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2021年新種牡馬:キタサンブラック

こんにちは。高津です。

 

また間隔が空いてしまいました。

7月の後半から家のエアコンが故障して文化的な生活を送れない状態に陥っておりまして、大変なことになりました。だからといって前の記事から3週間も明けていい理由にはならないでしょうが…

今回はキタサンブラックとその産駒について考察していこうと思います。

 

種牡馬データ

2012年3月10日生

門別・ヤナガワ牧場生産

父:ブラックタイドサンデーサイレンス

母:シュガーハート

母父:サクラバクシンオーサクラユタカオーテスコボーイPrincely Gift 

母母父:ジャッジアンジェルーチHonest PleasureWhat a PleasureBold Ruler

母母母父:LyphardNorthern Dancer

母母母母父:TrevieresWordenWild RiskRialtoRabelaisSt.Simon

牝系は19世紀末にアルゼンチンに渡り、根付いた”南米系”です。

4代母TiznaアメリカでGI3勝の活躍、アメリカに移って繁殖生活を送ります。

そうして生まれたのが3代母テイズリーで、大レース制覇には至りませんでしたが、母としてCee's TizzyRelaunch系の救世主Tiznowの父)を送り出しています。

祖母オトメゴコロは早来の社台ファーム(=現在のノーザンファーム)生産馬で、当時社台グループの期待種牡馬であったジャッジアンジェルーチが配されていることから、期待のほどがうかがえます。ただ、オトメゴコロは4勝を挙げたものの、繁殖馬としては大成できず、ヤナガワ牧場に売却されてしまいます。

オトメゴコロの門別での第1仔がキタサンブラックの母、シュガーハートです。

シュガーハートは未出走のまま繁殖入りし、キタサンブラック以外にもショウナンバッハステイゴールド、'18中日新聞杯2着)を送り出しました。

母父と母母父にNasrullahが入っており、父母父、母父の母父、母母母父にNorthern Dancerが入っていますが、現代競走馬でどちらの血統を持たない馬はかなりのレアキャラです。よって、一般的な血統といえます。

 

 

戦績:

2015年(3歳)8戦5勝 新馬、500万下、スプリングS皐月賞③、セントライト記念

          菊花賞有馬記念

2016年(4歳)6戦3勝 産経大阪杯②、天皇賞・春宝塚記念③、京都大賞典

          ジャパンC有馬記念

2017年(5歳)6戦4勝 大阪杯天皇賞・春天皇賞・秋ジャパンC③、有馬記念

キャリア計  20戦12勝

強行軍に近いローテーションながら春クラシックに皆勤、古馬になってからは年6戦を故障休養なく走り切るタフネスに、20戦で掲示板を外したのはたった2度の安定感、差しから先行策に脚質転換した自在性を示しました。まさに心・技・体を兼ね備えた競走馬だったといえます。

 

産駒ピックアップ紹介

キタサンブラック産駒83頭のうち、10頭をピックアップして紹介します。

シャトーブランシュ2019ブランシュレイン系

シャトーブランシュは2010年生まれのキングヘイロー産駒で、現役時代は25戦して、'15マーメイドS含む4勝の成績を残しました。きょうだいに活躍馬はいません。

ベリファLyphard、'79クインシー賞・仏T1600m、種牡馬)、ベルマンRiverman、'81ユジェーヌアダム賞・仏T2000m、種牡馬)、ブランディスサクラバクシンオー、'04中山GJ・障4250m)を送り出した牝系の出身です。

SS系種牡馬×リファール系牝馬の組み合わせからは、ディープインパクト(サンデーサイレンス母父Alzao、'05無敗牡馬三冠)、バブルガムフェローサンデーサイレンス母父Lyphard、'96天皇賞・秋)が出ています。

本馬はノーザンファームの生産馬で、母同様にシルクレースホースで募集されています。8万円×500口で総額4000万円での募集です。

https://owner.netkeiba.com/?pid=horse_profile&id=2019105219

全体的な雰囲気は父によく似ているように見えます。繋ぎがやや立っていますので、ダートもこなせるかもしれません。父は短距離馬然としたシルエットから距離をこなしましたが、母は中距離近辺を得意としたことから、2000m前後が主戦場の馬になるのではないでしょうか。

 

ショウナンカラット2019アンティックヴァリュー

母ショウナンカラットは2007年生まれのブライアンズタイム産駒で、現役時代は5戦0勝の成績を残しました。おいにダノンプログラマー(ウォーエンブレム、'14オーロカップ)がいます。

ベガトニービン、'93優駿牝馬)とその子孫たちが属する牝系の出身です。

SS系種牡馬×Roberto系牝馬の組み合わせからは、ディーマジェスティディープインパクト母父ブライアンズタイム、'16皐月賞)、モンドインテロディープインパクト母父ブライアンズタイム、'19ステイヤーズS)が出ています。

母、本馬ともに桑田牧場の生産馬です。広尾レースで1万1000円×2000口の総額2200万円で募集されています。

https://owner.netkeiba.com/?pid=horse_profile&id=2019102522

写真はまだ肌寒いころに撮影されたのでしょうか、暖かそうな風体ですね。寝転んでいた跡でしょうか、癖ついている様がとても愛らしいですね。

ファミリーの中では活躍馬輩出の間隔が開いている方ですが、2020年の牝馬二冠馬もそういった牝系から突然現れましたし、本馬もそのパターンかもしれません。

登録は鹿毛となっていますが、色が明るいように思います。もしかすると、父の母父の影響かもしれません。

 

ジュエラー2019バルドウィナ系

母ジュエラーは2013年生まれのヴィクトワールピサ産駒で、現役時代は6戦して'16桜花賞を含む2勝の成績を残しました。半姉にワンカラットファルブラヴ、'09フィリーズレビュー)、サンシャインハーツクライ、'12エルフィンS)がいます。

祖母バルドウィナ社台ファームが輸入した牝馬で、現役時代はペネロープ賞(仏T2100m)を制した重賞馬です。先述したように、母のきょうだいたちが日本に根付いていっています。

SS系種牡馬×SS系牝馬の組み合わせからは、キョウヘイリーチザクラウン母父ダンスインザダーク、'17シンザン記念)、アルメリアブルームドリームジャーニー母父ネオユニヴァース、'20愛知杯2着)が出ています。

本馬は社台ファームの生産馬です。販売情報、一口クラブ、共有馬主での募集もありませんので、おそらくオーナー譲渡で走るのでしょう。馬体写真もありませんので、父との比較やコンフォメーション検討もできませんので、適性はわかりません。

ただ、私のPOG指名馬初のGI馬の仔ですので、注目はしておきたいと思います。

 

ブラックエンブレム2019プリンセスデリーデ系

ブラックエンブレムは2005年生まれのウォーエンブレム産駒で、現役時代は9戦して'08秋華賞を含む4勝の成績を残しました。きょうだいに活躍馬はいませんが、母としてブライトエンブレムネオユニヴァース、'14札幌2歳S)、アストラエンブレムダイワメジャー、'20谷川岳S)、ウィクトーリアヴィクトワールピサ、'19フローラS)を送り出しています。

社台グループが輸入したプリンセスデリーデを基礎とした牝系の出身です。ニシノナースコールブライアンズタイム、'09エンプレス杯)が出ています。

SS系種牡馬×Mr.Prospector牝馬の組み合わせからは、半兄姉のほか、スカーレットカラーヴィクトワールピサ母父ウォーエンブレム、'19アイルランドトロフィー府中牝馬S)が出ています。

本馬はノーザンファームの生産馬です。シルクレースホースで7万円×500口の総額3500万円で募集されています。

https://owner.netkeiba.com/?pid=horse_profile&id=2019105396

細やかな差異はありますが、父によく似たシルエットですね。 父と比べて少し頭が高い印象がありますので、ハミ受けや操縦性に難しいところを抱えているかもしれません。

兄姉たちも2000m前後の距離を得意としましたし、距離適性はその辺りになるかもしれません。

 

ポーレン2019輸入牝系

母ポーレンは2005年生まれのOrpen産駒で、現役時代はアイルランドで走り、15戦して'10パークエクスプレスS(愛T8F)を含む3勝の成績を残しました。半兄にBerensonアントレプレナー、'04ナショナルS2着・愛T7F)、半姉にSwiss Rollアントレプレナー、'05ヴィンテージクロップS・愛13F)がいます。

母のきょうだい以外にファミリーからはAnother Dancerグルームダンサー、'98マルレ賞・仏T2400m)が出ています。

SS系種牡馬×Danzig牝馬の組み合わせからは、サトノダイヤモンドディープインパクト母父Orpen、'16有馬記念)、テイエムイナズマブラックタイド母父Danzig、'12デイリー杯2歳S)が出ています。

本馬は社台コーポレーション白老ファームの生産馬です。シルクレースホースで4万円×500口の総額2000万円で募集されています。

https://owner.netkeiba.com/?pid=horse_profile&id=2019104600

牡馬の5頭の中では一番父に近い馬体をしているように見受けられます。やや胴が短く、頭の角度と繋の角度は立ち気味ですが、成長すると最も父に近いシルエットを得そうな雰囲気をしています。

4歳上の半兄のムーンライトナイトステイゴールド)が2勝を挙げているほか、2歳上の半姉ポレンティアハーツクライ)が'20フェアリーSで3着するなど、それなりの活躍を見せている中でこの価格での募集はお買い得ではないでしょうか。大変競争の激しいクラブだけに出資は大変そうですが…

 

ヴェイルドクリス2019ヴァインゴールド系

母ヴェイルドクリスは2008年生まれのシンボリクリスエス産駒で、現役時代は14戦3勝の成績を残しました。半兄にマスクトヒーローハーツクライ、'14師走S・D1800m)、オメガヴェンデッタゼンノロブロイ、'16阪急杯2着)がいます。

社台ファームが輸入したヴァインゴールドを基盤に日本で発展した牝系の出身で、祖母にあたるビハインドザマスクホワイトマズル、'01スワンS)、アグネスアークアグネスタキオン、'07天皇賞・秋2着)、現役馬ではレッドアネモスヴィクトワールピサ、'20クイーンS)が出ています。

SS系種牡馬×Kris S.牝馬の組み合わせからは、アドミラブルディープインパクト母父シンボリクリスエス、'17青葉賞)が出ています。

本馬は社台ファームの生産馬です。G1レーシングで45万円×40口の総額1800万円で募集されています。

https://owner.netkeiba.com/?pid=horse_profile&id=2019104662

父が強く出てマッシブな印象が強かった牡馬と違い、すっきりとした牝馬らしいシルエットに映ります。右後肢の蹄冠部の変色が気になりますが、品を感じる馬です。

兄姉はダートで勝利を挙げており、ブラックタイド産駒もダートを苦にしませんし、適性があればダートを走ることになるかもしれません。

 

コーディライン2019輸入牝系

母コーディラインは2001年生まれのMiswaki産駒で、現役時代はアイルランドで走り、5戦0勝の成績を残しました。きょうだいに活躍馬はいませんが、母としてコスタアレグレシニスターミニスター、'19福永洋一記念・高知D1600m)を送り出しています。

大樹ファームが輸入した牝馬で、同じファミリーからはサミットストーンロージズインメイ、'14浦和記念・浦和D2000m)、トラキチシャチョウマヤノトップガン、'16福島民友C・福島D1700m)が出ています。

SS系種牡馬×Mr.Prospector牝馬の組み合わせからは、ザッツザプレンティダンスインザダーク母父Miswaki、'03菊花賞)、スピルバーグディープインパクト母父Lycius、'14天皇賞・秋)が出ています。

母は大樹ファーム生産馬ですが、本馬は新ひだかの岡田牧場生産です。ユニオン・オーナーズクラブで6万円×200口の総額1200万円で募集されています。

https://owner.netkeiba.com/?pid=horse_profile&id=2019105846

牡馬ではポーレン2019が父の生き写しのような馬体をしていましたが、牝馬ではこの馬が一番似ているように思います。以前ユニオン募集馬をレビューする記事を上げましたが、この馬は母が出産時18歳と高齢だったため、検討馬に入れていませんでした。

父より胴が短く、繋も立ち気味ですので、短中距離が主戦場になるかもしれません。

 

サマーハ2019輸入牝系

母サマーハは2006年生まれのSingspiel産駒で、現役時代はフランスで走り、11戦4勝の成績を残しました。半兄にMamoolIn the Wings、'03バーデン大賞・独T2400m)がいるほか、母としてシャケトラマンハッタンカフェ、'19阪神大賞典)、サラーブルーラーシップ、'20しらさぎ賞3着・浦和D1400m)を送り出しています。

ノーザンファーム母サマーハを輸入し、日本で枝葉を伸ばしている最中です。

SS系種牡馬×Sadler's Wells系牝馬の組み合わせからは、シンハライトディープインパクト母父Singspiel、'16優駿牝馬)が出ています。

ノーザンファームの生産馬で、シルクレースホースで8万円×500口の総額4000万円で募集されています。

https://owner.netkeiba.com/?pid=horse_profile&id=2019105205

雰囲気は父によく似ていると思いますが、腰高でまだ幼いイメージを強く持ちました。トモもまだ発達途上といった印象で、クラシック路線より古馬戦線でこそといった雰囲気があります。

 

スイープトウショウ2019セヴァイン系

スイープトウショウは2001年生まれのエンドスウィープ産駒で、現役時代は24戦して'05年宝塚記念を含む8勝の成績を残しました。半弟にトウショウデザイアキングカメハメハ、'09北國王冠・金沢D2600m)、トウショウフリークキングカメハメハ、'14川崎記念3着・川崎D2100m)がいます。

輸入牝馬セヴァインを起点とした牝系の出身です。母のきょうだいのほかにはトウショウバルカン父サンシー、'91新潟大賞典)、トウショウドラフタアンライバルド、'16ファルコンS)、トウショウセレクトマイネルセレクト、'15金沢スプリントC・金沢D1400m)が出ています。

SS系種牡馬×49er系牝馬の組み合わせからは、トーセンスターダムディープインパクト母父エンドスウィープ、'17マッキンノンS・豪T2000m)が出ています。

 

母はトウショウ牧場の生産馬ですが、閉場後はノーザンファームに移動して産駒を送り出しています。 シルクレースホースで6万円×500口の総額3000万円で募集されています。

https://owner.netkeiba.com/?pid=horse_profile&id=2019105257

私自身がスイープトウショウを知っているが故かもしれませんが、非常に気品ある出で立ちに感じます。がっしりとした胸前に容積の大きな臀部と父の遺伝を思わせる部分は多くありますが、肋の辺りの盛り上がりは母方の血統の影響が見え隠れしています。胴が詰まり気味ですので距離はマイル近辺になると見ます。兄姉も1400mを得意とする馬が多いですので、母方のスピードと、父の母父の短距離指向が噛み合う可能性があります。

 

セットプレイ2019輸入牝系

母セットプレイは2005年生まれのVan Nistelrooy産駒で、現役時代はアメリカで走り、15戦して'07デルマーデビュタント(米D7F)を含む4勝の成績を残しました。きょうだいに目立った活躍馬はいません。

北米で主に発展した牝系の出身です。ファミリーからはWith a TwistFappiano、'88レアトリートH・米D9F)が出ています。

SS系種牡馬×Storm Cat牝馬の組み合わせからは、Beauty Parlourディープインパクト母父Giant's Causeway、'12プール・デッセ・プーリッシュ・仏T1600m)、モズベッロディープブリランテ母父Harlan's Holiday、'20日経新春杯)が出ています。

本馬はノーザンファームの生産馬で、セレクトセールにて4180万円で落札されました。DMMドリームクラブ(DMMバヌーシー)で2万1000円×2000口の総額4200万円で募集されています。が、この記事執筆時点で満口となっています。

https://owner.netkeiba.com/?pid=horse_profile&id=2019105271

首差しが立ち気味で、頭が高い印象を持ちましたが、前駆のシルエットは父がよく出ていると思います。目元は父そっくりです。10頭の中では骨量は多い方でしょうし、繋もしっかりとした印象で丈夫そうです。父のタフさは受け継いでいそうですね。

まだ兄姉は中央競馬で勝利を挙げていませんし、母に産駒初勝利をもたらしてほしいですね。

 

以上、2021年新種牡馬キタサンブラック編でした。