Dancin' on a Daily Basis

モットーは「(知識の)レベルを上げて物理で殴れ」。趣味ブログといいながらほぼ競馬のみ。そんなブログ。

2022年の新種牡馬たち・一覧

 

来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが、一口クラブは当歳募集があるクラブもあるので、遅いかなあという感もあります。

中座している2021年初年度産駒デビューの種牡馬の紹介は気が向いたら追加します。(アクセスを見ている限り需要がなさそうなので…)

※本記事はJBIS-searchとJAIRSのデータを基に構成しています。

 

 

グループ:サンデーサイレンス

未だ膨張を続けるサンデーサイレンスの子孫たちが、12頭スタッドインしています。

サンデーサイレンスの後継争いは孫世代に移行した印象ですが、先日ネオユニヴァースの代表産駒であるヴィクトワールピサがトルコに売却されるというリリースがあり、実績馬と言えど、成績が落ちれば都落ちを余儀なくされる厳しい現実を突きつけられた気がしています。

最多種付け数はディープインパクト産駒リアルスティールで177頭、次点が同じくディープインパクト産駒サトノダイヤモンドで114頭。それにグレーターロンドン65頭、レインボーライン44頭と続いています。あとの8頭は種付け数が10に満たない零細種牡馬ということになるでしょうか。

サトノダイヤモンド産駒は昨夏のセレクトセールで億越えの落札もあり、マーケット向き、リアルスティール産駒はUMAKAUで掲載されている産駒の形が良く映り、2021年は既のブックフルと馬産地の評判は良いように感じられます。

グレーターロンドンレインボーラインの産駒は繋養地の特性的に産駒のマーケット流通は今年からになるでしょう。両馬共に牝系の繁殖成績は申し分なく、グレーターロンドンは脚部不安(爪の不安)が遺伝しないことがポイントになりそうです。

 

キョウエイギア(byディープスカイ

種付け2、登録1

主な勝ち鞍:'16 ジャパンダートダービー・大井D2000

繋養先:青森・ワールドファーム

種付け料:受胎条件30万円フリーリターン特約

 

グランシルク(byステイゴールド

種付け5、登録1

主な勝ち鞍:'17 京成杯AH・中山T1600m

繋養先:千葉・北総ファーム

種付け料:プライベート

 

グレーターロンドン(byディープインパクト

種付け65、登録44

主な勝ち鞍:'18 中京記念・中京T1600m

繋養先:日高・ブリーダーズスタリオン

種付け料:受胎条件50万円フリーリターン特約、出生条件50万円

 

コルヴァッチ(byディープインパクト

種付け0

主な勝ち鞍:未勝利

繋養先:新ひだかレックススタッド

種付け料:受胎条件20万円フリーリターン特約、出生条件30万円

 

サウンドスカイ(byディープスカイ

種付け8、登録5

主な勝ち鞍:'15 全日本2歳優駿・川崎D1600m

繋養先:新冠優駿スタリオン

種付け料:受胎条件30万円、出生条件50万円

 

サトノダイヤモンド(byディープインパクト

種付け114、登録91

主な勝ち鞍:'16 有馬記念・中山T2500m

繋養先:胆振社台スタリオンステーション

種付け料:受胎条件300万円フリーリターン特約

 

ディオスコリダー(byカネヒキリ

種付け2、登録1

主な勝ち鞍:'17 カペラS・中山D1200m

繋養先:新ひだか・前谷武志牧場

種付け料:プライベート

 

ディープエクシード(byディープインパクト

種付け2、登録2

主な勝ち鞍:なし(中央2勝)

繋養先:浦河・イーストスタッド

種付け料:プライベート

 

モンドキャンノ(byキンシャサノキセキ

種付け1、登録1

主な勝ち鞍:'16 京王杯2歳S・東京T1400m

繋養先:新冠クラックステーブル

種付け料:受胎条件20万円フリーリターン特約、出生条件30万円

 

リアルスティール(byディープインパクト

種付け177、登録108

主な勝ち鞍:'16 ドバイターフ・ドバイT1800m

繋養先:胆振社台スタリオンステーション

種付け料:受胎条件200万円フリーリターン特約

 

makitakatsu1990.hatenablog.com

 

レインボーライン(byステイゴールド

種付け44、登録26

主な勝ち鞍:'18 天皇賞(春)・京都T3200m

繋養先:新冠優駿スタリオン

種付け料:受胎条件50万円フリーリターン特約、出生条件70万円

 

イカバード(byディープインパクト

種付け4、登録0

主な勝ち鞍:'16 元町S(中央1600万下)・阪神T1600m

繋養先:新ひだかレックススタッド

種付け料:受胎条件30万円フリーリターン特約、出生条件50万円

 

グループ:キングマン

サンデーサイレンスの時代を止めたキングカメハメハを送り出したKingmamboの子孫は6頭がスタッドインしています。

最多種付けはミッキーロケット117頭、次いでビーチパトロール108頭が100頭超え、ヤマカツエース58頭、レーヴミストラル52頭で2桁はここまで。

ビーチパトロールは同系統で期待に応えられなかったアルカセットの面影を払拭することができるでしょうか。同父の種牡馬にはアポロキングダムがおり、種牡馬適性はあってもおかしくありません。

エルコンドルパサーの孫にあたるストゥディウムも産駒が生まれていますが、種付け数が少なく、超零細の域を出ません。個人的にはPOG指名馬初の重賞馬であるレーヴミストラルに期待しています。可能なら一口出資もしたい。

 

エスタンパレード(byキングカメハメハ

種付け1、登録0(出生未登録)

主な勝ち鞍:'17 蹴上特別(中央1000万下)・京都D1900m

繋養先:新ひだか・ウエスタンファーム

種付け料:不明

 

ストゥディウム(byルースリンド

種付け2、登録1

主な勝ち鞍:'15 羽田盃・大井D1800

繋養先:日高・フジモトバイアリースタッド

種付け料:プライベート

 

ビーチパトロール(byLemon Drop Kid)

種付け109、登録87

主な勝ち鞍:'17 アーリントンミリオン・米T1Mile1/4

繋養先:新ひだかレックススタッド

種付け料:受胎条件80万円フリーリターン特約

 

ミッキーロケット(byキングカメハメハ

種付け117、登録64

主な勝ち鞍:'18 宝塚記念阪神T2200m

繋養先:新冠優駿スタリオン

種付け料:受胎条件50万円フリーリターン特約、出生条件70万円

 

ヤマカツエース(byキングカメハメハ

種付け58、登録39

主な勝ち鞍:'17 金鯱賞・中京T2000m

繋養先:新ひだかアロースタッド

種付け料:受胎条件50万円フリーリターン特約

 

レーヴミストラル(byキングカメハメハ

種付け52、登録33

主な勝ち鞍:'16 日経新春杯・京都T2400m

繋養先:新ひだかレックススタッド

種付け料:受胎条件30万円フリーリターン特約、出生条件50万円

 

グループ:エンドスウィープ

アドマイヤムーンのスプリンターサイアー適性は意外がられていますが、その父エンドスウィープは7F重賞の勝ち馬で先祖帰りを起こしただけと解釈しています。

最多種付けはレッドファルクスの132頭、次点でファインニードルの105頭。ともにスプリントGIを2勝した名馬ですが、1世代前の血統表感は否めません。

 

ファインニードル(byアドマイヤムーン)…種付け105、登録59

主な勝ち鞍:'18 春秋スプリントGI・中京/中山T1200m

繋養先:日高・ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス

種付け料:受胎条件250万円

 

レオアクティブ(byアドマイヤムーン)…種付け1、登録1

主な勝ち鞍:'11 京王杯2歳S・東京T1400

繋養先:浦河・イーストスタッド

種付け料:プライベート

 

レッドファルクス(byスウェプトオーヴァーボード)…種付け132、登録80

主な勝ち鞍:'16-17 スプリンターズS・中山T1200m

繋養先:胆振社台スタリオンステーション

種付け料:受胎条件80万円フリーリターン特約

 

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グループ:ロベルト

穴は多いが当たればホームランのロマン砲タイプの種牡馬が多数のRobertoの子孫からは4頭がスタッドインしています。種付け数が2桁に届いている商業ベース種牡馬ゴールドアクターのみで、あとはプライベート種牡馬と断言してしまっていいでしょう。

そのゴールドアクターはグランプリホースという実績を引っ提げての種牡馬入りでしたが、現役期間が長くなったこともあり、有馬記念制覇時のインパクトが薄れて牝馬を集められていない印象です。父が健在で同父のモーリスが人気種牡馬な影響もありそうですが…

 

クラウンレガーロ(byグラスワンダー

種付け5、登録3

主な勝ち鞍:五頭連峰特別(中央1000万下)・新潟T1600m

繋養先:日高・日西牧場

種付け料:プライベート

 

ゴールドアクター(byスクリーンヒーロー

種付け56、登録46

主な勝ち鞍:'15 有馬記念・中山T2500m

繋養先:新冠優駿スタリオン

種付け料:受胎条件50万円フリーリターン特約、出生条件70万円

 

ソルテ(byタイムパラドックス

種付け3、登録0

主な勝ち鞍:'16 さきたま杯・浦和D1400m

繋養先:新冠クラックステーブル

種付け料:受胎条件20万円フリーリターン特約、出生条件30万円

 

ハギノハイブリッド(byタニノギムレット

種付け3、登録3

主な勝ち鞍:'14 京都新聞杯・京都T2200m

繋養先:新ひだかアロースタッド

種付け料:プライベート

 

グループ:エーピーインディ

地方競馬の賞金増額傾向で注目を浴びているのがダート向きの種牡馬で、A.P.Indyの産駒たちはダートを主戦場としています。スタッドインした4頭のうち3頭が2桁種付けの需要があり、最多種付けのベストウォーリアが158頭と全体でも屈指の支持を受けました。個人的には産駒に出資が決まっているインカンテーションの奮起に期待しています。

この系統の需要の一端を担っていたカジノドライヴの死亡、地方ダートの増額によるマーケットの高騰と、この系統には拡大の好機と言えるでしょう。

 

インカンテーション(byシニスターミニスター

種付け33、登録25

主な勝ち鞍:'17 武蔵野S・東京D1600

繋養先:浦河・イーストスタッド

種付け料:受胎条件30万円フリーリターン特約、出生条件50万円

 

シゲルカガ(byパイロ

種付け20、登録13

主な勝ち鞍:'15 北海道スプリントC・門別D1200m

繋養先:浦河・イーストスタッド

種付け料:受胎条件30万円フリーリターン特約、出生条件50万円

 

ベストウォーリア(byマジェスティックウォリアー

種付け158、登録92

主な勝ち鞍:'14-15 マイルチャンピオンシップ南部杯・盛岡D1600m

繋養先:新冠優駿スタリオン

種付け料:受胎条件30万円フリーリターン特約、出生条件50万円

 

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レガーロ(byBernardini)

種付け4、登録2

主な勝ち鞍:'15 もちの木賞(中央500万下)・京都D1800m

繋養先:新ひだかアロースタッド

種付け料:受胎条件20万円フリーリターン特約、、出生条件50万円

 

グループ:サドラーズウェルズ

ヨーロッパで絶大な勢力を誇るサドラーズウェルズの系統ですが、日本ではその担い手だったメイショウサムソンのトーンダウンとともに父系としては勢力を失いつつあります。反面ディープインパクトとの相性の良さが注目され、牝系に入って活躍馬を送り出しています。唯一の商業ベースの種牡馬タリスマニックはこの状況を打開できるでしょうか。

 

タリスマニック(byMedaglia d'Oro)

種付け113、登録66

主な勝ち鞍:'17 ブリーダーズカップターフ・米T1Mile1/2

繋養先:日高・ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス

種付け料:出生条件180万円

 

ユーノテソーロ(byRip Van Winkle)

種付け0

主な勝ち鞍:なし(地方未勝利)

繋養先:新冠・白馬牧場

種付け料:プライベート

 

リッチーリッチー(byTeofilo)

種付け1、登録1

主な勝ち鞍:'17 緑風S(中央1600万下)・東京2400m

繋養先:新冠クラックステーブル

種付け料:プライベート

 

グループ:デピュティミニスター

クロフネがフィリ―サイアーだったこともあり、もとより父系の存続は厳しい状況でしたが、クロフネ後継のテイエムジンソクがほぼオーナーのプライベート種牡馬と化している状態ではフレンチデピュティのラインは継承不可能でしょう。種付け155頭を数えたマインドユアビスケッツはSilver Deputyの分岐に属する馬で、現役で活躍しているコパノキッキングも同じ分岐に属しています。

 

テイエムジンソク(byクロフネ

種付け9、登録5

主な勝ち鞍:'18 東海S・中京D1800m

繋養先:新ひだかレックススタッド

種付け料:プライベート

 

マインドユアビスケッツ(byPosse)

種付け155、登録102

主な勝ち鞍:'17-18 ドバイゴールデンシャヒーン・ドバイD1200m

繋養先:胆振社台スタリオンステーション

種付け料:受胎条件200万円フリーリターン特約

 

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ロールボヌール(byフレンチデピュティ

種付け8、登録2

主な勝ち鞍:'15 岩手ダービーダイヤモンドC・盛岡D2000m

繋養先:新冠クラックステーブル

種付け料:プライベート

 

グループ:ストームキャット

シャンハイボビー108頭、ネロ54頭と、系統に対しての需要の旺盛さが窺えます。シャンハイボビーは昨年米クラシック馬を送り出したInto Mischiefと同じ分岐に属しており、早くから才能を示しました。

ネロは重賞勝ちはGIII2勝に留まるものの、タフネスを示していますし、ムラ加減から評価が定まらないまま老境に差し掛かった父への代替需要もあったと見ています。

 

シャンハイボビー(byHarlan's Horiday)

種付け108、登録66

主な勝ち鞍:'12 ブリーダーズカップジュヴェナイル・米D1Mile1/16

繋養先:新ひだかアロースタッド

種付け料:受胎条件200万円フリーリターン特約

 

ネロ(byヨハネスブルグ

種付け54、登録39

主な勝ち鞍:'16-17 京阪杯・京都T1200m

繋養先:新ひだかアロースタッド

種付け料:受胎条件20万円フリーリターン特約

 

グループ:ダンツィヒ

クラレーションオブウォーが152頭の種付けをこなしましたが、JBBAの好待遇に支えられたのは間違いないでしょう。シャトル先のオーストラリアではそれなりの成果を挙げています。

日本への対応は未知数ですが、ダンツィヒの子孫はダートへの対応力が高く、潰しがきくところが受け入れられる素地なのでしょう。

 

アグニシャイン(byハービンジャー

種付け5、登録3

主な勝ち鞍:なし(中央1勝)

繋養先:新ひだかレックススタッド

種付け料:出生条件10万円

 

クラレーションオブウォー(byWar Front)

種付け152、登録88

主な勝ち鞍:'13 インターナショナルS・英T10F56y

繋養先:新ひだか・JBBA静内種馬場

種付け料:230万円(不受胎、流死産、産駒死亡時返還) 

 

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グループ:ラストタイクーン

ラストタイクーンといえばキングカメハメハの母父としてなじみ深い馬ですが、サトノクラウンを出すまでの活力を保持していたことが驚きでした。父系は一大勢力のNorthern Dancer系ですが、メジャーな分岐に属していないことで異系のような存在になっていることが興味深いですね。

2022年が初年度種牡馬として最多の207頭に種付けを行ったサトノクラウン、変わり種ではイタリア産馬のマクマホンが34頭の種付けを行っています。イタリア生産馬が種牡馬供用されるのは10年余りの競馬ファン歴で聞いたことがありません。

サクラシンゲキダイシンフブキの父ドンがイタリア産だと聞いたことはありますが…

本命はサトノクラウンでしょうが、重賞戦線まで上がってこれる産駒が出ると、また面白くなりそうです。

 

サトノクラウン(byMarju)

種付け207、登録123

主な勝ち鞍:'17 宝塚記念阪神T2200m

繋養先:胆振社台スタリオンステーション

種付け料:受胎条件100万円フリーリターン特約

 

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マクマホン(byRamonti)

種付け34、登録26

主な勝ち鞍:イタリアダービー・伊T2200m

繋養先:新冠・白馬牧場

種付け料:プライベート

 

グループ:その他

スノードラゴン(byアドマイヤコジーン

種付け20、登録10

主な勝ち鞍:'14 スプリターズS・新潟T1200m

繋養先:新ひだかレックススタッド

種付け料:出生条件20万円

 

ダンスディレクター(byアルデバランII)

種付け4、登録2

主な勝ち鞍:'16-17 シルクロードS・京都T1200m

繋養先:新ひだかアロースタッド

種付け料:受胎条件20万円フリーリターン特約

 

ニシケンモノノフ(byメイショウボーラー

種付け52、登録34

主な勝ち鞍:'17 JBCスプリント・大井D1200m

繋養先:新冠優駿スタリオン

種付け料:受胎条件20万円フリーリターン特約、出生条件30万円

2022年新種牡馬:ミッキーロケット

こんにちは。高津です。

前回から約1週間が経ち、2歳戦や夏競馬の名物北海道シリーズのファンファーレにも耳慣れしてきたところです。一口募集のラインナップも各クラブから発表され、"勝負の夏"の雰囲気が漂ってきました。続けて投稿してきますので、よろしくお願いいたします。

今回は117頭の種付け・64頭の産駒登録がなされたミッキーロケットについて、考察していきます。

※アイコン写真は『ミッキーロケット(Mikki Rocket) - 優駿スタリオンステーション種牡馬展示会2021 - YouTube』より転用しています。

種牡馬データ

2013年3月3日生

安平・ノーザンファーム生産

繋養先:新冠優駿SS

種付け料:受胎条件50万円(フリーリターン特約)

     誕生条件80万円

 

血統(配合種牡馬

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
Miesque Nureyev Northern Dancer
Special
Pasadoble Prove Out
Santa Qilla
マンファス ラストタイクーン Try My Best Northern Dancer
Sex Appeal
Mill Princess Mill Reef
Irish Lass
Pilot Bird Blankeney Hathersett
Windmill Girl
The Dancer Green Dancer
Khazaeen
マネーキャントバイミーラヴ
Pivotal
Polar Falcon
Nureyev
Northern Dancer
Special
Marie d'Argonne
Jefferson
Mohair
Fearless Revival
Caro
Ride The Trails
Stufida
Bustino
Zebinetta
Sabreon
Northern Dancer
Flaming Page
Round Table
Regal Gleam
Sabria
Mr.Prospector
Hopespringseternal
Flood
Riverman
Hail Maggie

 

父:キングカメハメハKingmamboMr.ProspectorRaise a NativeNative Dancer

母:マネーキャントバイミーラヴ

母父:PivotalPolar FalconNureyevNorthern DancerNearcticNearco

祖母父:CarleonNijinskyNorthern DancerNearcticNearco

三代母父:MiswakiMr.ProspectorRaise a NativeNative Dancer

四代母父:RivermanNever BendNasrullahNearco

 

ファミリーライン

4代母Floodは6戦1勝の成績を残したアメリカ産馬で、その仔にはMr.Flood('93 サントリン賞2着・ペルーGIII)、トライディード(42戦5勝、JRAオープン馬)、1996年のグランクリテリウム3着の(T1600m・仏GIKing Soundがいます。

3代母Sabriaは不出走のアメリカ産馬です。その仔にはLandseer('02 仏2000ギニー・T1600m・仏GIほかGI1勝)、Ikhtyar('03 ガラS・T10F・英Listed)、2012年のシンガポールゴールドC(T2200m・Listed)2着のMaurice Utrilloがいます。

祖母Sabreonは10戦1勝の成績を残したイギリス産馬です。その仔にマネーキャントバイミーラヴ('09 ハイトオブファッションS・T10F・Listed)、Flood Warning('17 フィリーズトライアルS・T10F・Listed)がいます。

マネーキャントバイミーラヴは9戦2勝の成績を残したアイルランド産馬です。先述のハイトオブファッションSのほか、2009年のサンドリンガム賞(T8F・Listed)を勝っています。産駒はミッキーロケットのほか、複数の産駒が中央で勝利を挙げており、まずまずの繁殖成績と言えます。

 

同配合馬

キングカメハメハ種牡馬×Nureyev牝馬の組み合わせからは、目立った活躍馬は出ていません。しかし、祖母父に拡大すると、アーモンドアイ(父ロードカナロア×祖母父Nureyev、'18 牝馬三冠)、Tagaroa(父ロードカナロア×祖母父Pivotal、'20 ブルーダイアモンドS・T1200m・豪GI)が出ています。

 

キングカメハメハは日本で大勢力を築いている有力父系で、母父としても複数のGI馬を送り出しています。基本はマイルから2400mあたりを得意とするチャンピオン系の種牡馬です。母方は「アーモンドアイのスピードはNureyevのクロス由来」という言説が流れたり、この父系に属する馬が2020年の凱旋門賞を制するなど、母系に入っても、父系としても強い系統です。

Mr.Prospector種牡馬×Nureyev系牝馬は父系祖父のKingmambo の配合の再現配合と見なすことができ、”血の集中”で活躍産駒を出す、そんな種牡馬と見ます。

 

戦績

2015年(2歳)1戦0勝 新馬

2016年(3歳)10戦3勝 未勝利、500万下、HTB賞(1000万下)、神戸新聞杯GII)②

2017年(4歳)7戦1勝 日経新春杯中日新聞杯

2018年(5歳)6戦1勝 天皇賞・春(GI)④、宝塚記念GI)、天皇賞・秋GI)⑤、有馬記念GI)④

キャリア計  24戦5勝

 

栗東音無秀孝厩舎で競走生活を送りました。当時も有力馬がひしめく有力厩舎で、トップホースには同じオーナーの所有馬で、2014年のNHKマイルC(T1600m・GI)と2016年のマイルCS(T1600m・GI)を制したミッキーアイルが挙げられそうです。同期生には2017年の東京新聞杯(T1600m・GIII)を制したブラックスピネルがいます。1期下には2019年のオールカマー(T2200m・GII)ほか重賞3勝、2020年の天皇賞・春(T3200m・GI)2着のスティッフェリオ、2019年の京都記念(T2200m・GII)ほか重賞2勝のダンビュライト、2期下には2019年の春秋マイル王者・インディチャンプがいます。ミッキーアイルから引き継いだGI馬のバトンをうまくインディチャンプに繋いだといえそうです。

早くから才能を示し、一旦停滞を見せた後に才能が花開く成長曲線は晩成馬のそれと言えます。

 

考察

まずは母父由来のNureyevクロス持ちの馬を3頭、紹介します。

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

上に挙げた2頭は母父にジャングルポケットを持ち、その母父にNureyevの名があります。1頭目アテナブルーの2020Caerleonの3×4のクロスも持っており、ロマンを感じる血統表に仕上がっています。

2頭目ミライポケットの2020は同様にNijinskyの5×5のクロスを持っており、甲乙つけがたい仕上がりです。ともに母のきょうだいに重賞馬・OP活躍馬を持ちますが、いずれの活躍時期も10年ほど前と、強調点としてはややインパクトに欠けることも共通しています。

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

3頭目プーシーの2020は母父ゴールドアリュールを介したNureyevの4×5を持っています。祖母父のエンドスウィープの母父にNorthern Dancer産駒Dance Spellが入っており、最後の一押しに欠けるものの、"血の集中"の形に当てはまっています。血統表の額面通りならダートで生きる筋持久力的なスピードに長けた馬だと想像できます。

次いで、Kingmamboクロスを持つ馬を2頭紹介します。

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

1頭目スリーアフロディテの2020は母父スズカマンボを経由したKingmamboの3×4、Nijinsky4×5×5のクロスを持っています。祖母父、三代母父とNorthern Dancerの系統で固められており、"血の集中"は形成されていますが、共に種牡馬では大成できなかった馬であり、そのあたりの影響が気がかりです。

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

2頭目トウカイミ―ロの2020は母父ワークフォースを経由したKIngmamboの3×4のクロス、Sadler's Wellsの注入された"血の集中"の形を持っていますが、三代母はトウカイテイオーの母であり、やや"古き良き…"という印象があり、最後の一押しに欠ける印象です。

上の2パターンとは違ったNureyevクロスを持つ2頭を紹介します。

_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

1頭目ミッキークイーンの2020はベストトゥベストを実現した配合で、父母共にオーナーが同じということで、俗にいう"ダビスタ"配合とも見なせます。祖母父Gold AwayGoldneyevNureyevと遡るやや迂遠なNureyevクロスですが、Mr.Prospectorの4×5クロスも持ち、何より母の実績に期待を寄せずにはいられない、そんな配合です。

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

2頭目ブロンシェダームの2020は祖母に2008年のスプリンターズSを制したスリープレスナイトを持つ良血ですが、三代母父にNureyevを持ち、それが4×5のクロスを形成しています。強調点は良血と、天下のノーザンファーム生産馬であるところでしょうか。

最後に、今までとは趣向を変えた2頭を紹介します。

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

サダムルーティンの2020ボトムラインを介した牝馬クロスです。かなりマニアックなクロスですが、日本でもそれなりに展開している牝系であれば可能なものですので…

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

スタンリープールの2020の特徴は5代アウトブリードです。母父キンシャサノキセキの祖母父がLyphardなので、7代血統表になるとクロスが発生しますが…

祖母に重賞6勝のブロードアピール、いとこに2018年のダービー馬ワグネリアンがいる良血なので、配合の系統はベストトゥベストになるでしょうか。

産駒を見てきましたが、"血の集中"で生まれた競走馬で、種牡馬としても同様の配合を再現することに期待されていると言えそうです。

以上、2022年新種牡馬ミッキーロケット編でした。

2022年新種牡馬:レッドファルクス

こんにちは。高津です。

ぼんやりしているうちにダービーも終わり、2歳新馬戦も始まってしまいました。

前回更新では「数回はPOG指名馬の紹介記事」と宣言していましたが、募集のことを考えれば1頭でも多く考察しておいた方がいいだろう、ということで新種牡馬シリーズの更新となりました。

今回は132頭の種付け・80頭の産駒登録がなされたレッドファルクスについて、考察していきます。

※アイコン写真は『レッドファルクス(Red Falx) - 社台スタリオンパレード2021 - YouTube』より転用しています。

種牡馬データ

2011年4月12日生

千歳・社台ファーム生産

繋養先:胆振・社台SS

種付け料:受胎条件80万円(フリーリターン特約)

 

血統(配合種牡馬

スウェプトオーヴァーボード エンドスウィープ フォーティナイナー Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
File Tom Rolfe
Continue
Bloom Dance Dance Spell Northern Dancer
Obeah
Witching Hour Thinking Cap
Enchanted Eve
Sheer Ice Cutlass Damascus Sword Dancer
Kerala
Aphonia Dunce
Gambetta
Hey Dolly A.
Ambehaving
Ambiorix
Dentfrice
Swift Deal Native Charger
Miss Barter
Halo
Turn-to
Nothirdchance
Cosmah
Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
Understanding
Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower
Montparnasse
Edelweiss
Raise a Native
Exclusive
Won't Tell You
Crafty Admiral
Scarlet Ribbon
Katonka
Minnesota Mac
Rough'n Tumble
Cow Girl
Chieftain
Heliolight

 

父:スウェプトオーヴァーボードエンドスウィープフォーティナイナー

  →Mr.ProspectorRaise a NativeNative Dancer

母:ベルモット

母父:サンデーサイレンスHaloHail to ReasonTurn-to→Royal ChargerNearco

祖母父:AffirmedExclusive NativeRaise a NativeNative Dancer

三代母父:Minnesota Mac→Rough'n Tumble→Free for All→Questionnaire

     StingSpur→King JamesPlaudit→Himyar

四代母父:ChieftainBold RulerNasrullahNearco

 

ファミリーライン

4代母Minnetonkaは未出走のアメリカ産馬で、その仔にはEminency('82 オークローンH・D8.5F・米GIIほか重賞5勝)、Katonka('75 オープンファイアH・T8.5F・米GIII)、1977年のカーターH2着(D7F・米GII)のBarrera、1985年のオークローンH(D9F・米GII)2着のStrength In Unity、ステークス勝ちのあるPhaedraがいます。

3代母Katonkaは34戦11勝の成績を残したアメリカ産馬です。先述のようにGIII勝ちがあるほか、1976年のサンタバーバラH(T10F・米GI)で2着に入っています。その仔にはGive Me Strength('82 デルマーダービー・T9F・米GIIほか重賞3勝)、Talakeno('86 サンルイオビスポH・T12F・米GIIほか重賞2勝)がいます。

祖母レガシーオブストレングスは17戦1勝の成績を残したアメリカ産馬です。その仔にレガシーオブゼルダ('90 京成杯3歳S2着・T1400m・GII)、サイレントハピネス('95 ローズS・T2000m・GIIほか重賞1勝)、スティンガー('98 阪神3歳牝馬特別・T1600m・GI)、アーバニティ('09 オーシャンS・T1200m・GIII)がいます。

ベルモットは23戦3勝の成績を残した日本産馬です。レッドファルクス以外には、同じ尾関厩舎に所属し中央で4勝を挙げたレッドシュナイトを送り出しています。

2012年のマーチS(D1800m・GIII)を制したサイレントメロディ、2013年のキーンランドC(T1200m・GIII)を制したフォーエバーマーク、2008年の菊花賞(T3000m・GI)2着馬フローテーション、2014年のNHKマイルC(T1600m・GI)3着馬キングスオブザサン、2015年谷川岳S(T1600m・OP)などOP競走2勝のサトノギャラントなどがいとこにあたります。

 

同配合馬

フォーティナイナー種牡馬×サンデーサイレンス牝馬の組み合わせからは、アドマイヤムーン(父エンドスウィープ×母父サンデーサイレンス、'07 ジャパンカップ・T2400m・GI)、ラインクラフト(父エンドスウィープ×母父サンデーサイレンス、'05 桜花賞・T1600m・GI)、オメガパフューム(父スウェプトオーヴァーボード×ゴールドアリュール、'20 東京大賞典・D2000m・GI)が出ています。

 

祖父のエンドスウィープの産駒は芝の大舞台でも勝利する大物が出た印象ですが、父のスウェプトオーヴァーボードの産駒は馬場を問わないものの、スプリントに寄り、スケール感に欠ける印象です。例に挙がっているオメガパフュームに、2018年のステイヤーズSGII)を制したリッジマンなど、傾向から外れるものも出ており、見た目よりも引き出しの多い印象です。

 

戦績

2013年(2歳)2戦0勝 新馬

2014年(3歳)6戦3勝 未勝利、500万下、鳴海特別(1000万下)

2015年(4歳)4戦2勝 トリトンS(1600万下)、TV静岡賞(1600万下)

2016年(5歳)7戦3勝 欅S(OP)、CBC賞GIII)、スプリンターズSGI

2017年(6歳)5戦2勝 高松宮記念GI)③、京王杯SCGII)、安田記念GI)③

          スプリンターズSGI

2018年(7勝)5戦0勝 阪急杯GIII)③

キャリア計  29戦10勝

 

美浦尾関知人厩舎で競走生活を送りました。当時の厩舎のトップホースは'13、'15のオーシャンSGIII)、'15 京王杯スプリングSGII)を制したサクラゴスペルでした。同期生には準OPまで出世したヴァイサーリッターがいます。未勝利は芝、500万下、1000万下はダート、準OPは芝、降級を経た2度目の準OPはダートと、その名前が示す通り、馬場を"切り返し"ながら力をつけ、クラスを上げていきました。明け5歳、OP初勝利をダートの欅Sで挙げると、CBC賞GIII)を連勝、スプリンターズSGI)を勢いそのままに制して3連勝で頂点に駆け上がりました。

6歳は短距離・マイルの2階級を股にかけて走り、高松宮記念GI)、安田記念GI)で3着、京王杯SCGII)を制し、スプリンターズS連覇を成し遂げました。7歳時は衰えが隠せず、阪急杯GIII)3着がやっとの状態でスタッドインとなりました。

母父にサンデーサイレンスを持つことは仇にもなりそうですが、芝ダートの双方で能力を示したのは、同系統で種牡馬としては同期になるファインニードルと大きな差別点になりそうです。

 

考察

祖父のエンドスウィープはD7Fの米GIIIジャージーショアS勝ちのほか、D6FのリステッドレースハイランダーS、ケンタッキーCスプリントSの勝利、D1マイルGIジェロームHでの3着など、6Fから8Fまで、短距離馬としては射程の広い実績を残しています。種牡馬としては活躍馬がダートの短距離に集中したフォーティナイナー分岐には珍しく、芝でも大舞台を制する産駒を送り出しました。

スウェプトオーヴァーボードはT5.5Fの米GIIIハリウッドターフエクスプレスHからD8Fの米GIメトロポリタンHまで、父以上の適性の幅と、芝ダートを問わない活躍を見せました。その点は、戦績で振り返ったように本馬にも受け継がれています。

血統面での特徴は、Northern Dancerを祖父母父の父に持つ程度で影響が小さく、Nasrulahの血もあまり入っていません。父は世界的な流行系統ですが、多くの分岐を形成している系統でもあります。加えて、屋台骨を支えてきた同系統の種牡馬の引退が相次いでおり、異系とまでは言えなくても、マイナー寄りの系統とみなせます。

配合面では、母系に祖母レガシーオブストレングスと近似した血統を持つHarlan's Holiday、母父に父母Sheer Iceに近似した血統を持つヨハネスブルクなど、Storm Catの系統への親和性が高く映ります。それ以外にはRough'n Tumbleを持つFappianoが挿入されている馬とは血が呼び起されうる配合と考えます。

挙げた種牡馬を血統に持つ馬で、面白い配合ができそうな馬を挙げておきます。

結果表示|架空血統表|トピックス|JBISサーチ(JBIS-Search)

結果表示|架空血統表|トピックス|JBISサーチ(JBIS-Search)

どちらも実績ある肌馬ですが、クロス要素が多くありテクニカルな配合になりそうです。

以上、2022年新種牡馬レッドファルクス編でした。

POG2021-2022指名馬紹介:芦毛POG

【はじめに】

こんにちは。高津です。

今年の日本ダービー終了直後から多数のアクセス(当方比)を頂いたようで、ありがたい限りです。

本来であれば2022年新種牡馬シリーズの更新ですが、今回から数回は私が参加するPOGと、その指名馬を紹介・考察していきます。

ということで、今年は5つのPOGに参加予定です。

仲間内でのPOGウマ娘にゆかりある馬を中心に指名するトレーナーPOG芦毛白毛の馬のみが指名対象の芦毛POGJRA-VAN POG、新種牡馬の成績を予想するFLG(Fresh Leading Grand Prix)です。

FLGは種牡馬を指名し、産駒の平均収得賞金指標であるAEIで競うものなので、厳密にはPOGと趣を異としますが、近いもんだろうということで、ここに含め置くことにします。

第1回で取り上げるのは芦毛POGと、その指名馬です。

 

POGのルール】

umazora.com

主催のうまぞらさんの告知記事(上掲)に詳細は譲るとして、かいつまんだ説明を。

・指名対象馬は2019年産の芦毛白毛の競走馬

・ノーザンF・社台F・社台C白老F・レイクヴィラF以外の生産馬は賞金を2倍として計算する

・計10頭を指名する

芦毛白毛馬が対象なこと、社台系牧場以外の生産馬にボーナスがあることが特徴のオーソドックスなPOGです。

 

【指名馬たち】

社台系牧場の生産馬

マキシマムドパリ2019(ヴィクトールドパリ

生産:社台F 馬主:グリーンファーム

父:ハービンジャー 母の父:キングカメハメハ 

近似配合馬:ブラストワンピース(父ハービンジャー×母父キングカメハメハ、'19 有馬記念・T2500・GI

POGはほぼ見たところで選んでいるのですが、この馬も写真を見て選定しました。父系の特徴である大きな胸前と太い首を持っていますが、喉鳴りリスクに映るほど太くはありません。ダート向きとは言えない系統ですが、繋が太めに映る点は気がかりです。グリーンファームでは現3歳のローズボウルを指名したらダート向きだったということもありますし、この馬はどうなのか、注目しておきたいです。

 

ピースバーグ2019(ピースエンジェル

生産:社台C白老F 馬主:社台レースホース

父:Dark Angel 母の父:Sageburg(その父Johannesburg

近似配合馬:特になし

この馬は来年デビューするサトノクラウン産駒の予行演習… ではなく、2勝を挙げて今年(2021年)のニュージーランドT(T1600m・GII)でも5着に入ったシュバルツカイザーのように短距離路線でうまく稼いでくれないかなあ… という予測での指名です。

しっかり馬体を見たわけではありませんが、1歳の募集時は繋が太く映り、手先の軽さでは一歩譲るかもしれません。

 

ユキチャン2019(ハイアムズビーチ

生産:ノーザンF 馬主:シルクレーシング

父:ドレフォン 母の父:クロフネ

近似配合馬:Benzini(父Tale of the Cat×母父クロフネ、'16 ブリズベンC・豪GII・T2400m)

ドレフォンは本年お目見え種牡馬で、頭の悪い予想ですがこんなことを言っていました。

ハイアムズビーチの馬体写真を見てみると、繋が細く、手先の軽そうな印象があります。ダートスプリンターのイメージは捨てて見ることが大事な種牡馬かもしれません。

クロフネを母父に持つ産駒は距離をこなすものもいますので、誰の適性が現れるかで全きょうだいでも全く違う条件をこなす馬になる可能性が高いと見ています。

 

レディスキッパー2019(レディナビゲーター

生産:ノーザンF 馬主:社台グループオーナーズ(吉田勝己氏)

父:ハーツクライ 母の父:クロフネ

近似配合馬:アドマイヤミヤビ(本馬の全姉、'17 クイーンC・T1600m・GIII

この馬もグラビア写真で選定しました。芦毛はどうしても皮膚が厚く映り、あまり筋肉の具合がわからないのですが、「走ってるハーツ産駒って細身で非力に映るよな?」と考えての指名です。全きょうだいが走っている点は考え物ものですが…

(原稿をいじっているうちに初戦は出遅れながらクビ差2着でした。勝ち上がりは堅そうです)

 

非社台系牧場の生産馬

グワダラハラ2019(コスモゴレアドール

生産:ビッグレッドファーム 馬主:ビッグレッドファーム(コスモオーナーズ)

父:ゴールドシップ 母の父:Acatenango

近似配合馬:ヴェルトライゼンデ(父ドリームジャーニー×母父Acatenango、'19 萩S・T1800m・Listed

ゴールドシップは現役時代に明確な弱点があったこともあって、オーバーシードや降雨馬場で活躍するピンポイント系の種牡馬という認識をしていましたので、こういう機会がなければ馬体を見ることはなかったでしょう。母グワダラハラは2005年のリヨン大賞(T2400m・仏Listed)の勝ち馬です。父よりも胸前のがっしりした印象で、前輪駆動の加速力を発揮できそうです。

 

ペルルフィーヌ2019(コールドブリュー

生産:荻伏服部牧場 馬主:ターファイトクラブターフ・スポート

父:ジョーカプチーノ 母の父:ブライアンズタイム

近似配合馬:マイネルバールマン(父ジョーカプチーノ×母父シンボリクリスエス、'17 端午S・D1400m・OP)

私が入っているターファイトクラブの2歳追加募集馬です。おじにラストインパクト('14 京都大賞典金鯱賞小倉大賞典)がいる血統で、産駒の勝ち上がり率の高いジョーカプチーノ産駒など、魅力的な要素が多く、惹かれましたが、事情から出資には至らなかった馬です。体型的にもよく似ていますし、1200-1600m当たりでの活躍が見込めると見ています。

 

ホワイトアルバム2019(ジェイソン

生産:荻伏三好F 馬主:薪浦亨氏

父:オルフェーヴル 母の父:クロフネ 

近似配合馬:アイスフォーリス(父ステイゴールド×母父クロフネ、'13 オークス③・T2400m・GI

母馬が競馬場に通い始めたころに見ていた馬で、半姉のクリスティが2020年の関東オークス(D2100m・JpnII)で3着したり、2021年の六甲S(T1600m・Listed)を勝つなど活躍していることに期待を寄せての指名です。父がキズナからオルフェーヴルに変わりますが、全兄は2勝クラスまで出世しています。兄以上の大当たりを期待します。

 

ホワイトエレガンス2019(スノーホルンロード

生産:服部牧場 馬主:嶋田賢氏

父:ロードカナロア 母の父:クロフネ

近似配合馬:リオンリオン(父ルーラーシップ×母父クロフネ、'19 セントライト記念・T2200m・GII

全姉のフェデネージュを指名して未勝利に終わっているので、そのリベンジ指名です。特徴的な馬体をしているわけではありませんが、他馬より頭の低い姿勢も良さそうに映りました。

 

ラヴェリータ2019(ディサイド

生産:ノースヒルズ 馬主:ノースヒルズ

父:ディープインパクト 母の父:Unbridled's Song

近似配合馬:コントレイル(父ディープインパクト×母父Unbridled's Song、'20 クラシック三冠・T2000-3000m・GI

全兄のワンフォーオールのドタバタ(ドタドタ?)走りに楽しませてもらっているので、全弟もなんだか面白そう! ということでの指名です。

姿勢自体も人気になりそうなコントレイル全弟より好みですし、繋も細長く、芝に向いてきそうな感触はあるのですが…

 

コスモアクセス2019(ウインピクシス

生産:コスモヴューF 馬主:ウイン

父:ゴールドシップ 母の父:ロージズインメイ

近似配合馬:ユーバーレーベン(父ゴールドシップ×母父ロージズインメイ、'21 優駿牝馬・T2400・GI

本馬はユーバーレーベンの優駿牝馬優勝後、ミーハー行動血統で選定しました。正直父と母父を見て選びましたが、5代血統表をひっくり返してみると、かなり近い血統構成だということに気づきました。

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ユーバーレーベンの5代血統表

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ウインピクシスの5代血統表

ユーバーレーベンは祖母父にブライアンズタイムを持っており、ウインピクシスは同じ位置に同じRoberto父系のグラスワンダーを持っています。3代母父と4代母父で位置は違うものの、Turn-toから分岐する父系が挿入されており、かなり似通った血統構成とみなせます。高速馬場の時計勝負が得意である可能性は低いですが、ユーバーレーベンに匹敵する活躍を期待します。

 

以上、POG指名馬紹介:芦毛POG編でした。

2022年新種牡馬:デクラレーションオブウォー

こんにちは。高津です。

2022年新種牡馬も5頭目になりました。6月からは一口募集が本格化してきます。1頭でも多く、紹介できるよう進めていきます。

今回はフレッシュサイアー第5位の152頭の種付け・88頭の産駒登録がなされたクラレーションオブウォーについて、考察していきます。

※アイコン写真は『JBBA日本軽種馬協会種牡馬展示会2021(全9頭) - YouTube』より転用しています。

種牡馬データ

2009年4月29日生

米国ケンタッキー州・Joseph Allen氏生産

繋養先:新ひだか日本軽種馬協会静内種馬場

種付け料:230万円(不受胎、流産、産駒死亡時返還)

 

血統(配合種牡馬

War Front
Danzig Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Pas de Nom Admiral's Voyage Crafty Admiral
Olympia Lou
Petitioner Petition
Steady Aim
Starry Dreamer Rubiano Fappiano  Mr.Prospector
Killaloe
Ruby Slippers Nijinsky
Moon Glitter
Lara's Star Aristphanes
Trevisa
True Reality Round Table
Secret Promise
Tempo West
 
Nasrullah
Spring Run
Runaway Bride
Wild Risk
Aimee
Halo
Hail to Reason
Cosmah
Ballade
Herbager
Miss Swapsco
Tempo
Raise a Native
Gold Digger
Secrettame
Secretariat
Tamerett
Terpsichorist
Northern Dancer
Flaming Page
Glad Rags
High Hat
Dryad

 

父:War FrontDanzigNorthern DancerNearcticNearco

母:Tempo West

母父:RahyBlushing GroomRed GodNasrullahNearco

祖母父:Gone WestMr.ProspectorRaise a NativeNative Dancer

三代母父:NijinskyNorthern DancerNearcticNearco

四代母父:High HatHyperion

 

ファミリーライン

4代母Good Ragsは7戦して1966年の英1000ギニーを含む3勝の成績を残したイギリス産馬で、その仔にはGorytus('82 シャンペインS・T7F・英GII)、Terpsichorist('79 シープスヘッドベイH・T10F・米GII他重賞リステッド2勝)がいます。

3代母Terpsichoristは28戦11勝の成績を残したアメリカ産馬です。先述のようにリステッド・重賞レースを3勝しています。その仔にはDancing Devlette('92 ニューヨークH②・T10F・米GII)、Marry Me Do('94 チーフテンH・D8.5F・米Listedほかリステッド・ブラックタイプレース3勝)、Thebes('99 ダニエルファンクリフS②・T9F・米ブラックタイプレース)がいます。

祖母Tempoは3戦2勝の成績を残したアメリカ産馬です。その仔にUnion Rags('12 ベルモントS・D12F・米GIほかGI1勝、重賞2勝)がいます。

Tempo Westは11戦3勝の成績を残したアメリカ産馬です。クラレーションオブウォー以外には、War Correspondent('15 アップルトンS・T8F・米GIIIほか重賞1勝)や、Vertiformer('10 Grand Prix du Lion d'Angers・T2000m・仏Listed)を送り出しています。

 

各代に重賞で活躍する馬がおり、中でもUnion Ragsの名は目を惹きます。祖母、母の戦績が示す通り、ブラックタイプを得られなかった馬たちでも複数勝利を上げており、活力ある"打率"の高い牝系に属しています。

 

同配合馬

Danzig種牡馬×Blushing Groom牝馬の組み合わせからは、Goldikova(父Anabaa×母父Blushing Groom、'08-10 BCマイル・T8F・米GIほかGI11勝)、Trip to Paris(父Champs Elysees×母父Fantastic Light、'15 ゴールドC・T20F・英GI)、Aqlaam(父Oasis Dream×母父Rainbow Quest、'09 ムーランドロンシャン賞・T1600m・仏GI)、Frightening(父Langfuhr×Nassipour、'03 キャセイパシフィックゴールドC・T2500m・豪GII)が出ています。

マイルを主戦場とする馬、長距離戦を得意とする馬に分かれていますが、幅広い距離に対応できる証左と見ていいでしょう。母方に入ったBlushing Groomは距離の幅を広げてくれる印象があります。

 

戦績

2011年(2歳)2戦2勝 新馬、条件戦

2012年(3歳)3戦2勝 ダイアモンドS(GIII

2013年(4歳)8戦3勝 ヘリテージS(Listed)、ロッキンジS⑤(GI

       クイーンアンSGI)、エクリプスS②(GI)、サセックスS③(GI

       ジャックルマロワ④(GI)、英インターナショナルSGI

       BCクラシック③(GI

 

キャリア計  13戦7勝

 

フランスのジャン=クロード・ルジェ、アイルランドエイダン・オブライエンの元競走生活を送り、2013年の欧州最優秀古牡馬を受賞しました。

同じWar Frontの分岐に属するアメリカンペイトリオットザファクターの紹介時は「War Front分岐は北米に残っていることが多い」と述べましたが、この馬は旧大陸に”移住”しています。

勝利したのは7Fから10.5Fと、距離の融通性、英愛仏の芝に対応し、現役最終戦ではアメリカのダート馬場に対応した万能性、4歳に走った8戦では、遠征競馬をこなしながら、すべて掲示板を確保する安定性はまさに一流馬のそれでした。

 

考察

引退後、2014年から2018年にかけてアイルランドとオーストラリアのクールモアスタッド、アメリカのアシュフォードスタッドで供用され、初年度(2015年産)から北半球ではOlmedo('18 仏2000ギニー・T1600m・仏GI)、南半球ではVow And Declare('19 メルボルンC・T3200m・豪GI)、Wining Ways('19 クイーンズランドオークス・T2200m・豪GI)、2世代目(2016年産)からはWarning('19 ヴィクトリアダービー・T2500m・豪GI)、3世代目(2017年産)からはDecorated Invader('19 サマーS・T8F・加GI)、Gufo('20 ベルモントダービー招待S・T10F・米GI)4世代目(2018年産)からはFire at Will('20 BCジュヴェナイルターフ・T8F・米GI)が出ています。本邦輸入馬ではデュードヴァン('20 ユニコーンS②・D1600m・GIII)が出ています。

ダート競馬が主体の北米で芝競走、短距離・2歳戦中心のオセアニアで中長距離競走に実績が集中していることが気になりますが、実績ある種牡馬です。

配合を考えると、クラレーションオブウォーGlorious SongSecrettameの2つの名牝を持っていますので、配合的にはこの牝馬を使ったクロスがキモになってきそうです。

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

ボトムラインを介したRahy=Morn of Songsの全きょうだいクロスは非常に芸術点が高いと考えます。美しい血統表です。

GI馬7頭中3頭が母父にSadler's Wells系の種牡馬を持っており、日本に息づくSadler's Wellsを生かすと、こんな配合も考えられそうです。

結果表示|架空血統表|トピックス|JBISサーチ(JBIS-Search)

意外に長距離系の血統との配合の方がスピードが引き出されるのではないかなあ、と感じています。アメリカの内側馬場きついカーブに対応できているなら、日本のダート馬場への適性も見込めそうなので、もう少しBlushing Groomに寄った配合をすれば、ダート向きの上位産駒も見れるかもしれません。

結果表示|架空血統表|トピックス|JBISサーチ(JBIS-Search)

まとめると、すでに海外で実績があり、サブトラック適性が高そうな距離の融通が利く万能種牡馬といえます。

以上、2022年新種牡馬クラレーションオブウォー編でした。

2022年新種牡馬:マインドユアビスケッツ

こんにちは。高津です。

POGの検討時期に入って弊ブログもPVバブル(当社比)が来ておりましたが、指名も締め切られ始め、平常運転に戻るのだろうな… と少し悲しい心持ちになっています。

私生活では投稿のピッチを上げたいところで病院のお世話になる事態に陥ってしまいましたが、週1本のペースを維持できるよう、頑張っていきたいですね。

さて、今回はフレッシュサイアー第4位の155頭の種付け・102頭の産駒登録がなされたマインドユアビスケッツについて、考察していきます。

※アイコン写真は『社台スタリオンパレード2021-Vol.2(新種牡馬以外23頭) - YouTube』より転用しています。

種牡馬データ

2013年3月15日生

米国ニューヨーク州・Jamping Jack Racing LLC生産

繋養先:胆振社台スタリオンステーション

種付け料:受胎条件 200万円(フリーリターン特約付き)

 

血統(配合種牡馬

Silver Deputy
Nortern Dancer
Victoria Regina
Mint Copy
Bunty's Flight
Shankey
Silver Valley
Raise a Native
Gold Digger
Seven Valleys
Road At Sea
Proud Ped
Raska
Red God
Runaway Bride
Halo
Ballade
Borishka

 

Roberto

 
Hail to Reason
Bramalea
Queen Maud
Nearctic
Vent Neurf
Jazzmane
Toccet
Vice Regent
Mint Copy
Primal Force
Blushing Grooom
Prime Prospect
Cozzene’s Angel
Caro
Ride The Trails
Charming Pan
Trepan
Charming Doll
Alljazz
Stop the Music
Turn-to
NothingChance
Bebopper
Tom Fool
Bebop
Bounteous
Master Derby
Dust Commander
Madam Jerry
Mlle. Quille
On-and-On
Mlle.Grundy

 

父:PooseSilver DeputyDeputy MinisterVice Regent

    →Northern DancerNearcticNearco

母:Jazzmane

母父:ToccetAwesome AgainDeputy MinisterVice Regent

       →Northern DancerNearcticNearco

祖母父:Stop the MusicHail to ReasonTurn-toRoyal ChargerNearco

三代母父:Master DerbyDust CommanderBold Commander

               →Bold RulerNasrullahNearco

四代母父:On-and-OnNasrullahNearco

 

ファミリーライン

4代母Mlle.Quilleは76戦6勝の成績を残したアメリカ産馬で、その仔にはWood Green('76 エルカホンS・D8.5F・米限定、'75 クリテリウムドゥメゾンラフィット2着・T1400m・仏GII)がいます。

3代母Bounreousは未出走のアメリカ産馬です。その仔にはDargai('90 ニアークティックS・D6F・加Listed)がいます。

祖母Alljazzは2戦0勝のカナダ産馬です。その仔にKing of Jazz('05 クイーンズプレート2着・D10F・加限定)、Kimchi('06 ウッドバインオークス・D9F・加限定)、カナダのステークス競走で2着してブラックタイプを得たDeputy Jazzがいます。

Jazzmaneは未出走のアメリカ産馬です。マインドユアビスケッツは第3仔にあたります。マインドユアビスケッツを出産した次の年からは韓国で繁殖生活を送っています。

いとこ筋からは2014年のオールドハットS(D6F・GIII)で2着したCo Colaが出ています。

 

遡った4代すべてで活躍馬は出ているものの、国内限定競走や重賞2着馬が多く、地味な印象の否めない牝系です。

 

同配合馬

Deputy Minister種牡馬×Deputy Minister牝馬の組み合わせからは、本馬のほかに目立った活躍馬は出ていません。

 

戦績

2015年(2歳)4戦0勝 ニューヨークブリーダーズフューチュリティ③

2016年(3歳)9戦4勝 未勝利、アムステルダムS(GII)、マイクリーS③

          キングスビショップS(GI)⑤、ギャラントボブS(GIII)②

          BCスプリントGI)②、マリブS(GI

2017年(4歳)6戦2勝 ガルフストリームパークスプリントS(GIII)②

          ドバイゴールデンシャヒーンGI

          ベルモントスプリントチャンピオンS(GII)②

          BCスプリントGI)③、シガーマイルH(GI)②

2018年(5歳)6戦2勝 ドバイゴールデンシャヒーンGI)、メトロポリタンH(GI)② 

                                     ホイットニーS(GrI)②、ルーカスクラシック(GIII

 

キャリア計  25戦8勝

現役時代はロバート・N・ファルコーネJr、チャド・サマーズと2人の調教師で競走生活を送りました。

日本のファンには2018年のドバイゴールデンシャヒーンでの、直線入口最後方からの鮮烈な後方一気が記憶に新しいところです。その印象からBCスプリントを勝っていそうだと見ていましたが、2回挑戦して2着3着と勝ち切れていません。ゴールデンシャヒーンでの追走に苦労していた様子から、6Fは射程に入っていながらも、7F≒1400mがベストだったのではないでしょうか。

ゴールデンシャヒーン連覇後は種牡馬価値を高めるためか徐々に距離を伸ばし、9Fのルーカスクラシックを勝利しました。現役生活の締めくくりは10FのBCクラシックでしたが、流れに乗れず、"逆噴射"の形で現役を終えました。

 

考察

いくつか現役時代のレースを見て、本馬の適性から、考えてみましょう(スペースの都合上、タイトルのみの引用とします)。

Mind Your Biscuits - 2016 Amsterdam Stakes - YouTube

2016 Twinspires Breeders' Cup Sprint - YouTube

RACE REPLAY: 2016 Malibu Stakes Featuring Mind Your Biscuits - YouTube

RACE REPLAY: 2017 Gulfstream Park Sprint Featuring Unified, Mind Your Biscuits - YouTube

Dubai Golden Shaheen Sponsored by Gulf News - YouTube

2017 Belmont Sprint Championship - Mind Your Biscuits - YouTube

2017 TwinSpires Breeders' Cup Sprint - Roy H - YouTube

Race 6 Dubai Golden Shaheen Sponsored By Gulf News - YouTube

Bee Jersey - 2018 - The Runhappy Metropolitan Handicap - YouTube

2018 Whitney Stakes - Diversify - YouTube

2018 Breeders' Cup Classic - Accelerate - YouTube

負けた6Fのレースはいずれもスタートからの初速で劣り、離されたことが影響したと見ていいでしょう。ゴールデンシャヒーンは1回目が追走の成功、2回目は前がバテて届いた印象で、馬場があった感もあります。反面、GI初勝利となった7FのマリブSでは6Fのレースより2列ほど前に位置取れて、終いもさほど鈍っていません。8FのメトロポリタンHも位置を取りながら際どいところまで来ていますし、さらに1Fの延長となった9FのホイットニーSでもしっかり走り切れています。7F-9Fあたりが射程の短中距離馬と見ていいでしょう。

配合数の伸びは全体の30%ほどを社台系の4牧場が占めたことによるものでしょうが、特に社台ファームは30頭近くの牝馬を配したことから力の入りようがわかります。これは現役終盤の勝負服が吉田照哉さんのものになっていたことと無関係ではないでしょう。

他には岡田牧雄さん率いる岡田スタッドが10頭ほどの牝馬を配しており、社台グループの"下駄"で持ち上げられた種牡馬ではないと判断できます。

配合面では本馬の持つDeputy Ministerの3×4をさらに強調したこんな馬が生産されています。

血統情報:5代血統表|_________|JBISサーチ(JBIS-Search)

最近流行りの全きょうだいクロスを成立させるなら、カネヒキリを母父に配せば、このようになります。

結果表示|架空血統表|トピックス|JBISサーチ(JBIS-Search)

他には、父Posseが持つRahyを生かすなら、こんな配合もできそうです。

結果表示|架空血統表|トピックス|JBISサーチ(JBIS-Search)

Deputy Ministerを凝縮した、分岐は違いますがEnableのような袋小路血統という印象でしたが、意外とカスタマイズ性能が高く、面白い種牡馬ではないでしょうか。レーススタイルもサンデー系に近いように思え、スピードとある程度の距離の融通も利きそうです。ロードカナロアの成功を見るに、芝さえこなせば、天下取りまで駆け上がるかもしれません。

 

まとめると、生粋のスプリンターではないスピード馬で、血統表の印象より日本市場への親和性が高そうな種牡馬、と言えるでしょう。

以上、2022年新種牡馬マインドユアビスケッツ編でした。

海外種牡馬:「豪州のサンデーサイレンス」Trust in a Gust

こんにちは。高津です。

 タイトルを見て「はいはい豪州のサンデーサイレンスってシャトルしたフジキセキとかでしょ」や、「デインヒルのことでしょ」と思われるかもしれません。そうではないんです!!

2022年新種牡馬シリーズのベストウォーリア編を書いている途中、サボり息抜きに見ていたTwitterで流れてきたDoomben10000(GI)の勝ち馬・Eduardoの血統(父系)を調べてBreednetを眺めていた時、見つけたのです。

「非シャトルサンデーサイレンス系」を!!!

ということで、今回はそんなサンデーサイレンス系の海外分岐に属するTrust in a Gustについて、考察していきます。

※アイコン写真は『TRUST IN A GUST - Stallion | Breednet』より転用しています。

種牡馬データ

2010年9月10日生

豪ヴィクトリア州・A.Sangster氏生産

繋養先:ヴィクトリア州・Swettenham Stud

種付け料:6,600AUD(≒56万円)

 

血統(配合種牡馬

Keep the Faith

サンデー

サイレンス

Halo
Turn-to
Nothirdchance
Cosmah
Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
Understanding
Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower
MontparnasseII
Edelweiss
Duelling Girl
Northern Dancer
Pas de Nom
Gold Beauty
Mr.Prospector
Stick to Beauty
Carduel
Tom Fool
Busanda
Minstrelete
Round Table
Gay Violin
Subtle Breeze
Nearctic
Natalma
South Ocean
New Providence
Shining Sun
Terlingua
Bold Ruler
Somethingroyal
Crimson Saint
Crimson Satan
Bolero Rose
Morning Devotion
Raise a Native
Exclusive
Won't Tell You
Crafty Admiral
Scarlet Ribbon
Morning Has Broken
Prince John
Princeuillo
Not Affraid
A Wind is Rising
Francis S.
Queen Naska

 

父:Keep the FaithサンデーサイレンスHaloHail to ReasonTurn-to

    →Royal ChargerNearco

母:Subtle Breeze

母父:Storm CatStorm BirdNorthern DancerNearcticNearco

祖母父:AffirmedExclusive NativeRaise a NativeNative Dancer

三代母父:Prince JohnPrincequilloPrince RoseRose Prince

               →Prince PalatinePersimmonSt.Simmon

四代母父:Francis S.Royal ChargerNearco 

 

ファミリーライン

4代母A Wind is Risingアメリカ産馬で、6戦1勝の成績を残しました。その仔には北米でGI6勝を挙げたIts in the Airと、1984年のマリオン・H・ファン・バーグ記念ハンデキャップ(Listed)で2着になったStrictly Raisedがいます。

3代母Morning Has Brokenアメリカ産馬で、2戦0勝の成績を残しました。

祖母Morning Devotionアメリカ産馬で、14戦1勝の成績を残しました。1984年のフィリーズマイル(T8F・英GIII)で3着に入っており、ブラックタイプを得ています。その仔には1994年のオークスS(T12.04F・英GI)と愛国ダービー(T12F・愛GI)を制したBalanchine、1997年の愛2000ギニー(T8F・愛GI)3着、ダービーS(T12.04F・英GI)3着、重賞2勝のRomanov、1992年のサンチャリオットS(T10F・英GII)を制したRed Slippersがいます。Morning Devotionの代でサングスター氏の下に渡り、Swettenham Studにて産駒を送り出しています。

Subtle Breezeアメリカ産馬で、4戦未勝利で終わりました。オーストラリアでの第2仔、通算での第3仔がTrust in a Gustです。

Subtle Breezeの姉妹、Alleged Devotionからは1999年のSuperlative Stakes(T7F・英Listed)を制したThady Quill、2009年のデビュタントS(T7F・愛GII)2着のDevoted to You、1995年のハニービーS(T8.5F・米GIII)を制したHumble Eight、孫世代にはショウナンマイティ('12 産経大阪杯・T2000m・GII)が、Red Slippersからは1998年のLeicester Mercury Stakes(T12F・英Listed)を制したRedbridge、2007年のフランスオークス(T2100m・仏GI)を制したWest Windが出ています。

4代母から母の各代に活躍馬を出している、活発な牝系ということができます。

 

同配合馬

サンデーサイレンス種牡馬×Storm Cat牝馬の組み合わせからは、本馬のほかにGiant Killing(父ハットトリック、母父Giant's Causeway、'15 ダルドローチャ大賞・T2400m・亜GI)、キズナ(父ディープインパクト、母父Storm Cat、'13 日本ダービー・T2400m・GI)などが出ています。

 

戦績

2012/13年(2歳)2戦0勝   

2013/14年(3歳)10戦6勝 未勝利戦、3歳条件戦、条件戦、特別戦×3

2014/15年(4歳)6戦4勝   条件戦、Drummond Golf Stakes(Listed)②、一般戦

                                            サールパートクラークS(GI)、トゥーラックH(GI

2015/16年(5歳)5戦0勝

キャリア計  23戦10勝

現役時代はダレン・ウィアー調教師の下、競走生活を送りました。

 

2歳のデビュー戦で既走馬相手に際どい2着、2戦目もハンデを負いながら小差の3着と能力を見せましたが、3歳でようやく初勝利、頭角を現したのは4歳になってからと、2歳戦至上主義のオーストラリアではいいところ一流半といったところでしょうか。

 

考察

 

Breednetによれば、セカンドシーズンサイアーランキングの43頭中18位につけており、勝ち上がり率も35%と悪くない数字を残しています。複数勝利を挙げている馬は1頭のみ、ステークス競走での活躍馬も3着した馬が1頭のみと寂しい状況が続いており、日本からのシャトル種牡馬リアルインパクトが勝ち上がり率37.9%でセカンドシーズンサイアーランキング8位に位置しており、WAオークス(T2400m・GIII)の勝ち馬やローズヒルズギニーズ(T2000m・GI)の2着馬を出していることを考えると、期待外れの感は否めません。事実、種牡馬入り初年度の2016年は12,500AUDだった種付け料は2017年に11,500AUD、2018年からは6,600AUSの”底値”に据え置かれています。

成績が上がらず、種付け数も伸びない種牡馬は日本でも早々に見限られる傾向が強くなってきており、北半球からのシャトル種牡馬で競争の激しいオーストラリアではなおのこと厳しい状況に置かれていると見ていいでしょう。

シャトル・輸出されたサンデーサイレンスの産駒や孫産駒がシャトル先に定着し切れていない事を考えると、オセアニアサンデーサイレンスの血を伝えていけるのは現地競馬に適合していたこの馬だと考えているのですが…

自身の晩熟傾向を吹き飛ばせる産駒さえ出れば、評価は変わってくるはずです。大物の登場を祈って待ちましょう。

以上、海外種牡馬Trust in a Gust編でした。