ギャンブライダーの勝手語り

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2021年新種牡馬:ビッグアーサー

こんばんは。また間隔が空いてしまいました。

痛風ボルタレンのおかげで落ち着いていますし、そろそろZwiftも再開したいところです。

予想の方はマーメイドSリュヌルージュサマーセントから入っておきながら三連複を外して悶絶ブリッジ、そして函館SSユニコーンSはかすりさえしないという絶好調ぶりを披露しています。だいたい土曜でプラス出して日曜に全部吐き出す流れなんですが… なんなんでしょうね。日頃の行い?

閑話休題、今回の2021年新種牡馬シリーズは164頭の種付け、110頭の産駒登録をされた、ビッグアーサーを取り上げます。現代に息づくNasrullahの血脈で、Princely Giftの分岐に属する系統の馬です。

 

種牡馬データ

ビッグアーサー

2011年3月18日生

父:サクラバクシンオー(→サクラユタカオーテスコボーイPrincely Gift)

母:シヤボナ

母父:Kingmambo(→Mr.Prospector)

母母父:Sadler's Wells(→Northern Dancer)

母母母父:Liloy(→Bold BiggerBold Ruler)

母母母母父:Emerson(→CoarazeTourbillon)

父系、母母母父はNasrullahの子孫であり、母父にもNasrullahが挿入されており、Nasrullah色の強い血統です。母父にKIngmamboを持つため、種牡馬として一時代を築いたキングカメハメハを父に持つ牝馬と交配した際はKingmamboの3×3という強めのクロスが発生する、母母父にNorthern Dancer直仔が挿入されている、などの要素で完全な異系とは言えない血統構成をしています。

詳しくは産駒ピックアップ紹介で述べますが、ダート向きサイアー、もしくは父のように父系だけで走る馬をイメージして交配されているような印象を抱きました。

 

戦績

栗東藤岡健一厩舎

2014年(3歳) 1戦1勝 未勝利

2015年(4歳) 8戦5勝 条件戦4勝、北九州記念②、オパールS京阪杯②、阪神C

2016年(5歳) 5戦2勝 シルクロードS⑤、高松宮記念セントウルS

2017年(6歳) 1戦0勝 

キャリア計  15戦8勝

実績以上に2016年スプリンターズSにおける「ビッグアーサー前が壁!」の実況が有名な馬なのではないでしょうか。

デビューから4歳いっぱいまでは調教師の次男である藤岡康太騎手が主戦を務め、その後福永祐一騎手が主戦となり、重賞初制覇をG1で成し遂げる快挙でサクラバクシンオー産駒3頭目のG1馬となりました。秋初戦をチャンピオンらしく力勝負でねじ伏せて春秋スプリントG1制覇に挑みましたが、大一番で前述の実況が飛び出して惨敗、香港遠征も実りませんでした。

翌年は蹄の不安で10カ月の休養ののち、ぶっつけでスプリンターズSに再度挑みましたが、往時の力はなく、キャリアの終わりとなりました。

条件戦負けなしでスターダムに駆け上りましたが、スプリンターということで、ピークは短かったように思います。体質が弱かったという情報は聞いたことがありませんでしたが、蹄の不安で長期休養を経験したり、タフさにはやや欠ける印象を受けました。ただ、ピーク期のセントウルSはトップの負担重量を背負いながら逃げの手に出て押し切ってしまうなど、底知れぬ迫力がありました。現役時代は非常に期待をしていましたし、産駒には父を超えるような活躍を期待したいですね。

 

産駒ピックアップ紹介

ビッグアーサー産駒126頭の中から10頭をピックアップして紹介します。母名の50音順で紹介しますので、順番に意味はありません。

 

ヴィカバンブー2019(シルバーバツトン系)

母ヴィカバンブーは2011年生まれのアドマイヤムーン産駒で、競走馬として9戦1勝の成績を残しました。きょうだいに活躍馬はいません。

母としてスーパージンガ(バンブーエール、'19佐賀三冠)を送り出しています。

サクラバクシンオー種牡馬×KingmamboMr.Prospector牝馬の組み合わせからは、ダッシャーゴーゴー(サクラバクシンオー母父Miswaki、'10セントウルS)、カノヤザクラ(サクラバクシンオー母父Woodman、'08セントウルS)、サンダルフォン(サクラバクシンオー母父ジェイドロバリー、'09北九州記念)、タイセイアトム(サクラバクシンオー母父ヘクタープロテクター、'08ガーネットS)が出ています。

2000年の秋華賞を制したティコティコタックを母に持ち、戦前に政府系の日高種畜牧場がイギリスから輸入したシルバーバツトンを始祖とする日本ゆかりの牝系です。

半姉も地方で活動していますし、地方でデビューすることが考えられますが、ぜひ中央の芝で見てみたいですね。最近祖母に活躍馬を持つ馬の活躍が目立っていますし、この馬にも頑張ってほしいですね。

 

キューティーガビー2019(キーンドラー系)

母キューティガビーは2006年生まれのジェニュイン産駒で、競走馬として65戦に出走、'13園田チャレンジカップを含む16勝の成績を挙げました。きょうだいに目立った活躍馬はおらず、母としてまだ代表産駒といえる馬を送り出せていません。

サクラバクシンオー種牡馬×サンデーサイレンス牝馬の組み合わせからは、グランプリボス(サクラバクシンオー母父サンデーサイレンス、'11NHKマイルC)、ショウナンアチーヴ(ショウナンカンプ母父サンデーサイレンス、'14ニュージーランドT)、エーシンホワイティ(サクラバクシンオー母父サンデーサイレンス、'10ファルコンS)が出ています。

三菱財閥系の小岩井農場がイギリスから導入したキーンドラーを始祖とする牝系の出身で、日本土着の牝系です。母が元地方所属馬ですし、母と同じ兵庫の門をくぐるかもしれませんね。 

 

ゴールドウィング2019(ギャラントグロウ系)

ゴールドウィンは2012年生まれのステイゴールド産駒で、競走馬として14戦3勝の成績を挙げました。半姉にビーナスライン(フジキセキ、'06函館スプリントS)、半兄チョウカイファイト(アグネスタキオン、'10福島民報杯)がいます。母としてはまだ産駒がデビューに至っていません。

サクラバクシンオー種牡馬×サンデーサイレンス牝馬の組み合わせからは、グランプリボスショウナンアチーヴエーシンホワイティが出ています。

米国産馬ギャラントグロウを基礎とした牝系で、ホクトヘリオス(父パーソナリティ、'90中山記念)、ホクトビーナス(マルゼンスキー、'89桜花賞2着)、ホクトペンダント(父パークリージェント、'96報知杯4歳牝馬特別2着)、ビーナスラインと各代で活躍馬を送り出しています。

ステイゴールドを母父に持つ活躍馬はライオンボス(バトルプラン、'19アイビスサマーダッシュ)、クリスマス(父バゴ、'13函館2歳S)など、重賞級の馬は距離が短めの傾向にあり、ビッグアーサーとは意外に合うかもしれません。

 

サクセスベルーナ2019(アワーミスレッグス系)

母サクセスベルーナは2009年生まれのシンボリクリスエス産駒で、競走馬としては5戦して未勝利に終わりました。全兄にサクセスブロッケン('09フェブラリーS)がいます。

サクラバクシンオー種牡馬×Roberto系牝馬の組み合わせからは、スギノエンデバー(サクラバクシンオー母父ブライアンズタイム、'12北九州記念)、カジキ(サクラバクシンオー母父ブライアンズタイム、'15カペラS2着)が出ています。

インターネットで人気の、黒光りするイケメン馬のおいにあたる競走馬です。大きなくくりの牝系としてはゴールドウィンと同じ4号族のr分岐に属するため、「近くない親戚」ぐらいの関係性になります。

アワーミスレッグスを基礎とした牝系のほかの活躍馬には大おじカニビスティー(ゼンノロブロイ、'07東京ダービー)、サクセスエナジー(キンシャサノキセキ、'18さきたま杯)がおり、近年の活発さでいえばアワーミスレッグス系に分があると見ています。

ダートに活躍馬が寄っていますし、半兄姉にあたる馬もダートで活躍していますし、ダートが主戦場になりそうですね。ぜひとも母と同じサクセス冠で見てみたいところですが…

 

サブノハッピー2019(サニーモーニング系)

母サブノハッピーは2012年生まれのアジュディケーティング産駒で、競走馬として24戦4勝を挙げました。半弟にサブノクロヒョウ(ロージズインメイ、'17東京記念)、サブノジュニア(サウスヴィグラス、'20東京スプリント2着)がおり、本馬が初仔にあたります。

サクラバクシンオー種牡馬×Danzig牝馬の組み合わせからは、サクラリボルバー(サクラバクシンオー母父Danzig、'11吉野ヶ里記念)が出ています。

牝系はアイルランド産馬サニーモーニングを基礎とした牝系で、シロキタクロス(タマモクロス、'96神戸新聞杯)が出ており、祖母サブノイナズマの分岐はその中で最も活発な分岐と言えます。

おじたちはすべて中川三郎オーナー名義で南関東に所属していますし、この馬もそうなるのではないでしょうか。南関東は3歳スプリント戦線も整備されていますし、ダート適性あれば狙って行けると考えています。

 

ハレイワクィーン2019(ユメノラッキー系)

母ハレイワクィーンは2010年生まれのキングカメハメハ産駒で、競走馬としては出走していません。半弟にサイタスリーレッド(ダノンシャンティ、'17オーバルスプリント)がいます。母としてはまだ産駒デビューに至っていません。

サクラバクシンオー種牡馬×Kingmambo牝馬の組み合わせはビッグアーサー自身の配合組み合わせです。ほかにヴァンフレーシュ(サクラバクシンオー母父Kingmambo、'12カンナS)、モズヘラクレス(グランプリボス母父キングカメハメハ、'19土佐秋月賞)が出ています。

米国産馬ユメノラッキーを基礎とした牝系で、まだ輸入から日が浅く、枝葉の広がりは見えません。

この馬も短距離向きの血統に映りますし、まず芝から、試していってほしいところです。

 

ワイドチキチータ2019(エイプリルソネット)

母ワイドチキチータは2013年生まれのハービンジャー産駒で、競走馬として5戦して未勝利でした。半弟にワイドファラオ(ヘニーヒューズ、'20かしわ記念)がいます。まだ産駒を競馬場に送り込むには至っていません。

サクラバクシンオー種牡馬×デインヒル牝馬の組み合わせからは、ラッシュライフ(サクラバクシンオー母父デインヒル、'05ファンタジーS2着)、アフォード(サクラバクシンオー母父ゼネラリスト、'14春雷S)が出ています。

米国産馬エイプリルソネットを基礎とした牝系で、先述のワイドファラオのほか、ミリオンディスク(父アフリート、'09カペラS)や、ブランクヴァース(父ネオユニヴァース、'15高知県知事賞)、本馬の祖母にあたるワイドサファイア(アグネスタキオン、'09フローラS2着)が出ています。

サクラバクシンオーデインヒルと掛け合わせても短距離向きに出るのは興味深いところです。アグネスタキオンの血が入っていますし、ダート短距離に向かっていくような気がしています。

 

 ♀

ナムラジュエル2019(コマーズ)

母ナムラジュエルは2008年生まれのマーベラスサンデー産駒で、競走馬として14戦4勝の成績を挙げました。半兄にナムラタイタン(サウスヴィグラス、'11武蔵野S)がいます。

サクラバクシンオー種牡馬×サンデーサイレンス牝馬の組み合わせからは、グランプリボスショウナンアチーヴエーシンホワイティが出ています。

カナダ産馬コマーズを基礎とした牝系で、ゴールデンジャック(父アフリート、'94サンスポ杯4歳牝馬特別)とその仔サイドワインダー(トニービン、'05関屋記念)、ミツバ(カネヒキリ、'19川崎記念)、スターリングローズ(父アフリート、'02JBCスプリント)が出ています。

配合されている種牡馬からダートを指向した馬が多く、その通り活躍しています。Mr.Prospectorのクロスでダートに向いてくる気がします。

 

ホウライアキコ2019(ホウライコメット系)

ホウライアキコは2011年生まれのヨハネスブルグ駒で、競走馬として17戦4勝、2013年の小倉2歳Sデイリー杯2歳S勝ちの成績を残しました。

サクラバクシンオー種牡馬×Storm Cat牝馬の組み合わせからはグレイトチャーター(サクラバクシンオー母父Giant's Causeway、'18セントウルS3着)、レオンビスティー(サクラバクシンオー母父タバスコキャット、'12ファルコンS2着)が出ています。

母重賞馬ということでピックアップです。牝系はアメリカ産馬ホウライコメットを基礎とした牝系で、ホウライアキコのほか、サルバドールハクイ(サウスヴィグラス、'16くろゆり賞)、ホウライオーカン(父バゴ、'10駿蹄賞2着)、ホウライマリーン(サウスヴィグラス、'16新春ペガサスC2着)が出ています。 地方競馬での活躍馬が目立つ血統なので、地方デビューになるかもしれません。

 

 メイレディ2019(マイリー系)

母メイレディは2009年生まれのジェニュイン産駒で、31戦5勝の成績を挙げました。5勝の内には2012年の兵庫ダービール・プランタン賞、2011年の兵庫若駒賞の重賞3勝が含まれています。きょうだいに活躍馬はおらず、母としてもまだ代表産駒といえる存在には恵まれていません。

サクラバクシンオー種牡馬×サンデーサイレンス牝馬の組み合わせからは、グランプリボスショウナンアチーヴエーシンホワイティが出ています。

40年ほど前に勢力を誇った"華麗なる一族"にルーツをもつ馬です。最近も華麗なる一族出身で兵庫所属のガミラスジャクソンが活躍していますし、兵庫は華麗なる一族と縁があるのでしょうか? 単に規模の問題とは思いますが…

本馬もダート指向の配合と思われます。兄姉は地方入厩馬が多かったですが、1歳上の半姉は中央に入厩しましたし、もしかしたら中央で姿を見られるかもしれませんね。

 

以上、2021年新種牡馬ビッグアーサー編でした。