Dancin' on a Daily Basis

モットーは「(知識の)レベルを上げて物理で殴れ」。趣味ブログといいながらほぼ競馬のみ。そんなブログ。

2022年新種牡馬:ベストウォーリア

こんにちは。高津です。

グズグズ日常を過ごすうちにまた1週間が経ってしまいました。

参加表明した某所の『ウマ娘POG』の参加準備、他の大規模企画の参加準備なども進んでおらず、日常の仕事でも業務を抱えており、何日不眠不休で働けばすべて捌けるのだろうと考えると暗澹たる心象になりますが、週ごと報告される出資馬の成長、新たに開く世界の扉と、某プ〇コ〇のキャラクターではありませんが、「世界はまだこんなに発見に満ちている」と思えることが、まだ救いである気がしています。

 

さて、今回はフレッシュサイアー第3位の158頭の種付け・92頭の産駒登録がなされたベストウォーリアについて、考察していきます。

※アイコン写真は『優駿スタリオンステーション種牡馬展示会2021(全25頭) - YouTube』より転用しています。

種牡馬データ

2010年3月7日生

米国ケンタッキー州・Buck Pond Farm,Inc生産

繋養先:新冠優駿スタリオンステーション

種付け料:受胎条件 30万円(フリーリターン特約付き)

     産駒誕生後50万円

 

血統(配合種牡馬

Boldnesian
Reason to Earn
My Chamer
Poker
Fair Chamer
Weekend Surprise
Bold Ruler
somethingroyal
Lassie Dear
Buckpasser
Gay Missile
Dream Supreme
Raise a Native
Gold Digger
Con Game
Buckpasser
Broadway
Spinning Round
Dixeland Band
Northern Dancer
Massisippi Mud
Take Heart
Secretariat
Deck Stewardess
Flirtatious Miss
Mr.Greeley
Raise a Native
Gold Digger
Secrettame
Secretariat
Tamerett
Long Legend
Reviewer
Bold Ruler
Broadway
Lianga
Dancer's Image
Leven Ones
Seductive Smile
Roberto
Hail to Reason
Bramalea
Gris Vitesse
Amerigo
Matchiche
Exit Smiling
Stage Door Johnny
Prince John
Peroxide Blonde
Chandelier
Gyama
Queen of Light

 

父:マジェスティックウォリアーA.P.IndySeattle SlewBold Reasoning

    →BoldnesianBold RulerNasrullahNearco

母:フラーテイシャスミス

母父:Mr.GreeleyGone WestMr.ProspectorRaise a NativeNative Dancer

祖母父:Silver HawkRobertoHail to ReasonTurn-toRoyal ChargerNearco

三代母父:Stage Door JohnnyPrince JohnPrincequilloPrince RoseRose Prince

               →Prince PalatinePersimmonSt.Simmon

四代母父:GoyamaGoyaTourbillon

 

ファミリーライン

4代母Chandelierは8戦1勝の成績を残したイギリス産馬で、その仔にはイギリスの有力2歳戦のコヴェントリーS、ミドルパークS、ジムクラックS(いずれもT6F、当時グループ制未実施)を勝ったCroketがいます。

3代母Exit Smilingは10戦2勝の成績を残したアメリカ産馬です。その仔にはニゾン('78 ローマ大賞・T2800m・伊GI)、Don Roberto('82 ローリンググリーンH・T11F・米GIII)、Lord Balmerino('90 ウーラヴィントンC・SAFGIII)がいます。

祖母Seductive Smileは未出走のアメリカ産馬です。その仔にProspectress('00 ラプレヴォヤントH・T12F・米GII)、Across the RhineミンストレルS・T7F・愛GIII)がいます。

フラーテイシャスミスは1戦0勝のアメリカ産馬です。ベストウォーリアは第2仔に当たり、購買されて日本に渡った仔を追うように、日本に渡ってきます。本馬以外の産駒ではフォンタネットポーが準OPまで出世している程度で、天下のノーザンファームで繋養されている効果は今のところ出ていません。

フラーテイシャスミスの半姉Trick of AceからはTrick Or Treat('07 プリンセスロイヤルS・T12F・米GIII)が出ています。

4代母から母の各代に活躍馬を出している、活発な牝系ということができます。

一族で種牡馬となったCroketニゾンDon RobertoはそれぞれにGI馬や重賞馬を送り出しており、種牡馬の資質も備えるファミリーと見ていいでしょう。

 

同配合馬

A.P.Indy種牡馬×Gone West牝馬の組み合わせからは、本馬のほかにザズー(父Tapit×母父Mr.Greeley、'11 レディーズシークレットS・D8.5F・米GI)、Flashback(父Tapit×母父Mr.Greeley、'13 ロバート・B・ルイスS・D8.5F・米GII)が出ています。

A.P.Indyは8Fから12Fの幅広い距離をこなした万能型競走馬でしたが、中距離以上の距離で力を発揮するものと、マイル以下でスピードを発揮するものに分かれていきました。父マジェスティックウォリアーはD7FのGI勝ちがあることから、スピード型に分類されます。

似た配合の馬の父TapitはD9FGIの勝ち馬ですが、3頭のベルモントS(D12F・GI)勝ち馬を出しており、A.P.Indyの距離適性が出たと考えます。

翻ってベストウォーリアを考えてみると、父と母父Mr.Greeley(D6-7FのGIII勝ち)はともに短距離に適性を持っていた馬です。その仔がダートマイルのGI級競走を勝ったのだから距離は持った方と考えます。詳しくは後述しますが、2000mあたりまでならこなせる産駒が出てくる可能性も秘めていると感じています。

 

戦績

2012年(2歳)2戦1勝 新馬

2013年(3歳)6戦1勝 500万下、兵庫CSJpnII)②、ユニコーンSGIII)、

          ジャパンダートダービーJpnI)⑤、武蔵野SGIII)③

2014年(4歳)8戦4勝 すばるS(OP)、オアシスS(OP)、アハルテケS(OP)②

          プロキオンSGIII)、マイルCS南部杯JpnI

          JBCクラシックJpnI)⑤

2015年(5歳)5戦2勝 フェブラリーSGI)③、かしわ記念JpnI)②

          プロキオンSGIII)、マイルCS南部杯JpnI

          JBCスプリントJpnI)③

2016年(6歳)5戦0勝 フェブラリーSGI)④、かしわ記念JpnI)②

          さきたま記念(JpnII)②、マイルCS南部杯JpnI)②

          JBCスプリントJpnI)②

2017年(7歳)6戦0勝 根岸SGIII)②、フェブラリーSGI)②

          さきたま杯JpnII)③

2018年(8歳)5戦0勝 

キャリア計  36戦9勝

現役時代は栗東石坂正厩舎で競走生活を送りました。

石坂調教師といえば"紅一族"のサカラートヴァーミリアンキングスエンブレムソリタリーキングの4兄弟など、ダート馬を多く手がけた印象がありますが、ダイタクヤマトアストンマーチャンブルーメンブラットシンハライトなどをGIの栄誉に導いており、当時の厩舎には1歳上の"貴婦人"ジェンティルドンナが在籍していました。同期にはOPクラスで4度の2着があったアルバタックスがいます。

ダート路線のエースの座はヴァーミリアンの引退以降、空位に近い状態でしたが、本馬がその座を継ぎ、2歳下で2016年のフェブラリーSGI)を勝ったモーニンに引き継いで見せました。

 

考察

まず、主な勝ち鞍がJpnIの2勝馬が158頭の牝馬を集められた理由を考えます。それは日本で流行した血統を遠くにしか持っていないことが大きいと考えます。

抵抗感を生みそうな要素は父母父のSeeking the Gold、母父父のGone Westの2本のMr.Prospector分岐でしょうが、ともに日本では流行っていると言えない分岐のため、敬遠するほどの要素には見えません。

他に抵抗感を生みそうな要素は祖母父Silver Hawkで、Silver Hawkからはグラスワンダースクリーンヒーローモーリスと父系が繋がっているほか、その父RobertoからはブライアンズタイムKris S.を経由してシンボリクリスエスエピファネイアと父系が繋がっているように、系統は一定の勢力を保持しています。

しかし、グラスワンダー牝馬と配合してもSilver Hawk3×4のインブリードブライアンズタイム牝馬と配合してもRoberto3×5と穏当な近交に収まることから、アウトブリード的な親和性の高さが期待されての配合数と見ます。

順当に遺伝力を発揮すれば、短距離~マイルを得意とする、軽快なスピード馬が中心になるでしょう。距離克服のカギは、祖母Seductive Smileにあると考えています。

Seductive Smileの持つRoberto系種牡馬×Ribot牝馬の組み合わせからはDon Robertoのほか、ブライアンズタイムDynaformerセレスティアルストームなど、競走馬・種牡馬の双方で成功を収めた馬が出ており、どの馬も中距離以上の実績を持っています。距離延長に対応できる能力を引き出すとしたら、ここを近似クロスで刺激しない手はないでしょう。個人的に面白いと見ているのはポムフィリアです。

結果表示|架空血統表|トピックス|JBISサーチ(JBIS-Search)

 

まとめると、豊かなスピードを伝えながらも、母系に眠る持久力を呼び起こすことが出来れば、距離を克服する産駒が現れる、可能性を多く秘めた種牡馬と言えます。

以上、2022年新種牡馬ベストウォーリア編でした。