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Lyphardを考える

 

はじめに

こんにちは。高津です。

ピクシーナイトディープボンドイクイノックスウォーターナビレラなど、「母父キングヘイローが来ている」と言われています。先に挙げた4頭は全てLyphardのインクロスを持っており、Lyphardの資質を引き出した結果、高い能力を見せている側面があると推察します。

今回はそんなLyphardについて考えてみることで今現在の日本競馬の”ゴッドファザー”の資質の一端を読み解き、さらなる好配合馬を見出すことができるようになると考えています。

 

血統

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出典:血統情報:5代血統表|Lyphard(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)

最初に目を引くのはPharosFairwayの全きょうだいインブリードと見ます。

Pharosは弟Fairwayの存在でイギリスを追われた因縁があります。兄Pharosはイギリスとフランスで、活躍馬を送り出し、Northern Dancerを通じて全世界で繫栄しているのに対し、弟Fairwayはイギリスで活躍馬を送り出しましたが、その子孫は衰退してしまい、豪州や北米にわずかに残るのみとなっています。

特徴としてはともに近代スピード競馬に対応したステイヤー種牡馬といえます。Sickle=Pharamondの全きょうだいインブリードのようにスピードを伝え、成長力とスタミナを補うインブリードと言えそうです。

次いで、血統を4分割した際に3/4Phalarisで「緊張と緩和」が体現されており、その点でも好配合と言えます。

 

父系の現状

Lyphardの最高傑作といえば某競馬ゲームで「欧州を震撼させた驚異の末脚」と呼ばれるダンシングブレーヴでしょう。のちに輸入されて日本でも供用されました。ほかにはモガミリイフォーベリファといった産駒が輸入・供用されました。

ダンシングブレーヴが日本に輸入、人気を得たことでその産駒も地引網的に輸入されることになりました。そして、その父系はダンシングブレーヴ産駒のキングヘイローからローレルゲレイロキタサンミカヅキへと継承されています。しかし、どちらもメジャー種牡馬とは言えない種付け数で、日本でのライン存続は風前の灯となっています。

海外では最高傑作が東洋の島国に「奪われた」ことで既に絶滅… かというとそうではありません。日本に輸入されたベリファメンデスのラインから出たLinamixがフランスで一定の勢力を保っています。

仏2000ギニーを勝ったLinamixからRajsamanが出て、Rajsamanが2017年のフランス二冠馬Brametotを送り出しました。このBrametotの初年度産駒が30頭余りは確認できており、日本よりは存続の可能性が高い状況です。

 

サポート血統として

父系の現状の次は母系に入ったLyphardの血=サポート血統の側面を考察します。

母の父LyphardのGI馬は32頭出ています。その中にはトーセンラースピルバーグ兄弟の母の父であるLyciusハービンジャーの母の父であるBering、現3歳で秋の天皇賞を制したバブルガムフェローなどがいます。祖母父にLyphardを持つGI馬にはハーツクライキンシャサノキセキメジロパーマーザッツザプレンティキャプテントゥーレアグネスワールドヒシアケボノなどがいます。

種牡馬だけに当然ですが、数多く存在します。ディープインパクトブラックタイド兄弟も母の父にLyphard産駒のAlzaoを持っており、初年度からGI馬を送り出したモーリスも祖母父にLyphard産駒モガミを持っています。2021年にキングヘイローを母父に持つ産駒が重賞7勝したのも記憶に新しいところです。

父系としてはかつての勢いを失いつつある中、サポート血統としての輝きを放っているのがLyphardと言えそうです。

 

どんな血統と合う?

ここまではLyphardの血統や実績など、「目に見える部分」を見てきました。では、実際どんな馬と合うのか、考えることにします。

Tom Fool内包馬

これはダンシングブレーヴなどが該当します。父Northern Dancerが母の父に持っているNative Dancerの父祖SickleとTom Foolの祖父Pharamondの全きょうだいインブリードが成立することから、挙げました。

・Bull Lea内包馬

Teddyの血脈はNorthern Dancerと相性が良く、多くの名馬を送り出しています。それが”降りてきた”形と考えます。

Blandford内包馬

だんだんディープインパクトのことを書いているような気がしてきていますが、Blandfordも成功例によく内包されている種牡馬です。父Blandford系はスピード不足で現代日本競馬にフィットし切れていませんが、成長力やスピードを裏支えするスタミナの形でサポート血統として存在感を示しています。

・Fair Trial、Rabelaisのインブリード

共通祖先から優秀な競走能力を引き出すというのは当然ながら強力な要素です。Fair TrialはFairwayの父系拡大に重要な役割を果たしました。Rebelaisは父系子孫にRibotが出ています。双方ともに偉大な種牡馬であり、インブリードの効果は大きいでしょう。

現在活動している種牡馬では、マクフィが良さそうです。父の三代母父にダンシングブレーヴが入っておりインブリードが発生しますが、Tom FoolBlandfordを内包しています。

 

まとめ

今まで考察してきたことをまとめると、

・スタミナとスピードを兼ね備えた好配合

・父系としては縮小傾向も、再興の可能性を残す

・サポート血統としては優秀な部類

マクフィと相性が良さそう

となりそうです。

 

以上、Lyphardを考えるでした。