

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血統表

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種付け料:受胎確認後400万円

2020年のアーカンソーダービー馬です。初戦勝ちから4連勝でGI制覇、ケンタッキーダービーに駒を進める前に故障引退となりました。

血統表をひもとくと、Mr.Prospector(とその母父のNashuaを経由したNasrullah)の色彩が強く、そこにボトムラインに挿入されている種牡馬のスタミナで下支えする形に映ります。Storm Catを主導とする牝馬に掛け合わせてStorm Cat×Nijinskyの組み合わせを作ってみるのも一興、↓のようなラインブリードも視野に入ると考えます。

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Hail to Reason6×5・6×5のラインブリードディープインパクト×Kris S.子孫はアドミラブルがいるので、大舞台に強い血統になりそうです。

 

ニューイヤーズデイ(by Street Cry)

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種付け料:受胎確認後250万円

2013年のBCジュヴェナイル勝ち馬です。競走馬としては3戦2勝で生活を終えましたが、2019年ケンタッキーダービー1位入線のMaximum Securityを送り出して種牡馬として成功を見せています。

個人的に気に入っているボトムラインを介した牝馬インブリードを狙うならMachiavellianが持つCoup de Folieを利用すると良い形にまとまりそうです。

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3代母Gliaの産駒は比較的日本に入ってきているので、見かけることもあるかもしれませんね。

 

ブリックスアンドモルタル(by Giant's Causeway)

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血統表

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種付け料:受胎確認後600万円

Storm CatStorm Bird×Secretariat、Ocean CrestはStorm Bird×Seattle Slewとともに母父Bold Ruler子孫の種牡馬を持つため、似通った血統構成を持っています。その影響を危惧するtweetですが、日本語が下手くそでぐちゃぐちゃになっています。

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Storm Catを重ねかけて血統表を太字だらけにする配合もあるでしょうし、ディープインパクトを掛け合わせてBeauty Parlour配合の父×母父逆転版も作れます。

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テクニカルな要素はありませんが、母父に入ってディープインパクトのキレがどうなるのか気になる種牡馬ではあります。

 

ポエティックフレア(by Dawn Approach)

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血統表

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種付け料:受胎確認後600万円

2021年のイギリス2000ギニーとセントジェイムズパレスSを制した名マイラーです。2歳時3戦は普通ですが、3歳時は4月に復帰して9月までの5か月で8戦を消化するタフローテーションを走り切りました。仏2000ギニー(6着)から愛2000ギニー(2着)はわずか中5日であり、そこから中3週でセントジェイムズパレスSに出走していました。日本では間隔を明けて出走するのが一般的になってきた中では異質に映るローテーションですが、全うしてしまうあたりも能力なのでしょうか。

現役のフィナーレは10F路線のチャンピオン決定戦・アイリッシュチャンピオンSでした。St Mark's Basilicaから3/4馬身差の3着に入り、距離の融通が利くこともアピールしました。ツイートにもあるように父のミオスタチン(筋肉抑制遺伝子)の結合型はC-C(短距離型)であり、この馬も短距離型だと推測されます。すでに成功を収めているロードカナロアと同じというところで、マイラー志向の強い現代の需要にはマッチしそうです。

血統表を大きく見た際のGalileo×Danehillの組み合わせはFrankelと同じです。FrankelはMonsun牝馬との組み合わせで2頭GI馬を送り出しており、相性が良いと考えます。ほかにはDubawiなどのSeeking the Gold子孫でGalileoの母父Miswakiを刺激する配合、シンプルにサンデーサイレンス系との配合など幅広く対応できそうです。

 

以上、種牡馬展示会考察・社台スタリオンステーション編でした。