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2021年新種牡馬:ワンアンドオンリー

今回はワンアンドオンリーその産駒について考察していこうと思います。

※アイコン写真は『アロースタッド種牡馬展示会 https://youtu.be/Z9wtIAGPJso』より転用しています。

 

種牡馬データ

2011年2月23日生

新冠・株式会社ノースヒルズ生産

繋養先:新ひだかアロースタッド

種付け料:50万円(フリーリターン特約付き)

 

血統(配合種牡馬

父:ハーツクライサンデーサイレンスHaloHail to ReasonTurn-to

母:ヴァーチュ

母父:タイキシャトルDevil's BagHaloTurn-to

祖母父:DanzigNorthern DancerNearctic

三代母父:Mr.ProspectorRaise a NativeNative Dancer

四代母父:DamascusSword DancerSunglowSun AgainSun TeddyTeddy

 

ファミリーライン

五代母Coutly DeeからはGreen DesertDanzig、'86 ジュライC・英T6F、Cape CrossInvincible Spritなどの父)やヤマニンパラダイスDanzig、'94 阪神3歳牝馬S阪神T1600m、産駒に'03 京成杯・東京T2000m同着優勝のヤマニンセラフィム)、ダークシャドウダンスインザダーク、'11 毎日王冠・東京T1800m)がでています。

三代母アンブロジンが輸入基礎牝馬に当たり、産駒からはノーリーズンブライアンズタイム、'02 皐月賞・中山T2000m)、グレイトジャーニーサンデーサイレンス、'06 ダービー卿チャレンジトロフィー・中山T1600m)の兄弟が出ており、牝系・分岐ともに活力のある牝系と言えるでしょう。

 

同配合馬

サンデーサイレンス種牡馬×母父Devil's Bag系牝馬の組み合わせは、本馬のほかにレーヌミノルダイワメジャー母父タイキシャトル、'17 桜花賞阪神T1600m)、ストレイトガールフジキセキ母父タイキシャトル、'15 スプリンターズS・中山T1200m)がGIを勝利しています。

重賞勝ち馬にはバビットナカヤマフェスタ母父タイキシャトル、'20 セントライト記念・中山T2200m)、クリスタルブラックキズナ母父タイキシャトル、'20 京成杯・中山T2000m)、キャンディバローズディープインパクト母父タイキシャトル、'15 ファンタジーS・京都T1400m)が出ています。

母父タイキシャトルばかりなのは、日本に入ってきているDevil's Bagの分岐がタイキシャトル(→メイショウボーラーレッドスパーダ)、Devil His Dueロージズインメイディアブロの3系統に限られていることが影響していると見ています。

血統表内にSSとDevil's Bagの掛け合わせを持つ馬であれば、父に母父サンデーサイレンスを持つスクリーンヒーロー母父ディアブロの組み合わせでグァンチャーレ('15 シンザン記念・京都T1600m)やクリノガウディー('18 朝日杯FS2着・阪神T1600m、'20 高松宮記念1位入線4着降着・中京T1200m)が出ています。

 

戦績

2013年(2歳)6戦2勝 未勝利戦、萩S②、ラジN杯2歳S

2014年(3歳)7戦2勝 弥生賞②、皐月賞④、東京優駿神戸新聞杯

2015年(4歳)6戦0勝 ドバイSC

2016年(5歳)6戦0勝 ドバイSC

2017年(6歳)8戦0勝 AJCC

キャリア計  33戦4勝

 

橋口弘次郎調教師にダービートレーナーの称号をプレゼントするためだけに生まれてきた馬」という称号がふさわしい馬です。

「小倉デビュー馬のダービー制覇」はメイショウサムソンが達成していますが、「デビュー時2桁人気かつ2ケタ着順」からのダービー制覇は1987年以後本馬唯一の記録です。

メイショウサムソンが「地味な人馬の叩き上げ物語」なら、この馬は「底辺出発からのボトムアップストーリー」といえるでしょう。神戸新聞杯で寄せ来る挑戦者たちを退けての勝利が、最後の輝きになりました。

4歳初戦のドバイシーマクラシックで3着に流れ込んだことから遠征も敢行しましたが、3歳春の輝きを取り戻すことはありませんでした。素人目に見ても気持ちが切れた状態で走っているのは明白で、何のために走らせているのだろうと疑問に感じていました。

6歳末でようやくの引退となりましたが、遅きに失したというには遅すぎるを印象を持ちました。同時に、「ダービー馬としては丈夫に走り続けた方だけど、引退が遅すぎて牝馬は集まらないだろうな」と考えていました。

蓋を開けてみると種付け頭数20、登録頭数14の、商用種牡馬としてはかなりつらい数字でした。

産駒ピックアップ紹介

ワンアンドオンリー産駒14頭のうち、2頭をピックアップして紹介します。

 

スウィートラブミーの2019ラガパ系

スウィートラブミーは2014年生まれのキングズベスト産駒で、現役時代は15戦0勝の成績を残しました。きょうだいに活躍馬はいません。

1962年ごろに輸入されたアイルランド産馬ラガパを祖とする牝系です。目立った活躍をしている馬はいませんが、条件戦で堅実に走る馬の多い牝系です。

サンデーサイレンス種牡馬×Kingmambo牝馬の組み合わせからは、ジュンドルボンハーツクライ母父エルコンドルパサー、'16 中山牝馬S・中山T1800m)、ラーゴブルーハーツクライ母父キングカメハメハ、'19 マリーンC船橋D1600m)が出ています。

母仔ともに門別・槇本牧場の生産馬です。ユニオンオーナーズクラブで一口5万円×200口=総額1000万円で募集されています。

owner.netkeiba.com

馴致途中で馬っ気をよく出して集中力を欠くところがあったらしく、残念ながら去勢されてしまいました。今後の生き残りは競走成績次第というところですが、丈夫さはある父ですので、1つ勝てれば長く楽しめる馬になるかもしれません。

 

エンゼルカロの2019キーンドラー系

母エンゼルカロは1997年生まれのスターオブコジーン産駒で、現役時代は19戦で、'99 栄冠賞旭川D1000m、'99 函館3歳S(当時)・函館T1200m、を含む4勝の成績を残しました。半兄にはヤマフパディートニービン、'98 ステイヤーズC2着・旭川D2100m)がいます。

小岩井農場が輸入した牝馬の1頭、キーンドラーを基礎とする牝系です。主な活躍馬にはテスコガビーテスコボーイ、'72 優駿牝馬・東京T2400)、トレードマーク父ヤマニン、'86 ダイヤモンドS・東京T3200m)などがいます。

サンデーサイレンス種牡馬×Cozzene牝馬の組み合わせからは、コウソクストレートヴィクトワールピサ母父アドマイヤコジーン、'17 ファルコンS・中京T1400m)、トゥラヴェスーラドリームジャーニー母父アドマイヤコジーン、'21 淀短距離S・中京T1200m)が出ています。

 

母は門別・白井牧場の生産ですが、本馬は清水・リトルブルーファームの生産です。取引情報はありません。

母22歳時の産駒ですのでデビューまでこぎつけられるか微妙なところで、デビューできたとしても地方でひっそり…というところでしょうか。競馬場で姿が見れるといいのですが。 

 

以上、2021年新種牡馬ワンアンドオンリー編でした。