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2023年新種牡馬:サトノアレス

こんにちは。高津です。

今回は26頭の種付け・19頭の産駒出生があったサトノアレスについて、考察していきます。

※アイコン写真は『サトノアレス(Satono Ares) - ブリーダーズスタリオンステーション種牡馬展示会2020 - YouTube』より転用しています。

種牡馬データ

2014年2月25日生

千歳・社台ファーム生産

繋養先:新冠優駿スタリオンステーション

種付け料:受胎条件50万円(フリーリターン特約)、誕生条件80万円

 

血統(配合種牡馬

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父:ディープインパクトサンデーサイレンスHaloHail to Reason →Turn-toRoyal ChargerNearco

母:サトノアマゾネス

母父:デインヒルDanzigNorthern DancerNearcticNearco

祖母父:Artichoke→Jacinto→Bold RulerNasrullahNearco

三代母父:Crimson Saint→Spy Song→Balladier→Black Toney→Peter Pan→Command→Domino →Himyar

四代母父:Bolero→Pilate→Friar Rock→Rock Sand→Sainfoin→Springfield→St.Albans→Stockwell→The Baron→Birdcatcher→Sir Hercules→Whalebone→Waxy→Pot 8 o's→Eclipse

 

ファミリーライン

4代母Bolero Roseは45戦9勝の成績を残したアメリカ産馬です。その仔にはCrimson Saint('73 ハリウッドエクスプレスH・D5.5F・米GIII)がいます。

3代母Crimson Saintは11戦7勝の成績を残したアメリカ産馬です。その仔にはTerligua('78 ハリウッドラッシーS・D6F・米GII)、Encino('79 ハリウッドジュヴェナイルチャンピオンシップ3着・D6F・米GII)、Pancho Villa('85 ベイショアS・D7F・米GII)、ロイヤルアカデミー2('90 BCマイル・T8F・米GI)、Border Run('91 Foothill S2着・D6.5F・米Listed)がいます。

祖母Prawn Cocktailは未出走のアメリカ産馬です。その仔にはLangoustine('00 マリバーノンプレート・T1000m・豪GII)、One World('04 サラブレッドブリーダーズS・T1200m・豪GIII)、Archill Island('07 ロイヤルロッジS2着・T8F・英GII)がいます。

サトノアマゾネスは3戦1勝の成績を残した日本産馬です。サトノアレス以外にはサトノフェラーリ('13 コスモス賞2着・T1800m・OP)がいます。

牝系は8族c分岐に属しています。最初に目がつくのはTerlinguaStorm Catのラインです。それ以外にはChapel of DreamsWiener Waldと経た世代からはCrowded House('08 レーシングポストトロフィ)がいます。また、Argent Du Boisを経た世代にティッカーテープ('04 アメリカンオークス)、さらに降ってベストアプローチ('18 メトロポリタン)が出ている、充実度の高い牝系といえるでしょう。

 

同配合馬

サンデーサイレンス種牡馬×母父Danzig種牡馬の組み合わせからは、ジェンティルドンナ(父ディープインパクト×母父Bertolini、'12 牝馬三冠)、サトノダイヤモンド(父ディープインパクト×母父Orpen、'16 有馬記念・T2500m・GI)、ミッキーアイル(父ディープインパクト×母父Rock of Gibraltar、'14 NHKマイルC・T1600m・GI)、ロジャーバローズ(父ディープインパクト×母父Librettist、'19 東京優駿・T2400m・GI)、Profondo(父ディープインパクト×母父Redoute's Choice、'21 スプリングチャンピオンS・T2000m・GI)が出ています。

ディープインパクト産駒のGI馬だけに絞りましたが、5頭が出ています。”黄金配合”たるStorm Catとの組み合わせのGI馬10頭には及びませんが、それでもなかなかの数です。

ディープインパクト自身は中距離に適合するスピードを持った長距離馬でしたが、種牡馬としてはなぜか早熟で軽量級のマイル~中距離が本質の馬たちを送りました。そこに早熟でスプリンターの多いDanzigの血統は相性が良かったのだと考えます。

 

戦績

2016年(2歳)5戦3勝 未勝利、ベゴニア賞、朝日杯FSGI

2017年(3歳)6戦1勝 巴賞

2018年(4歳)4戦0勝 

2019年(5歳)1戦0勝

キャリア計  16戦4勝

 

美浦藤沢和雄厩舎で現役生活を送りました。厩舎の同期にはソウルスターリング('16 阪神JF、'17 優駿牝馬)、レイデオロ('17 東京優駿、'18 天皇賞・秋)、1期下にはタワーオブロンドン('19 スプリンターズS)、2期下にグランアレグリア(GI6勝)がいる名門らしいメンバーの中で現役生活を送りました。

ゲートの不安定な馬で、しばしば出遅れて位置取りを悪くしてしまうため、3歳の巴賞以降は勝ちに恵まれませんでした。脚は使うものの最後のひと押しに欠けたのも「典型的な早熟ディープ(インパクト産駒)」といった印象でした。

 

考察

血統表を概観してみると、母父Danehillの母父にスタミナを補完してくれそうなHis Majestyがおり、それ以外の母方はマイナー寄りの分岐や日本で流行っていない血脈で占められており、非サンデーサイレンス牝馬であれば配合牝馬をさほど選ばないように見えます。

父方のディープインパクトは好相性の組み合わせが明らかにされている1頭で、Storm CatUnbridle’s SongA.P.Indyなどがそれです。加えて、Ribotを内包する種牡馬との配合が良さそうです。メイショウサムソンなどSadler's Wells子孫種牡馬との組み合わせはディープインパクト×Sadler's Wells子孫×デインヒルSaxon Warriorを想起させます。

もうひとつはトレンドになりつつあるLyphardのインクロスです。これはジェンティルドンナグローリーヴェイズトーセンラースピルバーグ兄弟、ロジャーバローズなどが成功例です。

理想の組み合わせは以下のようなものです。

サトノアレス×メイショウグロッケ 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

上で挙げた理論を全部盛りしたような配合です。Ribot子孫を母父に持つマンハッタンカフェDanehillHis MajestyRibot共鳴とメイショウサムソンでスタミナ補強をしつつ、Saxon Warrior配合を再現してスピードの上振れを狙う… という配合です。

次いで、3親等内に活躍馬のいる産駒を挙げていきます。

netkeibaではまだ産駒が登録されていないので、少し見にくくなります。申し訳ありません。

アンドモアアゲインの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

祖母米GIII2勝

キミーズキッドの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

祖母GII勝ち

シャンパンカクテルの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

おばオーヴィレール('17 鞍馬S2着)

デルマハヤブサの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

祖母仏リステッド2着、3代母仏リステッド勝ち

アットリーチェノバの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

おじトウカイメロディ('10 OP競走2勝)、クラシカルノヴァ('12 名古屋グランプリ2着)

アンジェルブの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

3代母米GI勝ち、母父Tiznow、母母父Storm Catコントレイル('20 クラシック三冠)に類似

エイシンダイヤの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

祖母独リステッド勝ち

ファンシービビッドの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

3代母ダイナアクトレス('85、'87-88 重賞5勝)

ブラストスイフトの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

祖母米リステッド勝ち、LyphardDanzigのインクロス持ち

ホクセンノマイの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

3代母デュークプリンセス(' 89-90 OP競走2勝)

ラッキースプリントの2021 競走馬配合シミュレート|競馬データベース - netkeiba.com

おじハッピースプリント('13 全日本2歳優駿

以上、2023年新種牡馬サトノアレス編でした。