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モットーは「(知識の)レベルを上げて物理で殴れ」。趣味ブログといいながらほぼ競馬のみ。そんなブログ。

2022年新種牡馬:レッドファルクス

こんにちは。高津です。

ぼんやりしているうちにダービーも終わり、2歳新馬戦も始まってしまいました。

前回更新では「数回はPOG指名馬の紹介記事」と宣言していましたが、募集のことを考えれば1頭でも多く考察しておいた方がいいだろう、ということで新種牡馬シリーズの更新となりました。

今回は132頭の種付け・80頭の産駒登録がなされたレッドファルクスについて、考察していきます。

※アイコン写真は『レッドファルクス(Red Falx) - 社台スタリオンパレード2021 - YouTube』より転用しています。

種牡馬データ

2011年4月12日生

千歳・社台ファーム生産

繋養先:胆振・社台SS

種付け料:受胎条件80万円(フリーリターン特約)

 

血統(配合種牡馬

スウェプトオーヴァーボード エンドスウィープ フォーティナイナー Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
File Tom Rolfe
Continue
Bloom Dance Dance Spell Northern Dancer
Obeah
Witching Hour Thinking Cap
Enchanted Eve
Sheer Ice Cutlass Damascus Sword Dancer
Kerala
Aphonia Dunce
Gambetta
Hey Dolly A.
Ambehaving
Ambiorix
Dentfrice
Swift Deal Native Charger
Miss Barter
Halo
Turn-to
Nothirdchance
Cosmah
Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
Understanding
Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower
Montparnasse
Edelweiss
Raise a Native
Exclusive
Won't Tell You
Crafty Admiral
Scarlet Ribbon
Katonka
Minnesota Mac
Rough'n Tumble
Cow Girl
Chieftain
Heliolight

 

父:スウェプトオーヴァーボードエンドスウィープフォーティナイナー

  →Mr.ProspectorRaise a NativeNative Dancer

母:ベルモット

母父:サンデーサイレンスHaloHail to ReasonTurn-to→Royal ChargerNearco

祖母父:AffirmedExclusive NativeRaise a NativeNative Dancer

三代母父:Minnesota Mac→Rough'n Tumble→Free for All→Questionnaire

     StingSpur→King JamesPlaudit→Himyar

四代母父:ChieftainBold RulerNasrullahNearco

 

ファミリーライン

4代母Minnetonkaは未出走のアメリカ産馬で、その仔にはEminency('82 オークローンH・D8.5F・米GIIほか重賞5勝)、Katonka('75 オープンファイアH・T8.5F・米GIII)、1977年のカーターH2着(D7F・米GII)のBarrera、1985年のオークローンH(D9F・米GII)2着のStrength In Unity、ステークス勝ちのあるPhaedraがいます。

3代母Katonkaは34戦11勝の成績を残したアメリカ産馬です。先述のようにGIII勝ちがあるほか、1976年のサンタバーバラH(T10F・米GI)で2着に入っています。その仔にはGive Me Strength('82 デルマーダービー・T9F・米GIIほか重賞3勝)、Talakeno('86 サンルイオビスポH・T12F・米GIIほか重賞2勝)がいます。

祖母レガシーオブストレングスは17戦1勝の成績を残したアメリカ産馬です。その仔にレガシーオブゼルダ('90 京成杯3歳S2着・T1400m・GII)、サイレントハピネス('95 ローズS・T2000m・GIIほか重賞1勝)、スティンガー('98 阪神3歳牝馬特別・T1600m・GI)、アーバニティ('09 オーシャンS・T1200m・GIII)がいます。

ベルモットは23戦3勝の成績を残した日本産馬です。レッドファルクス以外には、同じ尾関厩舎に所属し中央で4勝を挙げたレッドシュナイトを送り出しています。

2012年のマーチS(D1800m・GIII)を制したサイレントメロディ、2013年のキーンランドC(T1200m・GIII)を制したフォーエバーマーク、2008年の菊花賞(T3000m・GI)2着馬フローテーション、2014年のNHKマイルC(T1600m・GI)3着馬キングスオブザサン、2015年谷川岳S(T1600m・OP)などOP競走2勝のサトノギャラントなどがいとこにあたります。

 

同配合馬

フォーティナイナー種牡馬×サンデーサイレンス牝馬の組み合わせからは、アドマイヤムーン(父エンドスウィープ×母父サンデーサイレンス、'07 ジャパンカップ・T2400m・GI)、ラインクラフト(父エンドスウィープ×母父サンデーサイレンス、'05 桜花賞・T1600m・GI)、オメガパフューム(父スウェプトオーヴァーボード×ゴールドアリュール、'20 東京大賞典・D2000m・GI)が出ています。

 

祖父のエンドスウィープの産駒は芝の大舞台でも勝利する大物が出た印象ですが、父のスウェプトオーヴァーボードの産駒は馬場を問わないものの、スプリントに寄り、スケール感に欠ける印象です。例に挙がっているオメガパフュームに、2018年のステイヤーズSGII)を制したリッジマンなど、傾向から外れるものも出ており、見た目よりも引き出しの多い印象です。

 

戦績

2013年(2歳)2戦0勝 新馬

2014年(3歳)6戦3勝 未勝利、500万下、鳴海特別(1000万下)

2015年(4歳)4戦2勝 トリトンS(1600万下)、TV静岡賞(1600万下)

2016年(5歳)7戦3勝 欅S(OP)、CBC賞GIII)、スプリンターズSGI

2017年(6歳)5戦2勝 高松宮記念GI)③、京王杯SCGII)、安田記念GI)③

          スプリンターズSGI

2018年(7勝)5戦0勝 阪急杯GIII)③

キャリア計  29戦10勝

 

美浦尾関知人厩舎で競走生活を送りました。当時の厩舎のトップホースは'13、'15のオーシャンSGIII)、'15 京王杯スプリングSGII)を制したサクラゴスペルでした。同期生には準OPまで出世したヴァイサーリッターがいます。未勝利は芝、500万下、1000万下はダート、準OPは芝、降級を経た2度目の準OPはダートと、その名前が示す通り、馬場を"切り返し"ながら力をつけ、クラスを上げていきました。明け5歳、OP初勝利をダートの欅Sで挙げると、CBC賞GIII)を連勝、スプリンターズSGI)を勢いそのままに制して3連勝で頂点に駆け上がりました。

6歳は短距離・マイルの2階級を股にかけて走り、高松宮記念GI)、安田記念GI)で3着、京王杯SCGII)を制し、スプリンターズS連覇を成し遂げました。7歳時は衰えが隠せず、阪急杯GIII)3着がやっとの状態でスタッドインとなりました。

母父にサンデーサイレンスを持つことは仇にもなりそうですが、芝ダートの双方で能力を示したのは、同系統で種牡馬としては同期になるファインニードルと大きな差別点になりそうです。

 

考察

祖父のエンドスウィープはD7Fの米GIIIジャージーショアS勝ちのほか、D6FのリステッドレースハイランダーS、ケンタッキーCスプリントSの勝利、D1マイルGIジェロームHでの3着など、6Fから8Fまで、短距離馬としては射程の広い実績を残しています。種牡馬としては活躍馬がダートの短距離に集中したフォーティナイナー分岐には珍しく、芝でも大舞台を制する産駒を送り出しました。

スウェプトオーヴァーボードはT5.5Fの米GIIIハリウッドターフエクスプレスHからD8Fの米GIメトロポリタンHまで、父以上の適性の幅と、芝ダートを問わない活躍を見せました。その点は、戦績で振り返ったように本馬にも受け継がれています。

血統面での特徴は、Northern Dancerを祖父母父の父に持つ程度で影響が小さく、Nasrulahの血もあまり入っていません。父は世界的な流行系統ですが、多くの分岐を形成している系統でもあります。加えて、屋台骨を支えてきた同系統の種牡馬の引退が相次いでおり、異系とまでは言えなくても、マイナー寄りの系統とみなせます。

配合面では、母系に祖母レガシーオブストレングスと近似した血統を持つHarlan's Holiday、母父に父母Sheer Iceに近似した血統を持つヨハネスブルクなど、Storm Catの系統への親和性が高く映ります。それ以外にはRough'n Tumbleを持つFappianoが挿入されている馬とは血が呼び起されうる配合と考えます。

挙げた種牡馬を血統に持つ馬で、面白い配合ができそうな馬を挙げておきます。

結果表示|架空血統表|トピックス|JBISサーチ(JBIS-Search)

結果表示|架空血統表|トピックス|JBISサーチ(JBIS-Search)

どちらも実績ある肌馬ですが、クロス要素が多くありテクニカルな配合になりそうです。

以上、2022年新種牡馬レッドファルクス編でした。