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2022年新種牡馬:レインボーライン

こんにちは。高津です。

今回は、決めなければならない時に決めて、故障引退という、まさに”乾坤一擲”の競走馬生を送った一頭を紹介します。

44頭の種付け・26頭の産駒登録がなされたレインボーラインについて、考察していきます。

※アイコン写真は『レインボーライン(Rainbow Line) - 優駿スタリオンステーション種牡馬展示会2021 - YouTube』より転用しています。

種牡馬データ

2013年4月1日生

早来・ノーザンファーム生産

繋養先:新冠優駿SS

種付け料:受胎条件50万円(フリーリターン特約)、誕生条件70万円

 

血統(配合種牡馬

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父:ステイゴールドサンデーサイレンスHaloHail to ReasonTurn-to→Royal ChargerNearco

母:レーヴドスカー

母父:フレンチデピュティDeputy MinisterVice RegentNorthern DancerNearcticNearco

祖母父:レインボーアンバーアンバーシャダイノーザンテーストNorthern DancerNearcticNearco

三代母父:First Family→First Landing→Turn-to→Royal Charger→Nearco

四代母父:Prince Taj→Prince Bio→Prince Rose→Prince Palatine→Persinmmon →St.Simon

 

ファミリーライン

4代母プティットアミは7戦1勝の成績を残したフランス産馬です。その仔には目立った活躍馬はがいません。

3代母レインボーローズは22戦3勝の成績を残した日本産馬です。その仔にはセキテイリュウオー(GIII2勝)がいます。

祖母レインボーファストは3戦2勝の成績を残した日本産馬です。その仔にはエースインザレース('02 兵庫ジュニア・D1870m・GIII)がいます。

レーゲンボーゲンは4戦1勝の成績を残した日本産馬です。その仔にはアニメイトバイオ('10 ローズS・T1800m・GII)、ホーマンフリップ('10 ファンタジーS2着・T1400m・GIII)がいます。

牝系は19族に属しています。7代母Juryの枝からはElite Belle('14 レイルウェイS・T1600m・豪GI)、Eagle Way('16 クイーンズランドダービー・T2400m・豪GI)、Best of Days('18 カンタラS・T1600m・豪GI)、ラブリーデイ(GI2勝)が出ており、活躍度は高い分岐です。

 

同配合馬

サンデーサイレンス種牡馬×フレンチデピュティ牝馬の組み合わせからは、ゴールドドリーム(父ゴールドアリュール×母父フレンチデピュティ、'12 フェブラリーS・D1600m・GI)、マカヒキ(父ディープインパクト×母父フレンチデピュティ、'16 東京優駿・T2400m・GI)、マイネルホウオウ('13 NHKマイルC・T1600m・GI)が出ています。

ステイゴールドといえば「ステマ配合」と呼ばれたステイゴールド×メジロマックイーンの配合馬(ドリームジャーニーオルフェーヴルゴールドシップ)やデインヒルの血統を内包した牝馬との配合馬(フェノーメノナカヤマフェスタ)など、成功パターンがわかりやすい種牡馬でした。その中で第一印象でステイヤー色が濃いとは言えない配合で菊花賞2着、天皇賞・春を勝つ馬が出たというのは驚きです。

しかし、母父フレンチデピュティリアルシャダイとの組み合わせでアドマイヤジュピタ('08 天皇賞・春)を送り出しており、祖母父レインボーアンバーは田んぼ馬場の皐月賞を勝ったことが印象深い馬ですが、菊花賞2着など、長距離実績を持ちます。4代母父の奥にはスタミナを伝えるPrince Bioがいるなど、読み解いてみるとスタミナが内包されている血統と言えそうです。

 

戦績

2015年(2歳)6戦2勝 新馬②、未勝利②、未勝利、萩S③、千両賞

2016年(3歳)8戦1勝 アーリントンCGIII)、ニュージーランドTGII)⑤、NHKマイルCGI)③、札幌記念GII)③、菊花賞GI)②

2017年(4歳)6戦0勝 日経賞GII)④、宝塚記念GI)⑤、天皇賞・秋GI)③

2018年(5歳)2戦2勝 阪神大賞典GII)、天皇賞・春GI

キャリア計  22戦5勝

 

栗東浅見秀一厩舎で現役生活を送りました。厩舎の3期上にはノーザンリバー('15 さきたま杯含むDG重賞6勝)、1期下にはサングレーザー('18 札幌記念含むGII3勝)がいます。前哨戦からの上り調子で大一番を制して見せましたが、残念ながらレース直後に発覚した故障により、引退を余儀なくされました。

中団に控えての差しを得意とし、その形で天皇賞・春も制して見せましたが、際立ったのはキレよりも持続力、そして馬体を併せた際の勝負根性でした。アーリントンCも併せの形で競り勝つなど、ステイゴールド産駒らしい小柄な体躯も相まって、非常に”らしい”産駒だったのではないでしょうか。

 

考察

ステイゴールドは現役時の印象から長距離型、つまりスピード型の牝馬と合わせるのが良いと捉えられるかもしれませんが、ステマ配合・デインヒル牝馬との配合に代表されるように血統的には中長距離向きの牝馬との配合が合っていました。同配合の欄でも述べましたが、スピード系に見える血統表にも確かなスタミナがあり、レインボーラインこそスピード系牝馬が合うのではないかと考えます。

というところでは、こんな産駒が良さそうです。

ワールドウイング | 競走馬データ - netkeiba.com

サマーセール198万円で(有)スピードファームに落札されています。母は芝短中距離で2勝を挙げたスピード馬で、母系もスピードに秀でていそうな種牡馬が重ねられています。

グレースドナヒューの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

母系が日本土着のものという点にもロマンがありますが、スピードがありそうな血統にミルジョージが挿入されている点もオカルト度が高いです。

母父フレンチデピュティということで、ダートもこなせると考えられそうですが、ステイゴールド産駒のダート重賞馬はシルクメビウスだけであり、多くの産駒は芝向きに出るのではないでしょうか。

次に、3親等内に活躍馬のいる馬を列挙します。

インシストの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母英GII勝ち

シャルフミニョンヌの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

おばルルパンブルー('07 フェアリーS

スズカプラチナの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母米GI3勝、フレンチデピュティの2×3のインクロス持ち

ブルースガールの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母シスターソノ('94 エルフィンS2着)

ミッドナイトダンスの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

祖母伊GII②

モシモシの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

祖母ワナ('02 新潟2歳S)、セプテンバーセール220万円で柳裕一郎氏に落札。父母父フレンチデピュティと母父フジキセキは組み合わせ良好です。ややスタミナ色が強いですが、Nureyevがスピードを足してくれそうです。

ラティエラの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

祖母メガミゲラン('97 北九州短距離S

アノネノネの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母米GI3着

アフターダークの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母エリザベスローズ('93 セントウルS)、社台ファーム生産馬です。スピードが抜け落ちてしまった母父、祖母父とスピード色は控えめです。ただ、KingmamboNijinskyステイゴールドと好相性です。

アペリラの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母愛GI3着、サマーセール209万円でライアン祐子氏が落札。ステイゴールド×キングカメハメハインディチャンプ配合、父母父と母父は好相性です。

オンザスローンの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母英リステッド3着、オータムセール220万円で永田和彦氏が落札

ケージーフジムスメの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母米GI2勝、インディチャンプ配合持ち。

シーオブラブの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

祖母米リステッド勝ち、半兄ワンダフルタウン('21 青葉賞)、ノーザンファーム生産馬。母方はディープインパクト×Acatenango×Beringステイヤー色が強いですが、ディープインパクトのスピードが遺伝するなら面白い存在です。

ティアラトウショウの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母サマンサトウショウ('90 エプソムC)、おばスイープトウショウ(GI3勝)、ノーザンファーム生産馬。スピードに秀でた49er系は相性も良さそうです。

ピンナップガールの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母ノーブルグラス(GIII2勝)、おじアンサンブルライフ('15 全日本2歳優駿3着)、オータムセール165万円で(有)コスモヴューファームが落札。NDの分岐が3本挿入されており、スピード天井は高そうに映ります。

プルーフオブライフの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母米GIII勝ち、スピード種牡馬の奥にスタミナに秀でていそうな種牡馬は隠し味的に作用しそうです。Blushing Groomが持続力を強化してくれそうです。

メジャーメアリーの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母米リステッド勝ち

ラベンダーミントの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

三代母米GI2着、オータムセール297万円で日野勝美氏が落札

レッドアンジェリカの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com

おじアペリティフ('06 京都新聞杯)、アンバーシャダイサクラハゴロモの全きょうだいインクロス持ちで、母は短距離で1勝のスピード血統の面と、4代母はオークスシャダイアイバーのスタミナ血統の面を併せ持っています。

以上、2022年新種牡馬レインボーライン編でした。