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2021年新種牡馬:ロゴタイプ

こんにちは。高津です。

今回はロゴタイプその産駒について考察していこうと思います。

 

種牡馬データ

2010年3月10日生

千歳・社台ファーム生産

父:ローエングリンSingspielIn the WingsSadler's WellsNorthern Dancer

母:ステレオタイプ

母父:サンデーサイレンスHaloHail to ReasonTurn-to

祖母父:Risen StarSecretariatBold Ruler

三代母父:NureyevNortern Dancer

四代母父:What a PleasureBold Ruller

19世紀末にイギリスからアメリカに渡り、発展した牝系です。四代母Eleven Pleasureは'73 ペカラップH(米D8F)を制した実績があり、祖母スターバレリーナは'93 ローズS(京都T2000m)の勝馬です。母ステレオタイプは重賞馬の仔で当時のトップサイアーサンデーサイレンスということで期待されたと考えられますが、中央で勝利を挙げることはできませんでした。

牧場に帰ったステレオタイプの第2仔がロゴタイプです。

 

父系は系図が示す通り、Sadler's Wellsを経由したNorthern Dancerですが、三代父に当たるIn the Wingsは英国生まれで英愛を中心に種牡馬生活を送りますが、のちにドイツに根を下ろし、分岐を形成することとなります。

祖父に当たるSingspielは英国産馬で、'96のジャパンカップ(東京T2400m) を含むGI4勝の実績を引っ提げて種牡馬入りしました。代表産駒にアサクサデンエン('05 安田記念・東京T1600m、ヴィクトワールピサの半兄)や、日本で種牡馬繋養されたムーンバラッド('03 ドバイワールドカップUAE/D2000m)を送り出しています。Singspiel産駒の日本におけるもう1頭の代表産駒が、本馬の父に当たるローエングリンです。

ローエングリンはGII4勝、それもマイラーズC中山記念を2勝ずつ、マイラーズCに至っては3年連続連対、という「マイスターぶり」が窺える戦績を残しています。GIではムーラン・ド・ロンシャン賞2着(仏T1600m)、香港マイル3着(香港T1600m)、安田記念3着(東京T1600m)、宝塚記念3着(阪神T2200m)と国内外、距離を問わない4レースで3着内を経験しており、「マイスターぶり」とはまた違う面が窺えます。

種牡馬としては、本馬のほか、ラクレナイ母父アグネスタキオン、'17 フィリーズレビュー阪神T1400m)、トーセンスーリヤ母父デュランダル、'20 新潟大賞典・新潟T2000m)、ハッピーグリン母父アグネスタキオン、'18 OROカップ・盛岡T1700m)を送り出しています。

余談ですが、四代父Sadler's Wells(ロンドン市内の劇場)、三代父In the Wings(舞台袖の意)、祖父Singspiel(ドイツで流行した民衆向けオペラの意)、父ローエングリン(父名の由来のオペラの代表的演目名)と、馬名意味が連想の数珠つなぎになっています。

 

戦績:

2012年(2歳)6戦3勝 新馬戦、クローバー賞(2歳OP)③、ベゴニア賞(2歳1勝C)

             朝日杯FS

2013年(3歳)4戦2勝 スプリングS皐月賞

2014年(4歳)5戦0勝 中山記念

2015年(5歳)7戦0勝 中山金杯②、中山記念②、富士S

2016年(6歳)6戦1勝 ダービー卿CT②、安田記念

2017年(7歳)2戦0勝 中山記念③、安田記念

キャリア計  30戦6勝

 


2012/12/16 第64回 朝日杯FS(GⅠ)【ロゴタイプ】


2013/04/14 第73回 皐月賞(GⅠ)【ロゴタイプ】


2016/06/05 第66回 安田記念(GⅠ)【ロゴタイプ】

 

現役時代の大半を立ち会っていましたが、キャリア初期は「村一(村田一誠騎手)が乗ってた馬がGI(朝日杯FS後はクラシック)を勝てるはずがない」という騎手起用論で否定されていた記憶があります。その実、「社台グループオーナーズ」の募集においては相当の自信コメントが吉田照哉オーナーから出されていた(らしい)という情報があります。

担当された田中剛調教師は元騎手ですが、障害主体の騎手生活を送られたそうで、名前を存じ上げず、怪しい厩舎の馬といった印象を抱いていました。

キャリアを概括した評価とすると、2歳GIとクラシック1冠目で早熟性を示し、6歳で復活して「奥」を示した… というところでしょうか。

朝日杯FS皐月賞は 先行策からの押し切り、安田記念は先手を取って逃げ切って見せるなど、機動力と持続力を生かした戦法を得意としました。半面、絶対のスピードが求められる差し、追込はやや苦手としていました。決め手より機動力を武器にする産駒が多くなることが予想されます。

 

産駒ピックアップ紹介

ロゴタイプ産駒58頭のうち、5頭をピックアップして紹介します。

 

ウェイクアップマギーの2019輸入牝系

ウェイクアップマギーは2003年生まれのザール産駒で、現役時代は22戦して'07 オークツリーS(英T7F)を含む6勝の成績を残しました。きょうだいに活躍馬はいません。

輸入第一世代となりますが、まだこれといった産駒も出ていません。

Sadler's Wells系種牡馬×Gone West牝馬の組み合わせからは、MotivatorMontjeu、母父Gone West、'05 ダービーS・英T12F、メロディーレーンの母父)、Violence父Medaglia d'Oro母父Gone West、'12 キャッシュコールフューチュリティ・米D8.5F、ジャスパープリンスの父)が出ています。

 母父にザールを持つ活躍馬にはYankee Rose父All American、'16 サイアーズプロデュースS・豪T1400m)がおり、オーストラリアで最高の権威を持つ2歳GIゴールデンスリッパーS(豪T1200m)で2着。勝利したサイアーズプロデュースSは豪の2歳3冠競走の2冠目に当たります。そのあとは中距離のスプリングチャンピオンS(豪T2000m)を制したほか、コックスプレート(豪T2000m)ではWinxの3着と健闘しています。

その父Zafonicを母父に持つ馬にはマルカシェンクサンデーサイレンス、'05 デイリー杯2歳S・京都T1600m)やステラリードスペシャルウィーク、'09 函館2歳S・札幌T1200m)がおり、一定の早熟性を持つ系統であることは見て取れますので、早熟なスピード馬がイメージできます。

  

ヤマトサクラコの2019ナイスランディング系

母ヤマトサクラコは2009年生まれのディープインパクト産駒で、現役時代27戦0勝の成績を残しました。半兄にマイネルレーニアグラスワンダー、'08 スワンS・京都T1400m)がいます。

社台系の牝系の出身です。マイネルレーニアのほか、ジャガーメイルジャングルポケット、'10 天皇賞・春・京都T3200m)、イクノディクタス父ディクタス、'92 オールカマー・中山T2200m)が出ています。

Sadler's Wells系種牡馬×SS系牝馬の組み合わせからは、ロゴタイプのほか、ジャンダルム父Medaglia d'Oro母父サンデーサイレンス、'17 デイリー杯2歳S・京都T1600m)、ランスオブプラーナケープブランコ母父マンハッタンカフェ、'19 毎日杯阪神T1800m)、ルミナスウォリアーメイショウサムソン母父アグネスタキオン、'17 函館記念・函館T2000m)が出ています。

母仔ともに岡田スタッドの生産馬です。岡田スタッドデアリングタクトを見出した岡田牧雄さんが経営されている牧場です。ノルマンディーサラブレッドレーシングにて一口2.7万円×400口=1080万円で募集されています。

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母父ディープインパクトの代表格はアーモンドアイが挙がって来るでしょうが、父系はKingmamboであり、イメージの難しいところです。ジャンダルムがイメージ的には近いと見ています。

馬体写真を見比べてみると、仔の方がトモ高でバランスが違っているように見えますが、馬体の雰囲気は父が強めに出ています。最近流行り始めているSSの強めのクロスが入っていますので、早熟性や精神力などが強調されていると見ます。

 

ギャラリートークの2019Lady Be Good系

母ギャラリートークは2002年生まれのブライアンズタイム産駒で、現役時代は1戦0勝の成績を残しました。半妹にミンティーエアーアグネスタキオン、'07 フローラS②・東京T2000m)がいます。

米国産馬Lady Be Goodを基礎に発展した牝系の出身で、グッバイヘイロー父Halo、米GI7勝)、キングヘイローダンシングブレーヴ、'00 高松宮記念・中京T1200m)親仔、Motivatorウェイクアップマギーの2019の欄参照)が出ています。

Sadler's Wells系種牡馬×Roberto系牝馬の組み合わせからは、Kitten's JoyEl Prado母父Lear Fanターフクラシック招待S・米T12F)テイエムアンコール父オペラハウス母父ブライアンズタイム、'10 大阪杯阪神T2000m)が出ています。

 

母はノーザンファーム生産で、兄姉のほとんどはノーザンファーム生産ですが、この馬は平取・坂東牧場の生産です。キャロットファームにて一口7万円×100口=総額700万円で募集されています(すでに満口)。

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ヤマトサクラコの2019と比較すると、がっしりとした印象を受けます。腹袋の重量感はRobertoの系譜がよく出ています。反面、父の影響はあまり大きくないように見えますので、短距離か、長距離か、極端な条件に出る可能性が高いと見ます。

 

ノスタルジアの2019グレイトサンライズ

ノスタルジアは2015年生まれのノヴェリスト産駒で、現役時代は未出走に終わりました。きょうだいには目立った活躍馬はいませんが、母はレッドディザイアマンハッタンカフェ、'09 秋華賞・京都T2000m)です。

関西では有名な歌手・番組司会者の故・やしきたかじん氏の持ち馬だったグレイトサンライズを基礎に拡大しているファミリーで、レッドディザイアが代表格です。

Sadler's Wells系種牡馬×Monsun牝馬の組み合わせからは、Pastorius父Soldier Hollow母父Monsun 、'13 ガネー賞・仏T2100m)、ソウルスターリング父Frankel母父Monsun、'17 優駿牝馬・東京T2400m)が出ています。

母仔ともに社台ファーム生産馬で、東京ホースレースにて2万円×400口=総額800万円で募集されています(すでに満口)。

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まだトモにはボリュームが足りませんが、割合コロンとした体形など、父の特徴はよく出ているように映ります。ただ、母父のノヴェリストにも似ていますので、どちらが強く出るかはもう少し成長するまでわかりませんが、一口2万円ならお得な方と見ます。

 

ピンロックリーの2019Charming Alibi系

母ピンロックリーは2001年生まれのA.P.Indy産駒で、現役時代は10戦1勝の成績を残しました。きょうだいに活躍馬はいません。

米国産馬Charming Alibiを基盤に全世界的に発展しているファミリーです。

Sadler's Wells系種牡馬×Seattle Slew牝馬の組み合わせからは、目立った活躍馬は出ていません。El Prado分岐の種牡馬との間に活躍馬がいてもおかしくなさそうですが、意外でした。

門別のヤナガワ牧場の生産馬で、YGGホースクラブにて0.66万円×1000口=総額660万円で募集されています。

 

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ボリュームある体つきで、A.P.Indyの影響が窺えます。 北米に定着した分岐はダートに対応していますし、ダート向きに見えます。動画も見てきましたが、気性の幼さが見えて歩様の方はよくわかりませんでした。競走馬になっても気性面や集中力で難があるように見受けられました。

 

以上、2021年新種牡馬ロゴタイプ編でした。