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【全2回】次代のスマッシャーをさがせ?! 導入コスト低めな募集馬紹介【前編】

こんにちは。高津です。

サンデーレーシングやシルク、キャロットクラブなど、多くのクラブ馬が競馬場で活躍して久しいですね。

クラブがその特色に応じた宣伝・運営を行って一口クラブの文化を盛り上げていますが、今回はその中でも募集総額が1000万円未満の馬にフォーカスして、紹介していきます。今回は前編として、9頭を紹介します。

※募集総額のデータは2021/6/20時点で調査したものに基づいています

友駿ホースクラブ

リアンシチーの2020

性別:牝

総額:600万円

口数:500口

父:ビッグアーサー

母父:ディープインパクト

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出典:血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)
Kingmanbo 3×4、Sadler's Wells 4×5のよくあるクロスに映りますが、父母シャボナと祖母父エルコンドルパサーが父Kingmambo×母父Sadler's Wells×祖母父Bold Ruler系で近似クロスを形成しており、興味を惹かれる配合を持っていることがアピールポイントです。

 

ローレルクラブ

アイスグレーの2020

性別:牝

総額:600万円

口数:200口

父:アメリカンペイトリオット

母父:フリオーソ

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出典:血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

今春の桜花賞を制したソダシチューリップ賞を制したメイケイエール、ダート路線で成長を続けるハヤヤッコなどが属しているシラユキヒメ牝系に属している1頭です。

白毛で有名な牝系ではありますが、毛色は芦毛です。

母父のフリオーソは、Mr.Prospectorを経由したNashuaNasrullahと、自身の祖父母父のNashuaをクロスさせて強調した配合を成功パターンにしてきました。上の血統表ではNashuaMr.Prospectorのクロスがなく、"ハズレ"に映りますが、祖父母父のFappianoMr.Prospectorと遡ることができるほか、父の母父母父と三代母父にSeattle Slew、祖母父にBold Rulerと、Nasrullahの影響が色濃い種牡馬で、同じような効果が期待できると考えています。

まだアメリカンペイトリオット産駒の絶対数自体が少なく、芝とダートどちらの馬場に適性があるかは判断がつきませんが、アグネスタキオンの後継をダート種牡馬に変えてしまったRaja Babaの名が見えることから、ダートの公算が高いように映ります。

 

ギンザヴィクトリアの2020

性別:牝

総額:800万円

口数:200口

父:ビッグアーサー

母父:ゼンノロブロイ

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出典:血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

リアンシチーの2020と同じくビッグアーサー産駒ですが、こちらは財閥系の小岩井農場にルーツを持つ牝系の出身で、ボトムラインの配合種牡馬も在来の血統らしくまとめられています。

祖父母4頭で見たとき、全馬にNasrullahの血が入っている一方で、Northern Dancerは父側祖父母のみで、Nasrullahの影響が大きいと見ることができます。組み合わせ的にはグランプリボスが出ており、決して確率の低い配合には映りません。

 

ラクルクロスの2020

性別:牝

総額:800万円

口数:200口

父:ホッコータルマエ

母父:フジキセキ

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出典:血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

牝系はギンザヴィクトリアの2020同様、財閥系の小岩井農場をルーツとし、千葉の新堀牧場を経由して川島牧場へと辿り着いています。血統表の奥にはシンザンを送り出したヒンドスタンタマモクロスの母父に名を残すシャトーゲイなど、日本競馬への貢献の大きな

種牡馬が並んでいます。意外なことにKingmambo系×フジキセキは目立った活躍馬がおらず、母父フジキセキの重賞勝ち馬17頭中9頭がDG重賞の勝ち馬で、ダート適性に絞った配合に映ります。ボトムラインにいる名種牡馬たちを呼び起こせれば、芝でもやれるかもしれません。

 

ユニオンオーナーズクラブ

エリカスマイルの2020

性別:牝

総額:600万円

口数:200口

父:アジアエクスプレス

母父:キングカメハメハ

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出典:血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

父は2020年産が第3世代に当たります。父と母父のまだ目立った活躍馬はありませんが、祖父ヘニーヒューズは本馬の祖母父であるサンデーサイレンスの産駒の種牡馬との組み合わせで活躍馬を送り出しています。少し遠くなりますが、母父Distorted Humorとでモーニン、母父Marquestryとでケイアイレオーネを送り出していますので、Mr.Prospectorとの相性も悪くないと考えられます。

Northern Dancerの6×7×6×6×6という血の集中が起爆すれば父のような活躍も夢ではないでしょう。

 

アンジュラミエルの2020

性別:牝

総額:800万円

口数:200口

父:ダンカーク

母父:カネヒキリ

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出典:血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

ノーリーズングレイトジャーニーワンアンドオンリーがいる、日本で活躍馬の多い一族の出身です。4代母アンブロジンから広がる牝系は同じグループのオーナーで活躍馬が多く、"ノールヒルズ系の血統"と見なすこともできそうですが、輸入などは本馬の生産牧場の日進牧場が行ったと思われます。Mr.Prospectorの薄い多重クロスとSeattle Slewの4×5、3代母父Capoteの母父Bald EagleNasrullahNasurullahの影響の色濃い血統と見えます。日本では珍しいLe Fabuleuxのクロスがどう影響してくるかで持久力に長けた短距離馬か、距離をこなせるかの分かれ道になるでしょう。

 

スパイスフェアリーの2020

性別:牝

総額:800万円

口数:200口

父:ディーマジェスティ

母父:シニスターミニスター

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出典:血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

血統表を大きく見たとき、父ディープインパクト系×母父A.P.Indy系の配合はグランアレグリア('19 春秋マイルGI・T1600m)やシャフリヤール('21 東京優駿GI・T2400m)、アルアイン('17 皐月賞GI・T2400)と共通です。遠縁にカルストンライトオ('04 スプリンターズSGI・T1200)がおり、短距離~マイルが本領の牝系に中距離系の底力を持つディーマジェスティを配して補強を図ったと読み取れます。クロスはHaloの4×5とHail to Reasonの5×5と薄いものだけで、中距離での底力を補いつつ、気性や健康への悪影響を抑える配合と見れます。

 

キセキノハナの2020

総額:800万円

口数:200口

父:メイショウボーラー

母父:ネオユニヴァース

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出典:血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

4代母は1984年の最優秀3歳牝馬(当時)のニホンピロビッキー('84 ラジオたんぱ3歳牝馬SGIII・T1600m)です。牝系は4代母以外目立った活躍馬がおらず、クロスはHaloの4×4と、一般的といえる配合ですが、血統表を祖父母で4分割した際、3/4Northern Dancer、笠理論の言う"緊張と緩和"理論が成立しており、水準を超える産駒に化けてもおかしくありません。

 

サクラローズマリーの2020

総額:800万円

口数:200口

父:メイショウサムソン

母父:サクラプレジデント

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出典:血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

世代OP3勝のサクラヤマトオー、1995年の天皇賞・秋GI・T2000m)を制したサクラチトセオー、1995年のエリザベス女王杯GI・T2400m)を制したサクラキャンドルを送り出したクレア―ブリッジの牝系に属しています。母は2009年のスイートピーS(OP・T2000m)2着からオークスに駒を進めたものの、祖母、母の産駒でほかに目立った活躍した馬はいません。

父は老境に差し掛かったベテランサイアーですが、母父サンデーサイレンスとの相性、母方にNijinskyを持つなど、組み合わせ・相性双方良く、個人的には期待を持っている1頭です。

 

 

以上、導入コスト低めな募集馬 前編でした。