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2023年新種牡馬:アドミラブル

こんにちは。高津です。

今回は70頭の種付け・34頭の産駒登録があったアドミラブルについて、考察していきます。

※アイコン写真は『アドミラブル(Admirable) - イーストスタッド種牡馬展示会2021 - YouTube』より転用しています。

種牡馬データ

2014年3月23日生

安平・ノーザンファーム生産

繋養先:浦河・イーストスタッド

種付け料:受胎条件30万円(フリーリターン特約)、誕生条件50万円

 

血統(配合種牡馬

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父:ディープインパクトサンデーサイレンスHaloHail to Reason →Turn-toRoyal ChargerNearco

母:スカーレット

母父:シンボリクリスエスKris S.RobertoHail to ReasonTurn-toRoyal ChargerNearco

祖母父:トニービンKampalaKalamounZeddaan→Grey Sovereingn→Nasrullah

三代母父:Sadler's WellsNorthern DancerNearcticNearco

四代母父:English Prince→Petingo→Petition→Fair Trial→Fairway

 

ファミリーライン

4代母Sun Princessは10戦3勝の成績を残したアイルランド産馬です。現役時代は'83 イギリスオークスヨークシャーオークスセントレジャーSの3つのGIを制しました。その仔にはPrince of Dance('88 デュハーストS・T7F・英GI)、Ballet Prince('95 Oleander Rennen2着・T3200m・独GIII)、Golden Ball('95 Magnolia Stakes2着・T10F・英Listed)、Princely Venture('03 スコティッシュダービー・T10F・英GII)がいます。

3代母バレークイーンは未出走のアイルランド産馬です。その仔にはフサイチコンコルド('96 東京優駿・T2400m・GI)、グレースアドマイヤ('98 府中牝馬S2着・T1800m・GIII)、ボーンキング('01 京成杯・T2000m・GIII)、アンライバルド('09 皐月賞・T2000m・GI)がいます。

祖母グレースアドマイヤは15戦5勝の日本産馬です。その仔にはリンカーン('04 阪神大賞典・T3000m・GII)、ヴィクトリー('07 皐月賞・T2000m・GI)がいます。

スカーレットは未出走の日本産馬です。アドミラブル以外にはエスポワール('19 ターコイズS2着・T1600m・GIII)がいます。

牝系は1族l分岐に属しています。3代母にちなんでバレークイーン牝系とも呼ばれる名牝系です。GI馬はフサイチコンコルドアンライバルドヴィクトリーの3頭が生まれており、5代母Sunny Valleyまで遡るとコンデュイットエリンコートが出ている活発な牝系です。

 

同配合馬

サンデーサイレンス種牡馬×母父Roberto系種牡馬の組み合わせからは、ディーマジェスティ(父ディープインパクト×母父ブライアンズタイム、'16 皐月賞・T2000m・GI)、ダノンプレミアム(父ディープインパクト×母父Intikhab、’17 朝日杯FS・T1600m・GI)が出ています。

ほかに'19 ステイヤーズS(T3600m・GII)を制したモンドインテロ(父ディープインパクト×母父ブライアンズタイム)が出ています。ダノンプレミアムはマイルから2000まで対応して走りました。ディーマジェスティは3000mの菊花賞でも4着と、比較的距離の融通の利く馬が多く、アドミラブルもダービー後は菊花賞参戦を予定していたようですし、出走していればおそらく好勝負になったのではないでしょうか。

 

戦績

2016年(2歳)1戦0勝 

2017年(3歳)4戦2勝 青葉賞GII

キャリア計   5戦2勝

 

栗東音無秀孝厩舎で現役生活を送りました。同厩舎には、3期上にミッキーアイル('14 NHKマイルC、'16 マイルCS)、2期上にアンビシャス('15 ラジオNIKKEI賞、'16 大阪杯)、1期上にブラックスピネル('17 東京新聞杯)、ミッキーロケット('17 日経新春杯、'18 宝塚記念)、同期にアメリカズカップ('17 きさらぎ賞)、1期下にインディチャンプ('19 春秋マイルGI)と、一流厩舎らしく多くの活躍馬がいます。

新馬戦の後、喘鳴症ノド鳴り)の手術と半年の休養を経て、未勝利から3連勝でダービーへ駒を進めました。ダービー後は脚部不安のため休養し、帰厩して復帰への調教中に骨折を発症して引退となりました。合計の休養期間は2年半にも及び、その分スタッドインが遅れた形です。

雄大なフットワークから鋭い決め手と持続力を有したディープインパクト産駒らしい大物感あふれる競走馬でした。3歳のクラシックシーズンで実質の競走生活を終えてしまったので、成長力はわかりませんが、形は違えどディープインパクトの後継を名乗るのにふさわしい能力を持っていたように見受けられます。

 

考察

前回考察したミッキーグローリーと同様、500kgを超える大型のディープインパクト産駒です。ミッキーグローリーとの相違点は、スタミナを秘めたマイラーだったミッキーグローリーに対して、アドミラブルはスタミナを全面に押し出した配合でクラシックディスタンスに対応したことが挙げられるでしょう。ディープインパクトの伝えるトップスピードの高さ、瞬発力、持続力といった資質に加えて馬格を求める小柄な牝馬の配合がありそうです。雄大な馬体は母父シンボリクリスエス由来と見て間違いないでしょう。シンボリクリスエス産駒は見栄えのする馬体を持つ反面走らせてみて案外というタイプも少なくありませんでした。そういう面では当たり外れのはっきりした種牡馬になる可能性も秘めています。

血統面では”重め”に映る種牡馬が重ねられた牝系にスーパーステイヤーディープインパクトが配されたステイヤー色の強い配合に映ります。ディープインパクトは母父にスピード豊かな種牡馬を配して重さを解消してマイラーに出す配合を黄金配合としましたが、アドミラブルはスタミナに振った配合を継続する方が大舞台向きの底力を備えた産駒が出ると考えています。

組み合わせ論的にはジャングルポケットキングカメハメハといった東京の2400で実績を残し、産駒も中距離以上で活躍している種牡馬が合うと考えます。また、スタミナを生かす形でダートに振るのであればDeputy Ministerの子孫などは有力になるでしょう。それ以外では、日本に発展している牝系を生かした、ボトムラインを介した牝馬インブリードなども絡めると、より面白い配合が見つかりそうです。

次いで、3親等内に活躍馬のいる産駒を挙げていきます。

クリノメダリストの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

おじバシケーン('10 中山大障害

ケージーメグミの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

3代母米GI2勝、母父キングカメハメハ

トーコージュエリーの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

3代母米Listed勝ち、母父ジャングルポケットグレースアドマイヤジャングルポケットが成立

ビューティサンの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

3代母米GI勝ち

プロムクイーンの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

3代母仏GIII2着

ミストラストの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

祖母英GI勝ち

メイショウハバネラの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

3代母サガミコトブキ('86 すずかけ賞2着)

ロクセラーナの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

おばダノンファンタジー('18 阪神JF)、唯一のノーザンF生産馬

アンティクイーンの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

3代母愛Listed4勝

イッツマイタイムの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

おばエイブルインレース('09 クイーンC3着)

エスプリドゥルミエの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

3代母アンデスレディー('88 シクラメンS2着)、母父ジャングルポケットグレースアドマイヤジャングルポケットが成立

カボスチャンの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

3代母ディスコホール('92 報知4歳牝馬特別

スズカダーリンの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

3代母米Listed2着

ノボピュアリティの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

おじノボバカラ('20 さきたま杯

ホッテストチケットの2021 | 競走馬データ - netkeiba.com

おばソリッドプラチナム('06 マーメイドS)、ボトムラインを介した牝馬インブリード持ち

以上、2023年新種牡馬ミッキーグローリー編でした。