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2021年新種牡馬:ドレフォン

こんにちは、高津です。

昨日デアリングタクトが64年ぶりに無敗で春の2冠を制しました。

並の馬なら惨敗してもおかしくないような、まずい運びではありましたが、進路確保からはすさまじい伸びで差し切ってしまいました。

リアルタイムでは見れていませんが、父の母シーザリオークスで見せたパフォーマンスも、神がかった差し切りだったと記憶しています。

デアリングタクトの父エピファネイアは切れ味よりパワーとスタミナで押し切る地脚タイプの競走馬でした。それ以上に気難しい気性と戦った競走生活ではありましたが…

 

さて、今回はデアリングタクトの祖父・シンボリクリスエスと同じくアメリカからやってきた競走馬/種牡馬を紹介します。

 

その馬の名前はドレフォン/Drefong

2013年にアメリカのケンタッキー州で生を享けました。

 

ドレフォンの背景

父はアメリカ芝チャンピオンのTale of the Cat産駒Gio Ponti

Gio Pontiはダート競走主体のアメリカにおいてほぼ芝競走に専念した競走生活(全28戦中芝競走は23戦)を送り、2009年のアーリントンミリオンマンハッタンSフランク・E・キルローマイル、2009-2010年のマンノウォーS、2010-2011年のシャドウェルターフマイルなどG1競走7勝を含む11勝挙げました。

競走成績は一流馬・チャンピオン馬の称号に相応しいものですが、アメリカの権威ある競走・ブリーダーズカップ競走には縁がなく、2009年はオールウェザー競走のBCクラシックに挑戦しますが、歴史的牝馬Zeniyattaの前に敗れ、翌年(2010年)は得意の芝競走・BCマイルに出走しますがマイルの女王Goldikovaの前に2着敗退。2011年も再度BCマイルに挑みますが、4着に終わりました。競走生活でダートの競走には出走しませんでしたが、前述の2009年のBCクラシックは2着、2010年のドバイワールドカップGloria De Champeaoの4着、2011年の同レースではヴィクトワールピサの5着とオールウェザー馬場には一定の適性を見せました。

 

母は未出走ながら、2003年のBCジュヴェナイルを制したAction This Day(Kris S.)を半兄に持つGhostzapper産駒Eltimaasです。

 

ドレフォンAmerican PharoahArrogateJustifyなどを管理したアメリカのトップトレーナー、ボブ・バファート調教師の下で競走馬としてのキャリアを送りました。

バファート調教師は西海岸カリフォルニア州を拠点としており、2歳から4歳で9戦に出走しましたが、7戦がカリフォルニア州の競馬場での競走でした。

2016年のBCスプリントキングスビショップS、2017年のフォアゴーハンデのGI3勝を含む6勝を挙げました。出走距離は6-7F(≒1200-1400m)で、距離延長はされませんでした。GI競走のうちBCスプリントフォアゴーハンデ東海岸ニューヨーク州の競馬場で開催された競走でした。

長距離遠征で成果を上げていることから高い精神力を持つ馬であることが推測できますが、距離適性に関しては不明なところも多くり、マイルより長い競走の多い日本への適性は微妙なところです。

また、新大陸系の早熟短距離血統と3歳短距離競走の路線が未整備なJRAの競走体系とは相性が悪く、ドレフォン産駒が祖父から芝適性を受け継ぎ、父から短距離適性を受け継いだ場合、「使いどころがない」という最悪の事態になりかねません。詳しくは産駒ピックアップで述べますが、下調べを進める中で配合相手として「芝のスピード馬」と見る向きと「短距離ダート血統」と見る向きが共存しているような印象を受けました。

 

産駒ピックアップ紹介

ドレフォン産駒126頭の中から10頭をピックアップして紹介します。いろいろな血統の馬を紹介するため、母の父や牝系(母系)もバラバラになるよう選択しています。

 

アドマイヤセプター2019(パロクサイド系)

最初に紹介するのは、日本が誇る世界最大級の生産者グループ・社台グループの屋台骨を支えるパロクサイド系が送る1頭です。

母アドマイヤセプターは2008年生まれのキングカメハメハ産駒で、2歳から6歳まで息長く活躍し、27戦で5勝を挙げました。重賞は2012年の京阪杯(芝1200m)2着が最高と届きませんでしたが、母としては十分でしょう。何より全弟にドゥラメンテがいる血統が魅力です。産駒は3番仔スカイグルーヴ(エピファネイア)が今年(2020年)の京成杯で2着に入る活躍をしています。

Storm Cat種牡馬×キングカメハメハ牝馬の配合組み合わせはデータがなく相性について論じることは難しいですが、Kingmanbo牝馬に拡大すると、Maids Causeway(父Giant's Causeway、'05コロネーションS・英・T8F)やMiss World(父Bernstain、'09ガーデンシティS・米・T9F)が出ています。

 

ケアレスウィスパー2019(クラフティワイフ)

次いで紹介するのも社台系の牝系です。

母ケアレスウィスパーは2004年生まれのフジキセキ産駒で、競走馬として30戦3勝、2007年の関東オークスで2着に入るなど、ダート路線で活躍しました。

半兄弟にダークメッセージ(ダンスインザダーク、'08日経新春杯2着)、トーセンジョーダン(ジャングルポケット、'11天皇賞・秋)、トーセンホマレボシ(ディープインパクト、'12京都新聞杯)がいます。母としてはトーセンバジル(ハービンジャー、'18アンダーウッドS2着)を送り出しています。

Storm Cat種牡馬×フジキセキ牝馬の組み合わせはドンフォルティス(ヘニーヒューズ、'17北海道2歳優駿)、プロミストリープ(ヘニーヒューズ、'18桜花賞・浦和)が出ています。フジキセキ産駒は大柄でパワーに優れる産駒が多いことがよく表れています。

 

ターシャズスター2019(輸入牝馬)

3頭目ノーザンファームが輸入した牝馬の産駒です。

母ターシャズスターは2006年生まれのSpanish Steps産駒で、競走馬としてアメリカで5戦1勝の成績を残したようです。半姉にはDeb's Charm(Silver Charm、'03アルシビアデスS3着・米8.5F)、Tasha's Miracle(父Harlan's Horiday'08ハロルド・C・ラムゼイ・シニアH・米8F)がいます。

母としてはエスメラルディーナ(父Harlan's Holiday、'14関東オークス)を送り出しています。

母の父Spanish Stepsを持つ馬は少なく、Storm Cat種牡馬×Unbridled牝馬に拡大するとShackleford(父Forestry、'11プリークネスS)、Covfefe(父Into Mischief、'19テストS)、アルビアーノ(父Harlan's Holiday、'15スワンS)が出ています。

 

ランミネルバ2019(メロウマタング系)

4頭目は少し古めのダート牝系が送り出す馬を紹介します。

母ランミネルバは2010年生まれのアグネスタキオン産駒で、競走馬として13戦2勝の成績を残しました。アクイレジアはかの名牝ロジータの産駒にして2004年のジャパンダートダービーで2着に入った活躍馬で、半妹にオルキスリアン(キングカメハメハ、'18クイーン賞3着)、半弟にトイガー(ヘニーヒューズ、'19レパードS3着)がいます。母としてはまだ代表産駒といえる馬は送り出せていませんが、Storm Cat種牡馬×アグネスタキオン牝馬の組み合わせはワイドファラオ(ヘニーヒューズ、'20かしわ記念)、アクティブミノル(スタチューオブリバティ、'15セントウルS)が出ています。

 

レッドアゲート2019(フロリースカップ)

牡馬5頭目は日本土着の血統から紹介します。母を遡っていくと、フロリースカップという1904年生まれの牝馬にたどり着きます。このフロリースカップ明治40年三菱財閥系の小岩井農場が輸入した牝馬で、輸入から100年余り経っても日本の血に息づいています。

レッドアゲートは2005年生まれのマンハッタンカフェ産駒で、競走馬として33戦、2008年のフローラSを含む3勝を挙げました。兄弟に目立った活躍馬はいませんが、母としてはレッドジェニアル(キングカメハメハ、'19京都新聞杯)を送り出しています。

Storm Cat種牡馬×マンハッタンカフェ牝馬の組み合わせはナムラカメタロー(ヨハネスブルグ、'20佐賀記念)、スターアイリス(ヨハネスブルグ、'18土佐春花賞)が出ています。

 

リーチコンセンサス2019(ラスティックベル系)

牝馬1頭目は社台グループの輸入牝系です。

母リーチコンセンサスは2006年生まれのフレンチデピュティ産駒で、競走馬として31戦4勝の成績を残しました。めいにノームコア(ハービンジャー、'19ヴィクトリアマイル)、クロノジェネシス(父バゴ、'19秋華賞)がいます。

母としてはいまだ活躍馬に恵まれていませんが、Storm Cat種牡馬×フレンチデピュティ牝馬の組み合わせはスズカコーズウェイ(父Giant's Causeway、'09京王杯SC)、Overdriven(Tale of the Cat、'11サンフォードS・米・D6F)、Smooth Air(父Smooth Jazz、'09ガルフストリームパークハンデ・米・D1609m)が出ています。

 

ビニャデルマール2019(ベルワトリング系)

2頭目も社台グループの輸入牝系です。

母ビニャデルマールは2013生まれのディープインパクト産駒で、未出走馬です。母はチリで現地G1を5勝したベルワトリングです。兄弟に活躍馬はまだ出ておらず、母としてはデビューしている産駒はまだいません。

Storm Cat種牡馬×ディープインパクト牝馬の組み合わせはアンタエウス(ヨハネスブルグ、'19スプリングC・名古屋)、キタノナシラ(ヘニーヒューズ、'20ウインター争覇・笠松)が出ています。

 

プリンセスカメリア2019(クリアアンバー系)

母プリンセスカメリアは2001年生まれのサンデーサイレンス産駒で、競走馬として8戦1勝の成績を残しました。半妹弟にはリビアーモ(アドマイヤベガ、'10オーロC)、バロンドゥフォール(ディープインパクト、'17丹頂S3着)がいます。母としてはアルフレード(シンボリクリスエス、'11朝日杯FS)、フィリアプーラ(ハービンジャー、'19フェアリーS)を送り出しています。

Storm Cat種牡馬×サンデーサイレンス牝馬の組み合わせはKarakontie(父Bernstein、'14仏2000ギニー)やTale of Ekati(Tale of the Cat、'08ウッドメモリアルS)、ホウライアキコ(ヨハネスブルグ、'13デイリー杯2歳S)が出ています。

 

レッドセイリング2019(チャールストンハーバー系)

ノーザンファーム輸入の牝系ですが、産地が浦河町に変わっており、グループ外に出されているようです。

母レッドセイリングは2010年生まれのゼンノロブロイ産駒で、12戦2勝の成績を残しました。半兄弟にはカレンブラックヒル(ダイワメジャー、'12NHKマイルC)、レッドアルヴィス(ゴールドアリュール、'14ユニコーンS)がいます。

母としてはまだ活躍馬に恵まれていません。

Storm Cat種牡馬×ゼンノロブロイ牝馬の組み合わせはアポストル(ヘニーヒューズ、'17イノセントC・門別3着)が出ています。

 

キエレ2019(ファーストアクト系)

最後はノースヒルズマネジメントが担っている牝系から紹介します。

母キエレは2014年生まれのDistorted Humor産駒で、6戦して未勝利で終わっています。ヘヴンリーロマンスは'05の天皇賞・秋を制した名牝で、半兄にはアウォーディー(ジャングルポケット、'16JBCクラシック)、ラニ(Tapit、'16UAEダービー)がいます。

Storm Cat種牡馬×Distorted Humor牝馬の組み合わせはモーニン(ヘニーヒューズ、'16フェブラリーS)が出ています。

以上、2021年新種牡馬ドレフォンの紹介でした。