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2021年新種牡馬:ディーマジェスティ

今回はディーマジェスティその産駒について考察していこうと思います。

※アイコン写真は『アロースタッド種牡馬展示会 https://youtu.be/Z9wtIAGPJso』より転用しています。

 

種牡馬データ

2013年3月24日生

静内・服部牧場生産

繋養先:新ひだかアロースタッド

種付け料:100万円(フリーリターン特約付き)

 

血統(配合種牡馬

父:ディープインパクトサンデーサイレンスHaloHail to ReasonTurn-to

母:エルメスティアラ

母父:ブライアンズタイムRobertoHail to ReasonTurn-to

祖母父:Sadler's WellsNorthern DancerNearctic

三代母父:Master DurbyDust CommanderBold CommanderBold Ruler

四代母父:TulyarTehran→Bois Roussel

 

ファミリーライン

アメリカから全世界に拡大していった牝系の出身です。代表格は”鉄の女”と呼び讃えられたTriptychRivermanアイルランド2000ギニー・愛T8F)と、凱旋門賞を連覇した女傑TreveMotivator、'13-14 凱旋門賞・仏T2400m)で、日本にやってきた同ファミリーの活躍馬にはフリオーソブライアンズタイム、'08・10 帝王賞・大井D2000m)のほか、ボレアスディープインパクト、'11 レパードS・新潟D1800m)、カミノタサハラディープインパクト、'13 弥生賞・中山T2000m)兄弟がいます。

 

同配合馬

ディープインパクト×母父Roberto系牝馬の組み合わせは2021年新種牡馬シルバーステートと同一で、GI馬は本馬とダノンプレミアム母父Intikhab、'17 朝日杯FS阪神T1600m)のみ で、父系を1代遡ってサンデーサイレンス種牡馬×Roberto系牝馬に拡大するとスリーロールスダンスインザダーク母父ブライアンズタイム、'09 菊花賞・京都T3000m)、アルクトスアドマイヤオーラ母父シンボリクリスエス、'20 MCS南部杯・盛岡D1600m)、マイネルハニーマツリダゴッホ母父ナリタブライアン、'16 チャレンジカップ阪神T1800m)、パフォーマプロミスステイゴールド母父タニノギムレット、'18 アルゼンチン共和国杯・東京T2500m)が出ています。挙げた馬の勝ち鞍を見てわかるように、短くてもマイル、長ければ3000m級の競走に強く、スタミナに寄った産駒が多く出ている印象です。例外に近い1400mでの実績を持つアルクトスは道中の機動力に欠ける面のある持続力タイプの馬ですし、現役時代のイメージとは裏腹に重めの血統になるディープインパクトにはあまり相性が良くない可能性は指摘できます。

 

戦績

2015年(2歳)3戦1勝 未勝利戦

2016年(3歳)6戦3勝 共同通信杯皐月賞東京優駿③、セントライト記念

2017年(4歳)2戦0勝 

キャリア計  11戦4勝

現役時代はリアルタイムで視聴しているはずですが、なぜだかあまり記憶がありません。皐月賞だったと思いますが、外からすっ飛んできた記憶があります。鞍上の蛯名騎手が激しい馬上スクワットを披露していたことも。

共同通信杯から皐月賞直行というローテーションは2012年のゴールドシップの成功以降、本格的に採用されていきますが、2014年のイスラボニータ、2015年のドゥラメンテと好走馬が出ており、それを踏襲した形でした。東京優駿3着、菊花賞4着と、クラシックでは常に上位を確保していました。が、菊花賞トライアルのセントライト記念を最後に勝ちから見放され、4歳冬にそのキャリアを終えました。

上位入着は世代限定戦のみで、初の古馬混合戦となったジャパンカップ(東京T2400m)は13着敗退、明け4歳は日経賞(中山T2500m)6着、天皇賞(京都T3200m)6着と、結果だけ見ると成長力には疑問符がつきます。最後のレースから半年以上を経過してからの引退も機を逸した感は否めません。

皐月賞で資質は示したものの、成長力に欠ける面があり、スタッドインの遅れも合わさって、78頭と、クラシックホースには寂しい種付け数となりました。ただ、2年目の種付け数は71とさほど変わっておらず、産駒の出来はいいのかもしれません。

 

産駒ピックアップ紹介

ディーマジェスティ産駒45頭のうち、5頭をピックアップして紹介します。

アーリースプリングの2019フォルカー系

アーリースプリングは2006年生まれのクロフネ産駒で、現役時代は7戦0勝の成績を残しました。半兄にスプリングソング(父サクラバクシンオー、'10 京阪杯・京都T1200m)、全妹カレンチャン('11 スプリンターズS・中山T1200m)が出ています。

1953年に社台ファーム(当時)がアメリカから輸入したフォルカーが日本における基礎牝馬です。以降枝葉を広げ、レッツゴーターキンターゴワイス、'92 天皇賞・東京T2000m)、タケミカヅチゴールドアリュール、'09 ダービー卿CT・中山T1600)、ディアジーナメジロマックイーン、'09 フローラS・東京T2000m)が出ています。

サンデーサイレンス種牡馬×Deputy Minister牝馬の組み合わせからは、シャイニングレイディープインパクト母父クロフネ、'14 ホープフルS・中山T2000m)、ステファノスディープインパクト母父クロフネ、'14 富士S・東京T1600m)、ワキタエンカディープインパクト母父クロフネ、'18 中山牝馬S・中山T1800m)が出ています。

母は社台ファームの生産馬ですが、本馬は静内・野坂牧場の生産馬です。友駿ホースクラブで一口2.4万円×500口=総額1200万円で募集されています。

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写真を見比べてみると、父仔そっくりで驚きました。父と比べて胴が短めなのは成長途上な分でしょう。頭の位置は首の前側の筋肉が発達することで下がってくると見ます。2万4000円で持てるなら、馬額ぐらいは回収してくれそうです。

 

レッドアマビリスの2019リアリーパッピー系

母レッドアマビリスは2013年生まれのキングカメハメハ産駒で、現役時代7戦0勝の成績を残しました。半兄にサトノフローラアグネスタキオン、'11 関屋記念3着・新潟T1600m)がいます。

祖母リアリーハッピーが日本に2002-2003に輸入されてきたことで日本への展開が始まった牝系です。リアリーハッピーは'97 ベイメドウオークス・米D8.5Fを制した重賞馬で、ほかにはソーメニーウェイズ父Sightseeing、'12 スピナウェイS・米D7F)、日本での活躍馬はルミナスウォリアーメイショウサムソン、'17 函館記念・函館T2000m)が出ています。

サンデーサイレンス種牡馬×Kingmambo牝馬の組み合わせからは、ワグネリアンディープインパクト母父キングカメハメハ、'18 東京優駿・東京T2400m)、デニムアンドルビーディープインパクト母父キングカメハメハ、'13 ローズS阪神T2000m)、マリアライトディープインパクト母父エルコンドルパサー、'16 宝塚記念阪神T2200m)が出ています。

母仔ともにノーザンファームの生産馬です。東京サラブレッドクラブで一口5万円×400口=2000万円で募集されています(すでに満口)。

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ブライアンズタイムキングカメハメハの腹袋体型が出ている印象で、角ばったイメージの父より幾分丸みを帯びているように見えます。もう少しトモ幅も欲しいところですし、価格を考えるとお値打ち感は薄いかなあという印象です。

 

レトIIの2019Fast Line系

母レトIIは2003年生まれのDiesis産駒で、現役時代は2戦0勝の成績を残しました。半姉妹にShivaヘクタープロテクター、'99 タタソールズゴールドC・愛T10.5F)、Night ShiftKingmambo、'07 オークスS・英T12F)半兄にLimnosヘクタープロテクター、’98 ジャン・ド・ショードネイ賞・仏T2400m)がいます。

米国産馬Fast Lineを基礎に発展した牝系の出身で、レトIIの属するTrick Chickを経由した分岐は主に欧州で活躍馬を送り出しており、Trick Chickの全姉Fairway Funの分岐からはBernardiniA.P.Indy、'06 プリークネスS)やインティケイムホーム、'19 フェブラリーS・東京D1600m)のようなダート馬も出ています。

サンデーサイレンス種牡馬×Sharpen Up系牝馬の組み合わせからは、ネオユニヴァースサンデーサイレンス母父Kris、'03 東京優駿・東京T2400m)、コントラチェックディープインパクト母父Halling、'19 ターコイズS・中山T1600m)、ムードインディゴダンスインザダーク母父Sharpo、'09 府中牝馬S・東京T1800m)が出ています。

母は米国産で、兄姉同様にノーザンファーム生産です。セレクトセール1歳セッションで1300万円で落札されています。

セリでの様子を見てきましたが、父によく似た雰囲気は持っていながらも、筋肉質な馬体だった父とは対照的に脚長で、印象的にはディープインパクト産駒に近い体型に映りました。脚長に見えることからも今後身長は伸びるでしょう。こういうハイレベルな産駒が1300万円という掘り出し価格で転がっているのも、セレクトセールの良さですね。競馬場に姿を現すのが楽しみです。

 

ラッフォルツァートの2019コスモベル系

母ラッフォルツァートは2012年生まれのグラスワンダー産駒で、現役時代は37戦3勝の成績を残しました。きょうだいには目立った活躍馬はいません。

祖母に当たるコスモベルが日本への展開を始めた牝系です。第1世代のコスモベル父Formal Dinner)が'09 オーシャンS2着・中山T1200mなどの成績を残したほか、その半妹に当たるPyrite Blue父Toccet)が6F-9Fの米国内産限定レースで2-3着を繰り返すなど、かなり地味ではありますが、一定の実績を上げています。

サンデーサイレンス種牡馬×Roberto系牝馬の組み合わせからは、マイネルフロストブラックタイド母父グラスワンダー 、'14 毎日杯阪神T1800m)が出ています。

母仔共に。新冠ブルースターファームの生産で、ラフィアンターフマンクラブで一口13万円×100口=総額1300万円で募集されています。

父の特徴がよく出て、胸前の筋肉量、腹袋の重量感もあります。反面、膝蓋骨周りやトモの全体的なボリュームは物足りなく映ります。成長次第… といった感触を抱きました。

 

クレタパラドックスの2019ダンシンインザレイン系

クレタパラドックスは2007年生まれのサクラバクシンオー産駒で、現役時代は7戦1勝の成績を残しました。半兄にトーホウシデンブライアンズタイム、'03 中山金杯・中山T2000m)がいます。

米国産馬ダンシンインザレインを基盤に日本で発展している牝系ですが、先述のトーホウシデン以外ではベストダンシングトニービン、'93 サンスポ杯阪神牝馬特別2着・阪神T2000m)とその娘ベストアルバムメジロライアン、'03 ローズS3着・阪神T2000m)、など重賞には届いていませんが、活躍馬を送り出しています。もう一代遡った別分岐からは南半球のトップサイアー・Redoute's Choiceデインヒル、豪GI4勝)とManhattan Rain父Encosta de Lago、'09 サイアーズプロデュースS・豪T1400m)の兄弟が出ています。

サンデーサイレンス種牡馬×サクラユタカオー牝馬の組み合わせからは、キタサンブラックブラックタイド母父サクラバクシンオー、'17 有馬記念・中山T2500m)、ロジックアグネスタキオン母父サクラユタカオー、'06 NHKマイルC・東京T1600m)が出ています。

写真等はなく、馬体からの予測は難しいですね。POGなどで現れるといいのですが。

 

以上、2021年新種牡馬ディーマジェスティ編でした。