Dancin' on a Daily Basis

モットーは「(知識の)レベルを上げて物理で殴れ」。趣味ブログといいながらほぼ競馬のみ。そんなブログ。

第28回 アンタレスステークス プレビュー

2020/4/19に阪神競馬場で施行されるアンタレスSについて見ていきます。

レース概要

アンタレスステークスは1996年にダートグレード競走制度がスタートしたことに合わせ、創設されました。初めは6月の施行で3歳以上、距離が1800m、負担重量はハンデキャップでした。

翌1997年には開催時期が繰り下げられ、5月の京都開催となり、馬齢は4歳以上に改められました。

2000年以降は4月下旬に繰り上げられ、2003年に負担重量が別定戦に変更されて開催されています。2012年からは開催が1週繰り上げられ、阪神開催に戻りました。

レース名はさそり座α星のアンタレスに由来し、阪神競馬場の愛称セントウル(のα星)とは1等星という共通項があります。(そのほか、リステッドレースのリゲルS、ベテルギウスSなども1等星です。)

 

コース概要

ホームストレッチの半ばにスタートゲートが置かれ、スタート直後に急坂を上り、1コーナーまでの約300mでポジション争いが展開されます。向こう正面まではほぼフラットですが、3-4コーナー、直線半ばまで緩やかに下っており、ゴール前で2度目の急坂を迎えます。

コース全体の高低差は1.6m、直線の長さは352.7m。中央のダートコースでは東京の501.6m、中京の410.7m、新潟の353.9mに次ぐ長さです。

1コーナーまでの距離がやや短いことを除けば直線の坂以外に上りがほとんどないことからレース全体の負荷は少なく、後半勝負になりやすい傾向があります。

 

出走馬紹介

1枠1番ノーブルサターン

カジノドライヴ産駒の6歳牡馬です。前走吾妻小富士ステークスからは連闘の出走です。

関西馬として24回の出走を数えますが、意外なことに阪神での出走は5回目です。3歳時の兵庫チャンピオンシップ2着、昨夏のマーキュリーカップ2着など地方交流競走での実績はありますが、良績が左回りかローカル小回りに集中している点が気がかりです。

1枠2番ワイルドカード

ストリートセンス産駒の6歳牡馬です。前走マーチSからは中2週の出走です。

6歳馬ですが、キャリア14戦目と出走回数は少なめです。前走は連勝の勢いを買われて2番人気と支持を受けましたが、16着に大敗しました。その大敗から2週間で立て直せたのか注目したいところです。

血統的にみると父系はMachiavellianの系統、母の父はUnbridled's Song、母母の父はCrafty ProspectorMr.Prospector満載ですので、ワンペースの馬になりやすいかと思いますが…

2枠3番のロードゴラッソ

ハーツクライ産駒の5歳牡馬です。前走名古屋大賞典から約1か月の間隔をあけての出走です。

昨年のシリウスSの勝ち馬であり、全6勝中3勝を阪神競馬場で挙げています。実力は申し分ありませんが、今回初騎乗の騎手とのコンビであることが気になります。

2枠4番のクリンチャー

ディープスカイ産駒の6歳牡馬です。前走マーチSからは中2週の出走です。

2走前の仁川Sでダート転向初戦を迎え(2着)、前走も2着とディープスカイ産駒らしくダート適性を見せています。2年以上勝利がありませんが、ここで復活の勝利なるでしょうか。

前走はスタートで躓きながら追い込む競馬でしたし、後半勝負の形態は合うと見ています。不安は連戦の疲れがないかどうかでしょう。

3枠5番ルールソヴァール

フレンチデピュティ産駒の8歳セン馬です。前走マーチSから中2週での出走です。

全兄サウンドトゥルー(チャンピオンズカップ)、半兄アナザートゥルース(ダイオライト記念)と偉大なセン馬兄弟の1頭で、ルールソヴァール自身もそれに見合う実績を挙げています。前走9か月ぶりの出走で、続けてここにも出てきましたが、立て直しなったか、仕上がり状態の確認が必要でしょう。

3枠6番アングライフェン

ステイゴールド産駒の8歳牡馬です。前走名古屋大賞典からは約1か月の間隔での出走です。

ステイゴールド産駒のダート馬といえばシルクメビウス(東海S)、シュテルングランツ(大井記念・D2400m)が思い出されますが、叔父にトランセンドのいるファミリーの出身です。

近走は地方交流競走で良績を残していることもあり、時計勝負はやや苦手な側面が見え隠れし、締まった馬場の想定される今回は苦戦の公算が高そうです。

4枠7番ベストタッチダウン

タートルボウル産駒の4歳牡馬です。前走条件戦北山Sから約2か月振りの出走です。

叔父にタッチミーノット(中山金杯)、半兄にピークトラム(中京記念2着)がおり、初めは芝路線で期待されましたが、思うように成果を出せず、ダート路線に転じると3着を外さない快進撃で駒を進めてきました。

ケレン味のない力勝負の逃げで勝負する馬で、時計勝負は歓迎といった雰囲気もありますので、締まった馬場は歓迎でしょう。

4枠8番のウェスタールンド

ネオユニヴァース産駒の8歳セン馬です。前走ダイオライト記念から約1か月ぶりの出走です。

母ユーアンミーアメリカのGIII勝ち馬で、全姉にミクロコスモス(阪神JF3着)がいるファミリー出身です。

2018年のチャンピオンズカップ2着、昨年のみやこS3着に前走ダイオライト記念2着など、重賞実績もありますが、後方からの脚質で展開に左右されるため安定はしていません。スピード勝負よりスタミナ勝負の方が向いているように映り、ここではどうでしょうか。

5枠9番コマビショウ

エンパイアメーカー産駒の5歳牡馬です。前走マーチSから中2週での出走です。

叔父にパームシャドウ(マーガレットS)や甥にアウトライアーズ(スプリングS)がいるファミリー出身です。

阪神コースでの勝利や世代オープン入着の経験はありますが、オープンクラスの対応にやや苦労している印象です。オープン5戦目ですし、そろそろ走りごろではあると思いますが…

5枠10番サトノプライム

ストリートセンス産駒の6歳牡馬です。前走アルデバランSから約2か月ぶりの出走です。

叔父にウイングアロー(フェブラリーS)、年上の甥にメイショウスミトモ(名古屋グランプリ)がいるダート向きのファミリー出身です。

28戦中25戦で古川吉洋騎手が騎乗しています。昨年5月のオープン昇級以降はやや頭打ちの感があり、馬場、展開の助けが必要でしょう。良い要素があるとすれば昨秋のブラジルカップで6着と0.1秒差でオープン初入着に迫りましたが、その時も締まった馬場でした。

6枠11番アナザートゥルース

アイルハヴアナザー産駒の6歳セン馬です。前走ダイオライト記念からは約1か月ぶりの出走です。

半兄はサウンドトゥルールールソヴァールですので、ファミリーについては割愛します。昨年のこのレースの勝ち馬で、以降も力落ちなく上位を争っており、前走でダートグレード重賞2勝目を挙げました。

どの戦法でも隙なくこなせる自在性が武器ですが、58kgの斤量がどう響いてくるかでしょう。馬格は平均以上にありますし、あっさりこなしてしまう可能性もあります。

6枠12番のモズアトラクション

ジャングルポケット産駒の6歳牡馬です。前走東海Sから3か月弱の間隔で出走です。

ジャングルポケット産駒のダート馬というとあまり耳なじみがないように思いますが、アウォーディー(JBCクラシック)、ディアドムス(全日本2歳優駿)などが出ており、一定の実績を残しています。

昨夏のエルムSで重賞初制覇を果たしましたが、以降は冴えない成績が続いています。もともと末にかける脚質のため、展開に左右されやすい面はあります。今回は自在性のある馬が多く、展開の読みづらさがありますが…

7枠13番ナムラアラシ

エンパイアメーカー産駒の7歳牡馬です。前走マーチSから中2週で出走です。

叔父にナムラコクオー(NHK杯)がいるファミリーで、半兄にナムラビクター(アンタレスS)がいるほか、勝ち上がった兄妹はほとんどがダートを主戦場としています。

強烈な決め手が武器で、阪神でもオープン勝ちの実績がありますが、2年以上勝ち星に見放されています。乾いた時計のかかる馬場で生きる決め手でもあり、締まった馬場の時計勝負は得意ではないところですので、馬場の乾燥具合が重要になってくるでしょう。

7枠14番メイショウスミトモ

ゴールドアリュール産駒の9歳牡馬です。前走マーチSから中2週の出走です。

サトノプライムの年上の甥にあたる馬で、過去にDG重賞制覇の実績もありますが、近走はさすがに苦戦が続いています。出走馬最年長として維持を示すことができるでしょうか。

8枠15番リワードアンヴァル

スマートファルコン産駒の4歳牡馬で、前走甲南Sから中4週での出走です。

3代母リワードウイングエリザベス女王杯の勝ち馬で、ファミリーからは毎日杯2着馬や阪神3歳S(当時)の3着馬なども出ています。

ベストタッチダウンとは条件戦で対戦がありますが敗れています。同型でもあり、4歳馬同士の先手争いがレースの流れを左右されることになりそうです。

8枠16番メイショウワザシ

アイルハヴアナザー産駒の5歳牡馬です。前走マーチSから中2週での出走です。

叔父に小倉サマージャンプ3着のテイエムキャットのいるファミリーの出身です。

逃げ馬らしく渋太さが武器で、阪神でも1勝3着1回と悪くありませんが、小倉で3勝、中山でも1勝しているように小回りコースのほうが向く気がしています。

 

評価

ベストタッチダウン

ロードゴラッソ

クリンチャー

リワードアンヴァル

ウェスタールンドアナザートゥルースメイショウワザシ

快進撃を続けるベストタッチダウンを本命に指名します。締まった馬場でのスピード勝負は歓迎のタイプですし、テンの先行争いで後れを取らない限りは問題なく逃げの手に出れるでしょう。昇級戦、あまり流れの良くない鞍上である点が不安ですが…

2番手には鞍上不安ながら実力を評価してロードゴラッソを選定しました。3番手に芝ダート双方の重賞制覇を狙うクリンチャーを指名しました。凱旋門賞なんて使わずさっさとダート行けと思っていましたし、転向を聞いたときはニュースターが来たと確信しましたが、ダートに替わっても勝ち味に遅いのは年齢でしょうか。

注目には先行して粘りたいリワードアンヴァル、連下には実績のあるベテラン2騎と、先行見込めるメイショウワザシを指名しました。

以上、第28回アンタレスステークス プレビューでした。